- ルビ
平和の心を未来へ――東京・創価高校生が第五福竜丸を見学 2025年6月30日

保存・展示されている「第五福竜丸」の実物を背に、参加した生徒らが、平和の心を未来へ継ぐ決意を込めて(28日、第五福竜丸展示館で)
東京・創価高校(小平市)の生徒が28日、都立第五福竜丸展示館(江東区)を訪問した。
同館には、1954年の水爆実験で被ばくし廃船処分となったマグロ漁船「第五福竜丸」の実物が保存・展示されている。また、船員たちに降り注いだ「死の灰」(放射性降下物)や放射線を測定するために当時使用された「ガイガーカウンター」も展示。世界の核実験被害の様子なども知ることができる。
今回参加したのは、「グローバル・リーダーズ・プログラム(GLP)」の生徒。第五福竜丸平和協会専務理事の安田和也さんによる講話の後、展示を見学。質疑応答も行われた。参加した生徒は「核兵器による被害が、世界中に広がっている現実を知り、何か行動を起こさなければいけないと感じました」などと決意を語った。

第五福竜丸平和協会の安田専務理事(左端)が「被ばく者の声に耳を傾け、人類のために最良の選択を考えてほしい」と訴えた(28日、第五福竜丸展示館で)