〈インタビュー〉 橋本環奈さん主演 「天久鷹央の推理カルテ」
〈インタビュー〉 橋本環奈さん主演 「天久鷹央の推理カルテ」
2025年4月17日
- テレビ朝日系 火曜 午後9時 4月22日からスタート
- テレビ朝日系 火曜 午後9時 4月22日からスタート
類いない存在感と華やかさを併せ持つ俳優――。“朝ドラ”でヒロインをやり遂げたばかりの橋本環奈さんが、4月22日からスタートするテレビ朝日系の連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(火曜、後9・0 ※初回は6分拡大放送)で、主人公の診断医・天久鷹央を演じる。“医療版シャーロック・ホームズ”と銘打つ作品の魅力を橋本さんに語ってもらった。
類いない存在感と華やかさを併せ持つ俳優――。“朝ドラ”でヒロインをやり遂げたばかりの橋本環奈さんが、4月22日からスタートするテレビ朝日系の連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(火曜、後9・0 ※初回は6分拡大放送)で、主人公の診断医・天久鷹央を演じる。“医療版シャーロック・ホームズ”と銘打つ作品の魅力を橋本さんに語ってもらった。
主人公・天久鷹央を演じる橋本環奈さん
主人公・天久鷹央を演じる橋本環奈さん
◆「面白い。この謎、私が診断してやる」
◆「面白い。この謎、私が診断してやる」
原作は、現役医師でもある作家の知念実希人氏が執筆した同名小説。実際の症例を基に、想像力を膨らませて描かれた見応えのあるストーリーが人気を博し、本年1月にはアニメ化もされている。
橋本さん扮する鷹央は、天久一族が経営する総合病院の副院長であり、統括診断部の部長。同部では、各科で「診断困難」と判断された患者を診て、病名を探り当てる。超人的な知識と診断能力を持つ鷹央は、「面白い。この謎、私が診断してやる――」と口にしながら、さまざまな症状の奥に潜む根本原因を見極めていく。そして、その能力を駆使し、“名探偵”として難事件や超常現象の謎までも解き明かす。
そんな鷹央は、自閉スペクトラム症と診断されており、その特性から、人の気持ちを読み取りきれない。歯に衣着せぬ物言いもしばしば。
「患者さんに対しても、二人称が『お前』ってなったり、上から目線だったりするんですけど、本人は相手をイラッとさせていることに気付いていない鈍感さがあって(笑)。そういったコミュニケーション能力が不足している部分が、鷹央にはあります」
目を見張ったのは、作中でのせりふ量。さらに、専門用語も頻出する。多忙を極める中、その意味を調べ、自分の中に落とし込む作業を繰り返しているという。
「臓器の種類もそうですし、この臓器はどのように重要なのかとか、さまざまな数値がどう関係しているのかとか、そんなに詳しくなくても、ある程度、理解をしていないといけなくて。覚えて話すだけじゃないので、そこが本当に今、大変ですね。気絶するように毎日寝ています(笑)」
原作は、現役医師でもある作家の知念実希人氏が執筆した同名小説。実際の症例を基に、想像力を膨らませて描かれた見応えのあるストーリーが人気を博し、本年1月にはアニメ化もされている。
橋本さん扮する鷹央は、天久一族が経営する総合病院の副院長であり、統括診断部の部長。同部では、各科で「診断困難」と判断された患者を診て、病名を探り当てる。超人的な知識と診断能力を持つ鷹央は、「面白い。この謎、私が診断してやる――」と口にしながら、さまざまな症状の奥に潜む根本原因を見極めていく。そして、その能力を駆使し、“名探偵”として難事件や超常現象の謎までも解き明かす。
そんな鷹央は、自閉スペクトラム症と診断されており、その特性から、人の気持ちを読み取りきれない。歯に衣着せぬ物言いもしばしば。
「患者さんに対しても、二人称が『お前』ってなったり、上から目線だったりするんですけど、本人は相手をイラッとさせていることに気付いていない鈍感さがあって(笑)。そういったコミュニケーション能力が不足している部分が、鷹央にはあります」
目を見張ったのは、作中でのせりふ量。さらに、専門用語も頻出する。多忙を極める中、その意味を調べ、自分の中に落とし込む作業を繰り返しているという。
「臓器の種類もそうですし、この臓器はどのように重要なのかとか、さまざまな数値がどう関係しているのかとか、そんなに詳しくなくても、ある程度、理解をしていないといけなくて。覚えて話すだけじゃないので、そこが本当に今、大変ですね。気絶するように毎日寝ています(笑)」
飾らず、素直で真っすぐな発言は、普段、画面を通して見る印象そのまま。そんな橋本さんの“芝居の原点”となったデビュー作は、是枝裕和監督が手がけた映画「奇跡」(2011年)だ。「(当時11歳で)“俳優さんって、こんなに楽しいんだ”と思わせていただいた作品でした」と振り返る。
それから十数年――。俳優として一歩一歩キャリアを積み、数々の話題作に出演してきた橋本さんが、初めての医師役に挑む今作。原作を再現しながらも、実写ドラマならではの魅力が詰まった作品の放送を楽しみに待ちたい。
「原作と同様にストーリーがしっかりしています。そして、すごくきれいな形で原作を踏襲していると思いますし、それが1時間という枠の中で、丁寧に展開されています。ぜひ、多くの方にご覧になっていただきたいです」
飾らず、素直で真っすぐな発言は、普段、画面を通して見る印象そのまま。そんな橋本さんの“芝居の原点”となったデビュー作は、是枝裕和監督が手がけた映画「奇跡」(2011年)だ。「(当時11歳で)“俳優さんって、こんなに楽しいんだ”と思わせていただいた作品でした」と振り返る。
それから十数年――。俳優として一歩一歩キャリアを積み、数々の話題作に出演してきた橋本さんが、初めての医師役に挑む今作。原作を再現しながらも、実写ドラマならではの魅力が詰まった作品の放送を楽しみに待ちたい。
「原作と同様にストーリーがしっかりしています。そして、すごくきれいな形で原作を踏襲していると思いますし、それが1時間という枠の中で、丁寧に展開されています。ぜひ、多くの方にご覧になっていただきたいです」
◆取材後記
◆取材後記
テレビ朝日本社でのインタビュー取材。この日の午前、同社の入社式にサプライズで登場した橋本さん。取材が始まる頃には、ネットニュースにもあがっていた。朝からハードなスケジュールをこなしていることは間違いないのだが、取材中の彼女は、はつらつとしていた。
原作者の知念さんとの接点を尋ねると、「現役のお医者さんで小説を書かれるなんて、とても興味深いですよね。どういった知識の引き出しで“謎”をつくっているのかとか、気になることがたくさんあります」と、いろいろと聞きたいことがある様子。作品と真摯に向き合う彼女の姿勢が垣間見えた瞬間だった。
テレビ朝日本社でのインタビュー取材。この日の午前、同社の入社式にサプライズで登場した橋本さん。取材が始まる頃には、ネットニュースにもあがっていた。朝からハードなスケジュールをこなしていることは間違いないのだが、取材中の彼女は、はつらつとしていた。
原作者の知念さんとの接点を尋ねると、「現役のお医者さんで小説を書かれるなんて、とても興味深いですよね。どういった知識の引き出しで“謎”をつくっているのかとか、気になることがたくさんあります」と、いろいろと聞きたいことがある様子。作品と真摯に向き合う彼女の姿勢が垣間見えた瞬間だった。
【記事】小滝清 【写真】石川大樹
【記事】小滝清 【写真】石川大樹
◆プロフィル
はしもと・かんな 1999年2月3日生まれ、福岡県出身。2016年の映画「セーラー服と機関銃―卒業―」で初主演を飾り、同作で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受ける。主な出演作に「銀魂」シリーズ、「キングダム」シリーズ、「カラダ探し」(22年)、「今日から俺は!!」シリーズ、NHK連続テレビ小説「おむすび」(24年)など。舞台「千と千尋の神隠し」では、22年から主演として千尋役を務める。今年9月に映画「カラダ探し THE LAST NIGHT」が公開予定。
◆プロフィル
はしもと・かんな 1999年2月3日生まれ、福岡県出身。2016年の映画「セーラー服と機関銃―卒業―」で初主演を飾り、同作で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受ける。主な出演作に「銀魂」シリーズ、「キングダム」シリーズ、「カラダ探し」(22年)、「今日から俺は!!」シリーズ、NHK連続テレビ小説「おむすび」(24年)など。舞台「千と千尋の神隠し」では、22年から主演として千尋役を務める。今年9月に映画「カラダ探し THE LAST NIGHT」が公開予定。
◆第1話(4月22日放送)あらすじ
◆第1話(4月22日放送)あらすじ
統括診断部に、内科医・小鳥遊優(三浦翔平)が派遣されてきた。部長を務めるのは、同院の院長・天久大鷲(柳葉敏郎)のめいで、副院長でもある鷹央(橋本)。
比類ない個性がある鷹央の言動は、姉である事務長・天久真鶴(佐々木希)を除いて誰も制御できない。初対面にもかかわらず、無邪気でぞんざいな態度を取る鷹央に、小鳥遊はあぜんとするが、同時にその能力に舌を巻くことになる……。
公式ホームページはこちら
統括診断部に、内科医・小鳥遊優(三浦翔平)が派遣されてきた。部長を務めるのは、同院の院長・天久大鷲(柳葉敏郎)のめいで、副院長でもある鷹央(橋本)。
比類ない個性がある鷹央の言動は、姉である事務長・天久真鶴(佐々木希)を除いて誰も制御できない。初対面にもかかわらず、無邪気でぞんざいな態度を取る鷹央に、小鳥遊はあぜんとするが、同時にその能力に舌を巻くことになる……。
公式ホームページはこちら