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名字の言 125年前に学校を開校した津田梅子の信念 2025年9月14日
5千円札の肖像である津田梅子の創立した女子英学塾(現・津田塾大学)が開校したのは、125年前のきょう1900年の9月14日だった。その折、梅子はこう語っている。「本当の教育は立派な校舎や設備がなくても出来る」。そして、その教育に欠かせない要件として“教師の熱心”を挙げた(大庭みな子著『津田梅子』朝日新聞出版)▼この言葉のままに、梅子は“学生の可能性を育もうとする熱意はあるのか”と自らに問いながら、授業以外の場でも学生と食事をしたり、話しかけたりして、一人一人との触れ合いを重んじた▼千葉の小学校で校長を務める女性がいる。彼女は、一人ももれなく成長してほしいとの願いを込め、毎日、校門に立って児童にあいさつしてきた。校内でも、励ましの声をかけることを大切にしてきた▼以前、1年生が書いた文章の中に、「こまったときにやさしくこえをかけてくれる、こうちょうせんせいがじまんです」との言葉があったと教えてくれ、「心が伝わっていたのだと感激しました」と、ほほ笑んでいた▼「子どもを一筋に思いやる『情熱』と『愛情』こそが、創価教育の魂」と池田先生。私たちもこの心を胸に、地域の“未来の宝”に寄り添っていきたい。(閏)