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〈ドラマ〉 綾瀬はるか主演「ひとりでしにたい」 2025年6月19日

  • NHK総合 土曜 午後10時

 NHK総合の連続ドラマ「ひとりでしにたい」(土曜、後10・0)の制作発表会見が先頃行われ、主演の綾瀬はるかと制作統括の高城朝子さんが登壇。6月21日からの放送を前に、作品に込めた思いを語った。

綾瀬はるか
綾瀬はるか
◆「死」を考えることで人生は前向きに

 本作は、「死」と「笑い」が融合した“笑って読める終活ギャグマンガ”と評された、カレー沢薫の同名漫画をドラマ化したもの。
 
 物語の主人公は、30代後半の独身女性・山口鳴海(綾瀬)。キャリアがあった憧れの伯母の孤独死をきっかけに、終活を意識するところからストーリーは始まる。ともすればシリアス(深刻)になりがちなテーマを、ポジティブ(前向き)な視点で描いていく“終活コメディー”だ。
 
 原作の印象について、綾瀬は「共感できることが多くて。主人公の鳴海が“推し活”していてキラキラしていたかと思えば、鬼の形相になったり……その振り幅が魅力的でした」と話す。また、「“死”を考えることは怖いのではなく、むしろそこに向かってどう生きるかを考えることで、人生を前向きにしていけるんだなと。私自身、演じながら“(人生を)もっと楽しもう”と背中を押される気持ちになりました」と、心境を明かした。

1人暮らしを満喫していた鳴海 ©NHK
1人暮らしを満喫していた鳴海 ©NHK

 高城さんは、作品の特徴を「独身の女性を描くドラマって、これまでどこか自虐っぽくて“かわいそうだけど笑える”みたいなものが多かったと思うんです。でも今回の主人公・鳴海は、“独りが楽しい!”と自分で選んで生きている人です。明るくて、底抜けにポジティブなんです」と説明。そんな役柄を任せられる俳優として、「綾瀬さんしか思い浮かばなかった」と太鼓判を押し、「綾瀬さんは、老若男女の誰からも愛されている方です。彼女が演じれば、どんなに“終活”や“孤独”を扱っても、きっと“かわいそう”ではなく“楽しそう”に見える。それが一番大きな理由です」と起用についての思いを語った。

笑顔を見せる綾瀬
笑顔を見せる綾瀬

 綾瀬自身も35歳の時に、身近な人の死を経験。それを機に、「死」について考えるようになったという。
 
 「いつかはみんな本当に死んじゃうんだ、ということを感じ始めました。それが分からない時は、希望というか、“人生は無限大”って漠然と感じていました。でも、人生は自分で決めているようで、“流れ”ってある程度、決まっているのかもしれないな、と考えるようになりました」
 
 そんな彼女に、自身の“理想の最期”を尋ねると、「『あー楽しかった、あはは』って笑ってたら最高ですよね」と。彼女の真っすぐな思いがこもった答えに、会場は笑顔に包まれた。
 
 綾瀬が番組の見どころをアピールして、会見を締めくくった。
 「きっと、見終わった後に“なんか元気が出たな”って思えるドラマになっていると思います。ちょっと笑えて、心が温かくなるような、そんな作品なので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」
 
 “よりよく死ぬ”ために、“よりよく生きる”すべを主人公が模索していく本作。綾瀬が演じるヒロインが、自分らしさを大切に人生を歩む姿は、多くの視聴者の心にそっと寄り添ってくれそうだ。
 
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