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〈Seikyo Gift〉 強盗事件が急増! 対策重ねて防犯力向上〈幸齢社会〉
〈Seikyo Gift〉 強盗事件が急増! 対策重ねて防犯力向上〈幸齢社会〉
2025年1月25日
家に押し入り、住人を脅してお金を奪う強盗事件が、世間を騒がせています。狙われるのは、力の弱い高齢者。今回は、強盗に狙われないための日頃の対策について、防犯コンサルタントの松丸俊彦さんに聞きました。(2024年11月27日付)
家に押し入り、住人を脅してお金を奪う強盗事件が、世間を騒がせています。狙われるのは、力の弱い高齢者。今回は、強盗に狙われないための日頃の対策について、防犯コンサルタントの松丸俊彦さんに聞きました。(2024年11月27日付)
防犯コンサルタント
松丸俊彦さん
防犯コンサルタント
松丸俊彦さん
情報が更新される闇名簿
情報が更新される闇名簿
SNSなどで実行犯を募り、家を襲撃する「闇バイト」。彼らによる強盗事件が、関東を中心に連続していることが報道されています。実際は、山口県、北海道など各地で確認されており、より広範な地域で警戒が必要です。
一連の事件の背景には闇名簿の存在がある、と私は見ています。個人情報がまとめられた闇名簿を元に、犯罪組織がターゲットを探しているのです。
私は実際に闇名簿を見ましたが、内容は驚くべきものでした。名前や住所の他、「リビングに金庫がある」「デパートで年間1000万円以上を使う」「高額の羽毛布団の購入歴あり」といった資産に関する情報から、「電話の応対が良い」「アンケートに回答する」「インターホンに出る」といった行動特性まで記録されていました。
特に警戒する必要があるのは、この名簿が継続的に更新されていることです。犯罪集団は、訪問や電話販売をかたり、声をかけ、対応が親切であれば「応対が良い」と記録。何げない日頃の行動が、次の標的に選ばれる情報になっている危険性もあります。
闇名簿の元になる、データの出どころはさまざまです。卒業名簿など一般に手に入りやすいものから、顧客情報の漏えいなど違法に売買されたものまで。「自分は名簿に載っていない」と思わず、誰もが載っている可能性があると身構えてください。
SNSなどで実行犯を募り、家を襲撃する「闇バイト」。彼らによる強盗事件が、関東を中心に連続していることが報道されています。実際は、山口県、北海道など各地で確認されており、より広範な地域で警戒が必要です。
一連の事件の背景には闇名簿の存在がある、と私は見ています。個人情報がまとめられた闇名簿を元に、犯罪組織がターゲットを探しているのです。
私は実際に闇名簿を見ましたが、内容は驚くべきものでした。名前や住所の他、「リビングに金庫がある」「デパートで年間1000万円以上を使う」「高額の羽毛布団の購入歴あり」といった資産に関する情報から、「電話の応対が良い」「アンケートに回答する」「インターホンに出る」といった行動特性まで記録されていました。
特に警戒する必要があるのは、この名簿が継続的に更新されていることです。犯罪集団は、訪問や電話販売をかたり、声をかけ、対応が親切であれば「応対が良い」と記録。何げない日頃の行動が、次の標的に選ばれる情報になっている危険性もあります。
闇名簿の元になる、データの出どころはさまざまです。卒業名簿など一般に手に入りやすいものから、顧客情報の漏えいなど違法に売買されたものまで。「自分は名簿に載っていない」と思わず、誰もが載っている可能性があると身構えてください。
変化を感じたら警察に相談を
変化を感じたら警察に相談を
防犯対策は日常の心がけが大切です。最も重要なのは、電話や訪問販売の相手をしないこと。犯罪組織が業者や行政になりすましていれば、応対することで闇名簿の更新につながる危険性もあります。普段付き合いのないところからの電話の場合、アンケートに答えたり、個人情報を話したりしてはいけません。留守番電話を設定し、登録していない番号からの着信には出ない習慣を付けましょう。
リフォームや点検などと称して突然来る業者とは、その場で契約や話を進めてはいけません。決して家の中に入れてはいけません。訪問販売には「家族と相談してからでないと決められない」など、口上を決めておき、必ず断ることが基本となります。
そして警察相談専用電話「♯9110」番または所轄の警察署への電話をオススメします(通常の通話料がかかります)。「最近、不審な電話がかかってきて心配」「業者が何度も訪ねてきます」「行政を名乗る人が訪問してきました」「知らない車が長時間止まっています」といった相談から、パトロール要請まで幅広く相談できます。
犯罪者は「不審」「怪しい」と思わせないように近づいてくるもの。だから「不審」「怪しい」と感じなくても、いつもと違うことが起きたら、気軽に警察に連絡してください。自分の家が訪問されたわけでなくても、「周辺に訪問販売が来ているようですが」と相談すれば、情報が警察に集約され、地域の防犯力向上に役立ちます。
さらには、近隣との協力も大切です。不審な状況は共有し、見守りの目を増やすことで、より安全な街づくりにつながっていきます。防犯に関する情報は積極的に広め、地域全体で意識を高めていってほしいと思います。
防犯対策は日常の心がけが大切です。最も重要なのは、電話や訪問販売の相手をしないこと。犯罪組織が業者や行政になりすましていれば、応対することで闇名簿の更新につながる危険性もあります。普段付き合いのないところからの電話の場合、アンケートに答えたり、個人情報を話したりしてはいけません。留守番電話を設定し、登録していない番号からの着信には出ない習慣を付けましょう。
リフォームや点検などと称して突然来る業者とは、その場で契約や話を進めてはいけません。決して家の中に入れてはいけません。訪問販売には「家族と相談してからでないと決められない」など、口上を決めておき、必ず断ることが基本となります。
そして警察相談専用電話「♯9110」番または所轄の警察署への電話をオススメします(通常の通話料がかかります)。「最近、不審な電話がかかってきて心配」「業者が何度も訪ねてきます」「行政を名乗る人が訪問してきました」「知らない車が長時間止まっています」といった相談から、パトロール要請まで幅広く相談できます。
犯罪者は「不審」「怪しい」と思わせないように近づいてくるもの。だから「不審」「怪しい」と感じなくても、いつもと違うことが起きたら、気軽に警察に連絡してください。自分の家が訪問されたわけでなくても、「周辺に訪問販売が来ているようですが」と相談すれば、情報が警察に集約され、地域の防犯力向上に役立ちます。
さらには、近隣との協力も大切です。不審な状況は共有し、見守りの目を増やすことで、より安全な街づくりにつながっていきます。防犯に関する情報は積極的に広め、地域全体で意識を高めていってほしいと思います。
侵入口となる窓対策から
侵入口となる窓対策から
家の防犯は、お金をかければいくらでもできます。警備会社に依頼すれば、安全性の向上につながります。しかし、予算には限りがあります。継続する必要があるので、無理のない範囲で始めることが大事です。対策に「これだけで大丈夫」はありませんが、できることを重ね、防犯力を高めましょう。
犯罪者への調査では、侵入に5分かかると約7割はあきらめるといいます。時間をかけさせることは、犯行を断念させるとともに、逃げたり、通報したり、こちらの対策時間をつくることにつながります。
まずは侵入口として狙われやすい窓ガラスを強化しましょう。防犯性の高い建物部品「CPマーク」付きの防犯フィルムをオススメします。理想は窓全面です。難しければ鍵の周りだけでも保護しましょう。
また、補助錠も効果があります。上部設置なら、背を伸ばさないと届きません。動きが目立つため、犯罪者が嫌がります。
難しければ、下部に設置をします。
光は有効な防犯手段として知られています。人感センサー付きライトやタイマー式照明など、比較的安価な商品もあります。
初期費用は別途かかりますが、月額1000円程度で使える侵入警戒センサーもあります。窓の振動を感知し、スマホに通知を送ってくれます。
私は海外赴任経験から、パニックルームの必要性を感じます。パニックルームとは、簡単に言うと犯人が侵入できない部屋です。寝室に鍵を付けたり、トイレに避難したり、身の安全を確保できる場所を用意できるといいでしょう。
家が襲われたら、できるだけ早く110番通報を。通報後は電話を切らずにしておくことが重要です。警察と会話ができなくても、現場の音声が伝わります。スマホは寝る時も近くに置いてください。
強盗は、いつ襲ってくるか分かりません。この紙面を家族、友達とも共有し、ぜひ、今日から対策を強化していってください。
家の防犯は、お金をかければいくらでもできます。警備会社に依頼すれば、安全性の向上につながります。しかし、予算には限りがあります。継続する必要があるので、無理のない範囲で始めることが大事です。対策に「これだけで大丈夫」はありませんが、できることを重ね、防犯力を高めましょう。
犯罪者への調査では、侵入に5分かかると約7割はあきらめるといいます。時間をかけさせることは、犯行を断念させるとともに、逃げたり、通報したり、こちらの対策時間をつくることにつながります。
まずは侵入口として狙われやすい窓ガラスを強化しましょう。防犯性の高い建物部品「CPマーク」付きの防犯フィルムをオススメします。理想は窓全面です。難しければ鍵の周りだけでも保護しましょう。
また、補助錠も効果があります。上部設置なら、背を伸ばさないと届きません。動きが目立つため、犯罪者が嫌がります。
難しければ、下部に設置をします。
光は有効な防犯手段として知られています。人感センサー付きライトやタイマー式照明など、比較的安価な商品もあります。
初期費用は別途かかりますが、月額1000円程度で使える侵入警戒センサーもあります。窓の振動を感知し、スマホに通知を送ってくれます。
私は海外赴任経験から、パニックルームの必要性を感じます。パニックルームとは、簡単に言うと犯人が侵入できない部屋です。寝室に鍵を付けたり、トイレに避難したり、身の安全を確保できる場所を用意できるといいでしょう。
家が襲われたら、できるだけ早く110番通報を。通報後は電話を切らずにしておくことが重要です。警察と会話ができなくても、現場の音声が伝わります。スマホは寝る時も近くに置いてください。
強盗は、いつ襲ってくるか分かりません。この紙面を家族、友達とも共有し、ぜひ、今日から対策を強化していってください。