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名字の言 「勇猛精進」の信心で! 2025年6月15日

 中国の春秋戦国時代、晋と燕から同時に攻め込まれた斉が窮地に立たされた。その時、斉の将軍に抜てきされたのが、司馬穣苴である▼穣苴は、軍の目付け役と翌日の正午に軍営で落ち合うことに。ところが目付け役は友人たちと宴を行い、現れたのは正午ではなく夕刻だった。穣苴は一喝する。「太鼓を打ち鳴らす急のときには、わが一身をも忘れるものである」と▼穣苴は、兵士の宿舎や食堂などを見て回り、自らの報酬を全て分け与えた。食事も兵士と同じ、粗末なものだった。その姿に全軍が奮い立ち、病気の者までが従軍を申し出たという。穣苴の指揮で勢いを取り戻した斉は、晋・燕の軍を撤退に追い込み、領地を回復した(『史記列伝⑴』岩波文庫)▼人間の真価は、いざという勝負の時に現れる。“誰かがやるだろう”“なんとかなるだろう”と思っているうちは、事態を打開することはできない。一人立つ決死の覚悟こそ、勝機をつかむ絶対条件にほかならない▼私たちが日夜読誦する法華経方便品には「勇猛精進」とある。「勇猛」とは勇んで行動し、智慧の限りを尽くすこと。「精進」とは余事を交えず、ただ一筋に進むことだ。勇猛精進の信心で立つ! その一念が勝利を開く力となる。(誼)

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