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〈SUAリポート〉 キャサリン・キング主任副学長に聞くアメリカ創価大学(SUA)の魅力 2023年8月7日

 急速に変化しゆく社会の中で、各分野でリーダーシップを発揮する「世界市民」を輩出し続けているアメリカ創価大学(SUA、カリフォルニア州アリソビエホ市)。世界中から学生が集う豊かな国際性、充実の奨学金制度、学習環境の良さが高く評価され、全米のリベラルアーツ(一般教養)大学のランキングにおいて、毎年、上位にランクインする。今回の「SUAリポート」では、キャサリン・キング主任副学長に、SUAの魅力を聞くとともに、2024年度の募集要項を掲載する。
   
   

充実の教育環境で培う 豊かな教養と専門性

    
 ――キャサリン・キング主任副学長は、創価大学ロサンゼルス分校(当時)の職員を経て、SUAでは開学当初から大学建設に携わってこられました。現在のSUAの発展を、どのようにご覧になっていますか。
   
   
 創立者・池田先生は、SUAに、「貢献的人生を生きゆく世界市民の確固たる潮流を築く」という重要な使命を託してくださいました。
   
 キャンパスで友情を育み、お互いの差異への理解を深めた学生たちが、社会の各分野でリーダーシップを発揮する姿を見ていると、創立者のビジョンが現実のものになっていることを実感し、うれしくなります。
   
 この世界市民の育成を実現させているのが、学生と教員の比率が7対1という少人数教育のもとで行われる、リベラルアーツ(一般教養)の学びです。
   
 幅広い教養を得る中で、各人に合った学問領域が定まり、卒業までに高い専門性が身に付きます。
   
 特に、学生と教員が一緒に諸課題を研究する教育プログラム「ラーニング・クラスター」では、国内外を訪れて実地調査を行うのですが、時には、ノーベル平和賞の受賞者や各国の大使、国際機関の代表者など、一流の知性から直接学ぶこともできます。学生にとっては、まさに“世界が教室”なのです。
   
 これは、創立者が世界中に築いてくださった友情の架け橋があるからこそ実現している、最高の教育環境です。
   
 創立者が切り開いてくださった道を歩み、学生自身が創価教育の新たな一ページをつづりゆく中で、幅広い教養と高い専門性を培い、人生の幅を広げていく。こうした、一人一人の成長に焦点を当てた人間教育の実践が、SUAの発展の原動力となっています。
   

未来に貢献する世界市民を育成

   
 ――こうした特色ある教育環境は、対外的にも高く評価されていますね。
   
 米メディア会社「USニューズ・アンド・ワールド・リポート」の全米大学ランキングで、SUAは昨年、リベラルアーツの大学210校の中で総合29位を記録。特に、米国外からの留学生の割合で1位、学生と教員の教育・研究環境で2位、(留学生を除く)学生の人種の多様性でも2位に輝きました。
   
 教育環境や多様性の分野で高評価を得たことは、うれしいですね。
   
 国内外から多種多様な学生が集まるSUAは、まさに“世界の縮図”です。世界の複雑な問題に対応するには、異なる背景を持つ人々が多様な視点や考えを持ち寄って、力を合わせて解決に取り組むことが重要です。私たちは異なる意見を互いに尊重し、対話を通して課題を解決する方法を学びます。こうした経験は、それぞれの未来に重要な意味を持つと思います。
   
 SUAでの学びの目的は、常に世界市民の育成にあります。医療や教育など各分野で、専門知識を得るだけでなく、その先にいる人々のケアを意識した、豊かな人間性を育んでいます。
   
 また、SUAの多様性が社会にもたらす新たな風にも期待しています。理系の研究は伝統的に男性中心の学問分野ですが、SUAの理系教員は半数以上が女性です。科学研究の分野で業績を上げてきた女性教員が模範となり、女子学生たちが、医学研究を含めた科学分野に携わりやすい環境になっています。
   
   

人類の未来を担う世界市民の育成へ――3年前には科学棟「キュリー棟」が完成するなど、発展を続けるアメリカ創価大学(SUA)のキャンパス
人類の未来を担う世界市民の育成へ――3年前には科学棟「キュリー棟」が完成するなど、発展を続けるアメリカ創価大学(SUA)のキャンパス

    
 ――素晴らしい施設や環境が整備されているSUAですが、学生の経済的な負担は心配ないのでしょうか。
   
    
 ありがたいことに、SUAでは、創立者・池田先生の理念に賛同する寄付者の皆さまのおかげで、全米トップクラスの奨学金制度を整備しています。例えば、世帯年収が9万ドル未満の家庭から来られた学生は、補助金と奨学金を組み合わせて授業料を全額賄います。
   
 また、昨年からDEI奨学金という給付型奨学金を設立しました。これは社会的少数者のグループに属する学生や、その中で多様性・公平性・包摂性(Diversity, Equity, and Inclusion)の促進に取り組む学生等に向けた支援です。さまざまな背景を持つ学生が、経済的な理由で入学できないということがないよう取り組んでいます。
   
 多くの真心に包まれて高水準の教育を受け、卒業後、社会に貢献することで恩返しをする。これがSUAの伝統です。
   
    
 ――誰も置き去りにしない、民衆立の学府の誇りが脈打っていますね。今後のSUAの使命についてどう考えていますか。
   
    
 3年前には最新の研究設備を整えた科学棟「キュリー棟」が完成し、一昨年から本格的に使用が開始されました。また、昨年には地球規模の課題解決を目指す「地球的問題群研究センター」が誕生するなど、SUAは発展を続けています。
   
 素晴らしい教育環境が整う中で、一番の焦点は「学生」の幸福です。これからもSUAは学生第一で、一人一人が人生を勝ち開くためのサポートに全力を注いでいきます。
   
 今は、通信技術が発達し、世界の出来事が瞬時に伝わる時代。だからこそ、創価のヒューマニズムを体現した世界市民の輩出が、いや増して重要だと思います。創立者が切り開いてくださった人間教育の道を、次の世代に受け継ぎ、さらに広げていくことを最大の使命として、さらなる発展に尽力します。
   
   
 

◆アメリカ創価大学24期生 2024年度 募集要項

 SUAは、2024年度に入学する学士課程24期生を募集している。定員は130人程度。選考では、高校の成績、TOEFLまたはDuolingoのスコア、推薦書、エッセー、課外活動などが総合的に考慮される。
 出願は明年1月15日まで(必着)。
 早期合格発表の希望者は、本年11月1日までに出願する必要がある。

 SUA入試情報の詳細はホームページ

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