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〈時事解説〉 子どもの居場所を作るメタバース登校 2023年10月24日

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オンライン上の学び場「room―K」のイメージ(時事、提供=認定NPO法人カタリバ)
オンライン上の学び場「room―K」のイメージ(時事、提供=認定NPO法人カタリバ)

 29万9048人。この数字は、文部科学省が10月4日に公表した、昨年度の不登校児童・生徒の数です。
 さまざまな理由から不登校となっている子どもとその家族を対象に、認定NPO法人カタリバは2021年から「room-K」というオンライン不登校支援サービスを提供しています。

 入会時に子どもと保護者から現状や思いをヒアリングし、一人一人に合った計画を作成。一対一で子どもに寄り添う「メンター」と、保護者のケアなどを行う「支援計画コーディネーター」を含めてチームをつくります。
 子どもたちは、CGで表現された仮想空間(メタバース)内で、アバターという自分の分身を操作して“登校”します。学ぶ楽しさを感じてもらうために、「クラブ活動」「教科ワークショップ」「学習支援プログラム」「居場所型プログラム」の4つのプログラムが用意されているとのこと。

 ある小学生の児童は、人が多い場所が苦手で不登校に。父親の提案で始めたメタバース登校によって“安心できる居場所”ができ、今では、自分で考え動き、気持ちを伝えるように。さらにメタバースで交流した友達と実際に会って遊んでみたいと思うようにもなったといいます。
 近年、メタバースを活用した同様の不登校支援の取り組みは、各自治体に広がりを見せ始めています。学校に行けない子どもたちにとってメタバースが“希望の空間”となることを願ってやみません。(ゆうたぬ)


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