きょう8月6日は、「広島原爆の日」。被爆から80年の節目となる。広島では原爆が投下された午前8時15分を中心に、核兵器や核実験による全ての犠牲者の冥福とともに、恒久平和への祈りがささげられる。これに先立ち、広島青年部主催の第200回「平和のための広島学講座」が5日、広島市の広島池田平和記念会館で開催された（2面に関連記事）。また、戸田記念国際平和研究所（創立者＝池田大作先生）は被爆80年に寄せて特設サイトを公開した。

　きょう8月6日は、「広島原（げん）爆（ばく）の日（ひ）」。被（ひ）爆（ばく）から80年の節（ふし）目（め）となる。広島では原爆が投（とう）下（か）された午前8時15分を中心に、核（かく）兵（へい）器（き）や核（かく）実（じっ）験（けん）による全（すべ）ての犠（ぎ）牲（せい）者（しゃ）の冥（めい）福（ふく）とともに、恒（こう）久（きゅう）平和への祈（いの）りがささげられる。これに先立ち、広島青年部主（しゅ）催（さい）の第200回「平和のための広島学講（こう）座（ざ）」が5日、広島市の広島池田平和記念会館で開（かい）催（さい）された（2面に関連記事）。また、戸田記念国際平和研究所（創立者＝池田大作先生）は被爆80年に寄（よ）せて特（とく）設（せつ）サイトを公開した。

　1945年8月6日に人類史上初めて投下された原子爆弾は、広島の街を破壊し多くの生命を奪った。さらに、後遺症や差別などさまざまな形で、生き延びた人々や、その家族をも世代を超えて苦しめ続けてきた。
　生存する被爆者は10万人を下回り、平均年齢が86歳を超えるなど、時間の経過とともに惨禍を経験した世代は減少している。一方で、核を巡る危機が高まり続けている今、被爆者の思いを受け継ぐ青年世代のさらなる連帯が不可欠となっている。
　核なき世界へ誓いを新たにする広島学講座では、渡部総広島青年部長があいさつ。暴力と不信の連鎖を断ち切る希望の連帯を築こうと述べた。
　続いて、国連大学のチリツィ・マルワラ学長（国連事務次長）が「AI（人工知能）時代における核兵器廃絶と青年の役割」と題して講演した。学長は被爆80年を迎えるに当たり、過去の教訓を振り返り、未来の世代のために私たちはどのような世界を残していくかを問うことが必要であると指摘。さらに、平和は条約や制度によってのみ築かれるのではなく、市民や地域から育まれるとし、一人一人が重要な使命を担う存在であると述べた。そして、紛争は恐怖から生まれるものであるから、恐怖を信頼へ転じ持続可能な社会を開く取り組みを共にしていこうと語った。

　1945年8月6日に人類史上初めて投下された原子爆（ばく）弾（だん）は、広島の街を破（は）壊（かい）し多くの生命を奪（うば）った。さらに、後（こう）遺（い）症（しょう）や差別などさまざまな形で、生（い）き延（の）びた人々や、その家族をも世代を超（こ）えて苦しめ続けてきた。
　生存する被（ひ）爆（ばく）者（しゃ）は10万人を下回り、平均年（ねん）齢（れい）が86歳を超えるなど、時間の経（けい）過（か）とともに惨（さん）禍（か）を経験した世代は減（げん）少（しょう）している。一方で、核（かく）を巡（めぐ）る危（き）機（き）が高まり続けている今、被爆者の思いを受（う）け継（つ）ぐ青年世代のさらなる連帯が不（ふ）可（か）欠（けつ）となっている。
　核なき世界へ誓（ちか）いを新たにする広島学講（こう）座（ざ）では、渡部（わたなべ）総広島青年部長があいさつ。暴（ぼう）力（りょく）と不信の連（れん）鎖（さ）を断ち切る希望の連帯を築こうと述べた。
　続いて、国連大学のチリツィ・マルワラ学長（国連事務次長）が「AI（人工知能）時代における核兵器廃（はい）絶（ぜつ）と青年の役（やく）割（わり）」と題して講演した。学長は被爆80年を迎（むか）えるに当たり、過（か）去（こ）の教（きょう）訓（くん）を振（ふ）り返（かえ）り、未来の世代のために私たちはどのような世界を残していくかを問うことが必要であると指（し）摘（てき）。さらに、平和は条約や制度によってのみ築かれるのではなく、市民や地域から育（はぐく）まれるとし、一人一人が重要な使命を担（にな）う存（そん）在（ざい）であると述べた。そして、紛（ふん）争（そう）は恐（きょう）怖（ふ）から生まれるものであるから、恐怖を信（しん）頼（らい）へ転じ持（じ）続（ぞく）可（か）能（のう）な社会を開く取り組みを共にしていこうと語った。