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12・10「世界人権デー」記念 第8回ユースフォーラム 2025年12月17日

テーマ「生命を守るために――正義と人権に関する対話」 死刑制度の廃止を巡って
死刑制度の廃止について議論し、命の尊さを学び深めたユースフォーラム(都内で)。パネルディスカッションや参加者によるディスカッションも行われた

 12・10「世界人権デー」を記念する第8回ユースフォーラム(主催=創価学会平和委員会、アムネスティ・インターナショナル日本、後援=国連広報センター)が14日、都内で行われた。
 「生命を守るために――正義と人権に関する対話」とのテーマで、死刑制度の廃止を巡り議論が交わされた。
 国連広報センターの根本かおる所長は、死刑は人間の尊厳と生存の権利に矛盾するものであり、国連として人道的改革を求めてきたことを紹介。死刑廃止世界連盟の創設者のマリオ・マラッツィーティー氏がビデオメッセージを寄せ、世界的に死刑制度の廃止や見直しが進む現状を概説した。
 次いで、株式会社笑下村塾代表取締役のたかまつなな氏の進行でパネルディスカッションが実施された。元刑務官の坂本敏夫氏、人権の翼の設立メンバーである中谷加代子氏、アムネスティ・インターナショナル日本ユースコーディネーターの本谷碧氏、元弁護士の大山実穂子氏、公明党参議院議員の伊藤孝江氏が登壇した。
 罪を犯した人が更生する可能性があることや、誤判やえん罪のリスク、被害者の中には加害者の死を望まない人がいることなどを踏まえ、人権の根幹である「生きる権利」を奪う死刑制度の段階的な廃止を目指すことや、若い世代がこの制度の実情を知る機会を増やしていく重要性などについて語り合った。
 参加者によるディスカッションの後、創価学会青年平和会議の南議長は、昨年12月の死刑執行の停止を求める国連総会決議に130カ国が賛同したことを紹介し、生命の尊厳を守る人道的な社会の建設へ前進しゆく決意を語った。

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