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〈文化〉 AIが生み出す映像の新たな価値 2026年4月16日

  • カンヌで国際映画祭
  • 普通の作品と遜色ない出来
グランプリとベストAIアニメ賞「This Is Me」 ©WAIFF
グランプリとベストAIアニメ賞「This Is Me」 ©WAIFF
ベストシノプス+AIティザー賞「Samurai Egg」 ©WAIFF
ベストシノプス+AIティザー賞「Samurai Egg」 ©WAIFF
ベストAI CM賞「SWETOS」 ©WAIFF
ベストAI CM賞「SWETOS」 ©WAIFF
4カ国の優秀作が集まる

 昨年、フランス・ニースで開催された「国際AI映画祭(WAIFF)」。1500以上の作品が集まり大きな反響を巻き起こした。第2回大会(フランス・カンヌ)が4月21・22日に開催される。今年は、京都(日本)、サンパウロ(ブラジル)、ソウル(韓国)、無錫(中国)で、予選となる映画祭を開催。各国の優秀作品が本大会に招待される。
 3月12・13日に、京都ロームシアターで行われた日本ラウンドでは、全431作品のエントリーから選ばれた、39作品がファイナリストとして一堂に会した(ファイナリスト全39作品はWAIFF JAPANの公式You Tubeで公開中)。
 受賞作品は以下の通り。グランプリならびにベストAIアニメ賞には「This Is Me」、ベストシノプス+AIティザー賞は「Samurai Egg」、ベストAI CM賞は「SWETOS」、ベストAI Pocket ANIME賞は「ロスト・トイ・レクイエム」、ベストAIフィルム賞は「Re:right」がそれぞれ選ばれた(写真=各受賞作)。

ベストAI Pocket ANIME賞「ロスト・トイ・レクイエム」 ©WAIFF
ベストAI Pocket ANIME賞「ロスト・トイ・レクイエム」 ©WAIFF
ベストAIフィルム賞「Re:right」 ©WAIFF
ベストAIフィルム賞「Re:right」 ©WAIFF
日本独自の物語の奥深さ

 WAIFF日本代表の和田亮一さんに、大会の総括と、AI映画の今後について聞いた。
     ◇
 昨年のニースより、今回の予選ラウンドの方が作品の水準は上がっているように思います。第1回大会はフランスの作品が多く、哲学的な内容やダークな内容のものが多かった。日本ラウンドの作品は、ストーリーもしっかりしていて、皆さんそれぞれ趣向を凝らしているなと感じました。
 今回応募してくれた方々は、今まで温めてきたものを形にしたという人が8割、残り2割は、今まで映像作品を作ってきて、AIという翼を得て、さらに飛躍しようとしている人だと思います。
 審査では、作品としての作家性が重視されました。どうしてもカンヌで世界の作品と戦わなければならない。そのために、伝えたいメッセージがどれくらい見えるとか、今の世の中に刺さる内容になっているかなどが重要なんです。
 韓国ラウンドも見てきましたが、日本ラウンドではアニメ作品が多い。日本のスペシャリティーである物語作りの奥深さを見てもらえたらと思っています。

WAIFF日本ラウンドのセレモニー。左端が和田さん
WAIFF日本ラウンドのセレモニー。左端が和田さん

 AIは単なる道具ではありません。これまであった制約がなくなる“加速装置”のようなモノです。
 例えば、撮りたい映画があるとして、普通に作ったら10億円かかる。それで諦めてしまうケースは多い。それがAIを使うと人件費程度で済んでしまう。
 日本ラウンドでも、実写かAIか分からないレベルの作品が多くありました。自分が表現したいものを、このクオリティーで作り出すことができる。そうなると、今まで世に出ていなかったクリエーターが生まれてくるかもしれない。しかも、作った作品は全世界に発信できる。
 AIの面白いところは、こういう場面を作りたいと同じプロンプトで指示をしても、別の映像が返ってくる。もちろんプロンプトの書き方の上手、下手はあります。でも、毎回違う結果になるから、こんな表現方法があったのかと、びっくりするような結果が返ってくることも。
 これまでできなかったことがスピーディーに、自由にできるというだけでなく、自分が考えている以上のものが作れるかもしれない。そこが面白いところなんです。

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