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後継の宝友と共に“未来”座談会 埼玉・福岡の模範の地区 2023年7月24日

 未来部育成の夏が到来!――7月もしくは8月の座談会は、「“未来”座談会」と銘打ち開催される。青年世代や未来部メンバーに限りない励ましを送り、地域の未来を開くための座談会である。日頃から工夫を重ね、未来部の育成に尽力する模範の「地区」の取り組みを追った。

〈埼玉・草加大勝圏新善東地区〉 一人一人を主役に
埼玉・新善東地区の座談会で、未来部員が元気に決意を発表(草加市内で)
埼玉・新善東地区の座談会で、未来部員が元気に決意を発表(草加市内で)

 江戸時代に日光街道の宿場町が置かれ、にぎわいを見せた埼玉県草加市。現在、国道4号線や東京外かく環状道路を通じて東京などと結ばれる。両道路が交わる交通至便の地が草加大勝圏・新善東地区の活動の舞台だ。

 「座談会では常に未来部の活躍の場をつくるよう意識してきました」と語るのは小岩井地区部長。協議会では、未来部員の出欠確認を重視している。参加できそうな友には可能な限り一対一で会い、司会や企画を直接お願いするなど、主役の場を設けてきた。数年前には、未来部員の歌やピアノ演奏を聴いて感動した友人が、入会したこともあったという。

 活躍の場は会合以外にも。今月の座談会では、中学1年の小林遥斗さんに入場整理券の作成を依頼した。小林さんはイラストの入ったカラフルなものを作成。座談会に参加すると、入場整理券の出来栄えや成長した姿を褒める声があった。「いつも声をかけてくれるのがうれしい。会合に参加する気持ちが湧きます」と、小林さんは言う。

 國村地区女性部長は「“地区に若い人たちが増えて輝けるように”との深い祈りを根本に、地区の一人一人に未来部を温かく励まそうとの思いがあふれています」と話す。1年半前に地区女性部長に就いた際に、励ましの熱量が高いことに驚いたという。

 会合で、また町中で「最近調子はどう?」「部活頑張ってね」などと、誰しもが未来部に声をかけるそうだ。小学6年の倉持拓海さんは「通学路で地区の皆さんと話すこともあります。気軽に悩みを相談することもできます」と笑顔で。

 座談会では、新年度の決意発表、未来部の作文・絵画コンクールの表彰など、少しの話題でも頑張りをたたえる場が設けられている。

 「活躍の場」と「限りない励まし」――この積み重ねが若い人を引きつける要因となっているのだろう。

小さい頃から仲良しという新善東地区の未来部員たち。女性部の友が温かく見守る
小さい頃から仲良しという新善東地区の未来部員たち。女性部の友が温かく見守る

 23日に市内で行われた“未来”座談会では、中学3年の倉持優斗さんが司会を務め、高校3年の小岩井真菜さんらが「大白蓮華」の巻頭言を拝読。さらに未来部全員でクイズコーナーの進行を担当し、決意を述べた。

 「受験勉強を頑張ります」「歌で人を元気にしたい」――すかさず大拍手が起こり、会場は一層、笑顔と温かな空気に包まれていった。この真心と雰囲気に、未来部員も心が動かされるに違いない。

 未来部員を励まし、成長を見守ることは、かえって自分たちを元気にして、広布への決意につながる。創価家族として未来部を育む新善東地区の友は「毎回が“未来”座談会」と、未来部育成に心を合わせて前進する。

〈福岡・久留米池田圏刈原地区〉 “全員主体者”で育成
皆が一緒になって、ボウリング企画を楽しんだ刈原地区の座談会(久留米文化会館で)
皆が一緒になって、ボウリング企画を楽しんだ刈原地区の座談会(久留米文化会館で)

 筑後川と筑後平野、耳納連山に囲まれ、自然豊かな福岡県久留米市。とんこつラーメン発祥の地でもある。

 同市を活動の舞台とする組織の一つが久留米池田圏。昨夏の創価ファミリー大会では、創価福岡先駆太鼓団を招待して太鼓の演奏体験を実施。先月、市内の体育館を借りて開いた卓球大会は、友人家族も参加する大盛況となった。

 工夫しているのが未来部活動の発信だ。今後の日程や活動の様子を写真付きで記す通信を定期的に発行。会合を告知するPR動画も作成した。

 「未来部員が少ない地区も全員が未来部育成に関われるよう工夫しました」と田畑宣明さん(圏未来本部長)、鹿毛直美さん(圏女性未来本部長)は語る。

 全地区が主体者意識を持てるよう、イベントでは本部ごとの役割を明確にしている。

 写真撮影や動画作成も“凝りすぎない”と決めて、持続的に未来部育成を行える取り組みを重ねた。その結果、未来部の会合に参加する少年少女部員の数が倍になり、勤行に挑戦する中・高等部の友も増えた。

 圏の中でも“人材の宝庫”と評されるのが刈原地区。これまで、創価大学への進学者を多く輩出している。

 同地区の座談会が23日、久留米文化会館で開かれた。参加者は約40人。未就学児のメンバーがお遊戯を披露し、未来部メンバーと保護者が少年少女部歌を一緒に歌って踊る一幕もあった。

福岡・刈原地区の座談会。未就学児が保護者とお遊戯を披露(久留米文化会館で)
福岡・刈原地区の座談会。未就学児が保護者とお遊戯を披露(久留米文化会館で)

 なぜ、ここまで盛り上がっているのか――一つの鍵が協議会にある。地区部長の宮川裕和さんと地区女性部長の後藤理恵さんが、皆の意見をじっくり聞くことで、一人一人が主体者の自覚で提案してくれる。「取りあえず、やってみよう!」を合言葉に、試行錯誤を繰り返す。

 5月度の座談会では、未来部員が「なんで信心しているの?」と壮年・女性部に聞くインタビュー企画を行った。その後、企画の良い点や改善点を検討し、新たなアイデアを生み出している。

 何でも話すことができる雰囲気は、宝の後継者を育てる土壌となる。インタビュー企画に参加した小学3年の郷原大翔さんは毎日の勤行に挑戦中。「地区のみんなが優しい」と元気良く話す。友人関係で悩んだ時もあったが、唱題根本の生活を送る中で、仲の良い友達ができた。圏の卓球大会には友達とその家族も参加したほどだ。

 母親の郷原今日子さん(副白ゆり長)もシングルマザーとして多くの悩みにぶつかった。そんな時、親身になって話を聞いてくれる同志の存在が大きかった。「第二の実家があるようでした」と今日子さんは振り返る。

 未来部員が輝く地域には、どの地でも、広布を開く聖業に主体者として関わる友の姿があった。「未来の果」を築く「現在の因」として、総力戦で未来部育成の夏に挑みたい。

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認定NPO法人フローレンス会長。2004年にNPO法人フローレンスを設立し、社会課題解決のため、病児保育、保育園、障害児保育、こども宅食、赤ちゃん縁組など数々の福祉・支援事業を運営。厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長

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