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〈名字の言〉 2026年5月13日

 トインビー博士は長年勤めた研究所を退職後、夫人と世界旅行に出かけた。途中、日本にも滞在し、東京、北海道などを訪れている▼旅の目的は慰安ではなかった。来日した博士と会った学者の西村貞二氏が記している。「この大旅行は、『歴史の研究』改訂のための資料蒐集を目的とする。二〇年間心血をそそいで完成した書物が正しいかどうかを、自分の目で確かめようというのである」(『トインビーの歴史観』第三文明社)。机を離れ、各地で研究成果を検証する旅だった▼ある壮年部員が昨年、定年退職した際に語っていた。「青年部時代を共にした各地の同志を訪ねたい。そして“やっぱり信心根本の人生を貫くと幸せになれるな”と互いの実証の姿で確かめ、たたえ合いたい」▼あれから1年。「あの話は実現しましたか?」と聞いた。彼は「地元の同志と語らったり、地域ボランティアをしたり、何かと忙しくて行けてない」と苦笑した▼「ですが」と続けた。「確かめたかった『実証の姿』を一緒に活動する地元の同志に見ています。その喜びも併せ、青年部時代の仲間と電話で話しています。『ある意味、目的達成だな』って」。人生の答えは、遠くであれ近くであれ、友との広布旅の中にある。(代)

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