〈インタビュー〉　石原さとみ主演　「Destiny」 〈インタビュー〉　石原さとみ主演　「Destiny」 2024年4月4日

• テレビ朝日系　火曜　午後9時　4月9日からスタート
• テレビ朝日系　火曜　午後9時　4月9日からスタート

　石原さとみさんが主演する、テレビ朝日系の連続ドラマ「Destiny」（火曜、後9・0）が、9日から始まる（初回は拡大SP）。本作は、「Dr.コトー診療所」シリーズなどを手がけた吉田紀子氏によるオリジナル脚本で紡がれる、サスペンス・ラブストーリーだ。過日、3年ぶりの“連ドラ”主演となる石原さんに、本作への思いや意気込みを聞いた。

　石原さとみさんが主演する、テレビ朝日系の連続ドラマ「Destiny」（火曜、後9・0）が、9日から始まる（初回は拡大SP）。本作は、「Dr.コトー診（しん）療（りょう）所（じょ）」シリーズなどを手がけた吉田紀子氏によるオリジナル脚本で紡（つむ）がれる、サスペンス・ラブストーリーだ。過日、3年ぶりの“連ドラ”主演となる石原さんに、本作への思いや意気込みを聞いた。

石原さとみさん

石原さとみさん

　「出演のオファーを頂いた時、丁寧に作り上げられた企画書を見て、このドラマにかける熱い思いを感じ、“ぜひやらせてください”とお伝えしました」
　　
　石原さんが扮するのは、横浜地方検察庁の検事・西村奏。
　中学生の時、検事の父親が疑惑を残したまま命を落とす。それを機に母親の故郷である長野県に移り住み、息を潜めるように生きてきた。やがて地元の大学の法学部に進学。そこで司法試験を志す4人の仲間と出会い、充実した日々を送る。そんなある日、思いも寄らない事件が起こる――。
　卒業から12年、検事となった奏の前に、事件以来、消息不明だった同級生が現れ、過去と向き合っていくことになる。
　　
　「若くして父を亡くす奏ですが、大学時代に信頼できる仲間と出会うことで、再スタートすることができます。父の死の真相を明らかにしたいという思いや、友情を大切にする心が、彼女の大きな原動力なのかなと。一方で、元彼と今の彼氏、友情関係などで大きく感情が揺らいでしまう弱さもあって、人間のリアルさが描かれているなと感じました」
　　
　主人公が学生時代に出会う4人の友人を演じるのは、亀梨和也さん、宮澤エマさん、田中みな実さん、矢本悠馬さん。5人全員ではほぼ初顔合わせの状態でクランクインし、最初の撮影は、全員でドライブをしながら歌を歌うシーンだったという。
　　
　「クランクイン直後に、一番ハイテンションなシーンの撮影がありました。5人で実際に話をしながら仲良くなって、濃密で凝縮された初日でした。ドラマでは、奏はその時の楽しかった思い出を宝物のように大切にしているので、私自身もその時の写真をいつも手元に置いて撮影に臨みました」

　「出演のオファーを頂いた時、丁（てい）寧（ねい）に作り上げられた企画書を見て、このドラマにかける熱い思いを感じ、“ぜひやらせてください”とお伝えしました」
　　
　石原さんが扮（ふん）するのは、横浜地方検察庁の検事・西村奏（かなで）。
　中学生の時、検事の父親が疑（ぎ）惑（わく）を残したまま命を落とす。それを機に母親の故（こ）郷（きょう）である長野県に移り住み、息を潜（ひそ）めるように生きてきた。やがて地元の大学の法学部に進学。そこで司法試験を志（こころざ）す4人の仲間と出会い、充実した日々を送る。そんなある日、思いも寄らない事件が起こる――。
　卒業から12年、検事となった奏の前に、事件以来、消息不明だった同級生が現れ、過去と向き合っていくことになる。
　　
　「若くして父を亡（な）くす奏ですが、大学時代に信頼できる仲間と出会うことで、再スタートすることができます。父の死の真相を明らかにしたいという思いや、友情を大切にする心が、彼女の大きな原動力なのかなと。一方で、元彼と今の彼氏、友情関係などで大きく感情が揺（ゆ）らいでしまう弱さもあって、人間のリアルさが描かれているなと感じました」
　　
　主人公が学生時代に出会う4人の友人を演じるのは、亀梨和也さん、宮澤エマさん、田中みな実さん、矢本悠馬さん。5人全員ではほぼ初顔合わせの状態でクランクインし、最初の撮影は、全員でドライブをしながら歌を歌うシーンだったという。
　　
　「クランクイン直後に、一番ハイテンションなシーンの撮影がありました。5人で実際に話をしながら仲良くなって、濃（のう）密（みつ）で凝（ぎょう）縮（しゅく）された初日でした。ドラマでは、奏はその時の楽しかった思い出を宝（たから）物（もの）のように大切にしているので、私自身もその時の写真をいつも手元に置いて撮影に臨（のぞ）みました」

　共演者のほか、撮影現場で石原さんを支えているのが、頼もしい現場スタッフの存在だ。
　
　「スタッフの皆さんとの意見交換やコミュニケーションを大事にしています。奏の役作りや演出について、監督さん以外にも、助監督さんや照明さん、小道具さんが気付いてくださることもあります。スタッフの皆さんの中に、いろんな奏がいて、そうした視点にすごく助けられました。一つの台本を基に、それぞれが意見を言い合える環境は、本当にぜいたくだなと思います」
　　
　16歳で俳優デビューし、テレビや映画などで活躍し続けている石原さん。私生活では、結婚や出産も経験し、生活環境も変化した。
　　
　「撮影が終わったら、すぐに育児モードに切り替わります。それでもせりふは覚えなければいけないので、ものすごく集中力が上がって、せりふを覚えるスピードも速くなりました。子どもを寝かしつけながら、スマホで台本を見てブツブツ言っています（笑）」

　共演者のほか、撮影現場で石原さんを支えているのが、頼（たの）もしい現場スタッフの存（そん）在（ざい）だ。
　
　「スタッフの皆さんとの意見交換やコミュニケーションを大事にしています。奏の役作りや演出について、監督さん以外にも、助監督さんや照明さん、小道具さんが気付いてくださることもあります。スタッフの皆さんの中に、いろんな奏がいて、そうした視点にすごく助けられました。一つの台本を基に、それぞれが意見を言い合える環境は、本当にぜいたくだなと思います」
　　
　16歳で俳優デビューし、テレビや映画などで活躍し続けている石原さん。私生活では、結婚や出産も経験し、生活環境も変化した。
　　
　「撮影が終わったら、すぐに育児モードに切（き）り替（か）わります。それでもせりふは覚えなければいけないので、ものすごく集中力が上がって、せりふを覚えるスピードも速くなりました。子どもを寝（ね）かしつけながら、スマホで台本を見てブツブツ言っています（笑）」

　取材中に際立ったのは、石原さんの言葉の端々から伝わってくる共演者やスタッフに対する感謝の気持ち。そして、常に他者から学ぼうとする謙虚な姿勢だ。芸能界の第一線で活躍を続ける彼女の聡明な人柄が垣間見えた。
　　
　「もう少し人に頼ったり、甘えたりしてもいいよって言いたくなるくらい、奏は正義感の強い、芯のある女性です。仕事でも恋愛でも守られるのではなく、私が守っていくんだという強さを持つ女性なので、今を必死に生きる皆さんの背中を押せるような役柄になれたらいいなと思います。ドラマをご覧いただけたらうれしいです」

　取材中に際立ったのは、石原さんの言葉の端（はし）々（ばし）から伝わってくる共演者やスタッフに対する感謝の気持ち。そして、常に他者から学ぼうとする謙（けん）虚（きょ）な姿（し）勢（せい）だ。芸能界の第一線で活躍を続ける彼女の聡（そう）明（めい）な人（ひと）柄（がら）が垣（かい）間（ま）見（み）えた。
　　
　「もう少し人に頼（たよ）ったり、甘（あま）えたりしてもいいよって言いたくなるくらい、奏は正義感の強い、芯（しん）のある女性です。仕事でも恋愛でも守られるのではなく、私が守っていくんだという強さを持つ女性なので、今を必死に生きる皆さんの背中を押せるような役柄になれたらいいなと思います。ドラマをご覧（らん）いただけたらうれしいです」

いしはら・さとみ　東京都出身。2002年に第27回ホリプロタレントスカウトキャラバンで、グランプリを受賞する。俳優デビュー作となる映画「わたしのグランパ」（03年）で、第27回日本アカデミー賞「新人俳優賞」を獲得。主な出演作にドラマ「地味にスゴイ！校閲ガール・河野悦子」シリーズ、「恋はDeepに」（21年）、映画「そして、バトンは渡された」（同）など。5月に主演映画「ミッシング」が公開予定。

いしはら・さとみ　東京都出身。2002年に第27回ホリプロタレントスカウトキャラバンで、グランプリを受賞する。俳優デビュー作となる映画「わたしのグランパ」（03年）で、第27回日本アカデミー賞「新人俳優賞」を獲得。主な出演作にドラマ「地味にスゴイ！校閲ガール・河野悦子」シリーズ、「恋はDeepに」（21年）、映画「そして、バトンは渡された」（同）など。5月に主演映画「ミッシング」が公開予定。

【記事】小滝清　【写真】工藤正孝

【記事】小滝清　【写真】工藤正孝

　大学2年の夏――。期末試験に臨む奏（石原）の隣に突然座った真樹（亀梨）は、驚く奏に、いきなりなれなれしく接してきた。
　その後も、真樹は何かと奏に絡んできて、自分の友人である知美（宮澤）、カオリ（田中）、祐希（矢本）を紹介する。次第に奏と真樹は引かれ合い、仲間には秘密の恋が始まる。
　奏は、カオリが真樹に引かれていることに気付きながらも、あえて目をそらし、初めての恋に溺れていく。
　
ドラマの公式ホームページはこちら

　大学2年の夏――。期末試験に臨む奏（石原）の隣（となり）に突然座（すわ）った真（まさ）樹（き）（亀梨）は、驚（おどろ）く奏に、いきなりなれなれしく接してきた。
　その後も、真樹は何かと奏に絡（から）んできて、自分の友人である知美（宮澤）、カオリ（田中）、祐希（矢本）を紹介する。次第に奏と真樹は引かれ合い、仲間には秘（ひ）密（みつ）の恋が始まる。
　奏は、カオリが真樹に引かれていることに気付きながらも、あえて目をそらし、初めての恋に溺（おぼ）れていく。
　
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