福岡の田川市石炭・歴史博物館で企画展「ヤマの暮らし」を見た(5月24日まで)。展示されているのは、日本初のユネスコ「世界の記憶」に登録された山本作兵衛さんの炭坑記録画▼過酷な坑内の作業や、炭坑住宅の生活を描いた絵に、自筆の解説文が克明に書き込まれている。それらは美術品であると同時に、人間のぬくもりを感じさせる“血の通った歴史資料”だ▼どんな思いで筆を執ったのか。作兵衛さんは言う。「只私の目的は数百年後、我が子孫に……ヤマ人の容相と人情と生活の状況(スガタ)を書残すという事」だった、と(『筑豊炭坑絵巻』海鳥社)。日本の近代化を支えた炭坑の労働者は、時に社会の底辺と見下され、冷たい視線を浴びた。それでも助け合い、たくましく朗らかに生き抜いた。そんな庶民が持つ誇り高き力を伝えたかったのだろう▼長年、本紙を愛読する友人が語っていた。「この新聞には、庶民が苦難を乗り越え、幸福を勝ち取った体験や声がたくさん出ている。読むと“自分も頑張ろう”と勇気が湧く」と。広布に歩む同志の姿は多くの人に生きる力を送る▼民衆と共に進み、民衆の尊さをつづり、民衆が主役の時代を築く。創刊75周年を超え、聖教の使命を改めて思う。(誠)
福岡の田川市石炭・歴史博物館で企画展「ヤマの暮らし」を見た(5月24日まで)。展示されているのは、日本初のユネスコ「世界の記憶」に登録された山本作兵衛さんの炭坑記録画▼過酷な坑内の作業や、炭坑住宅の生活を描いた絵に、自筆の解説文が克明に書き込まれている。それらは美術品であると同時に、人間のぬくもりを感じさせる“血の通った歴史資料”だ▼どんな思いで筆を執ったのか。作兵衛さんは言う。「只私の目的は数百年後、我が子孫に……ヤマ人の容相と人情と生活の状況(スガタ)を書残すという事」だった、と(『筑豊炭坑絵巻』海鳥社)。日本の近代化を支えた炭坑の労働者は、時に社会の底辺と見下され、冷たい視線を浴びた。それでも助け合い、たくましく朗らかに生き抜いた。そんな庶民が持つ誇り高き力を伝えたかったのだろう▼長年、本紙を愛読する友人が語っていた。「この新聞には、庶民が苦難を乗り越え、幸福を勝ち取った体験や声がたくさん出ている。読むと“自分も頑張ろう”と勇気が湧く」と。広布に歩む同志の姿は多くの人に生きる力を送る▼民衆と共に進み、民衆の尊さをつづり、民衆が主役の時代を築く。創刊75周年を超え、聖教の使命を改めて思う。(誠)