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〈暮らし〉 何げなく「許可する」にしていませんか。スマホの「アクセス権限」への対処法とは――。 2026年4月12日

  • ひとまず「許可する」に注意!

 この春、進学や進級をきっかけに、子どもにスマートフォンを持たせた方、いるのではないでしょうか。アプリを使用すると出てくるアクセス許可の通知にどう対処すべきか、ITジャーナリストの高橋暁子さんに聞きました。

ITジャーナリスト 高橋暁子さん
ITジャーナリスト 高橋暁子さん
「使用中のみ許可」がオススメ

 
 ■アクセス許可とは
 そのアプリに、どこまで自分の個人情報や端末機能へのアクセス権限を許可するか、という重要なセキュリティー設定です。
 「○○へのアクセスを許可しますか?」との通知に、セキュリティーポリシーや利用規約を読まず、何げなく「許可する」人が多いようですが、利便性と引き換えに個人情報を渡していることを忘れないでください。

 
 ■本当に必要か判断を
 気を付けたいのは、権限の過剰な要求です。メールアプリで連絡先、地図アプリで位置情報などのアクセス許可なら用途に合った要求です。
 しかし、ゲームアプリなのに連絡先とか、地図アプリなのにカメラやマイクへのアクセスを求めてきたら、明らかに過剰です。
 許可は必要最低限にしたいので、慌てて全部許可したりせずに「このアプリに本当に必要か?」を考えましょう。用途と権限が一致しない場合は拒否し、必要なものについても「使用中のみ許可」がオススメです。例外として「iPhoneを探す」など、紛失時に備える機能については「常に許可」でOKです。

特に気をつけたい権限

 アプリに不要な権限を与えると、第三者に個人情報を悪用されるリスクが高まります。自分だけでなく周囲の人にも被害が及ぶため、特に気を付けたいのが、以下の五つのアクセス権限です。

●位置情報

 ●位置情報
 ・天気予報、地図、ナビ、災害情報などは位置情報が必要。「使用中のみ許可」を。
 ・SNS、ゲーム、ショッピング系など、位置情報が必須ではないアプリで「常に許可」すると、日常の行動パターンを収集され悪用されるリスク大。
 ※「常に許可」は、バッテリー消費も早くなる。

●連絡先・通話履歴

 ●連絡先・通話履歴
 ・メール、SNSなど必要なアプリのみ「使用中のみ許可」を。
 ※SNSの「連絡先同期」は、基本オフがオススメ。
 ・連絡先や通話履歴の情報が不要なアプリで許可すると、登録者全員の個人情報流出やマーケティングへの不正利用など、重大なリスクが。

●写真・ファイル

 ●写真・ファイル
 ・画像編集、SNSなど、必要なアプリのみ許可を。「フルアクセス」より「選択した写真のみ許可」がオススメ。
 ・写真やファイルへのアクセスが必要ないアプリで許可すると、自分が誰とどこにいたのかなど、プライバシー流出のリスクが。

●マイク

 ●マイク
 ・ビデオ通話、音声アシスタント、ボイスメモなど、必要なアプリのみ「使用中のみ許可」を。
 ・マイクが必要ないアプリで許可するのは危険。必要な場合も「常に許可」だと、仕事上の重要な会話、私的な会話が漏えいするリスクが。

●カメラ

 ●カメラ
 ・写真撮影、ビデオ通話など、必要なアプリのみ「使用中のみ許可」を。
 ・カメラへのアクセスが必要ないアプリでは、基本許可しないこと。必要なアプリでも「常に許可」だと、プライバシー流出のリスクが。

リスクを回避するには

 
 ■アプリは公式からダウンロード
 そもそも「不正アプリを入れない」ことが大前提です。公式ストアからの入手、開発者の信頼性のチェック、レビュー確認を行いましょう。“低評価”のレビューも読むのがポイントです。
 昨年12月にスマホ新法が施行され、iPhoneにも公式以外のアプリストアが参入しました。そちらを利用する際は、個人での見極めが必要です。Androidは不正アプリが多々まじっているので、より注意が必要です。過去には、アップデートの際に不正な機能が搭載された事例もありました。

 
 ■定期的な見直しを
 設定はいつでも変更可能です。定期的に見返し、不要なアクセス権限を削除しましょう。また、基本ソフト(OS)とアプリは、常に最新版にアップデートを。Androidの場合は「Google Play プロテクト」を有効にすると、不審な挙動をするアプリをチェックしてくれます。
 〈設定方法〉 
 ・iPhone……設定→プライバシーとセキュリティ→写真、マイクなど各項目→アプリ一覧で変更
 ・Android……(機種により表記差あり)設定→プライバシー、またはセキュリティとプライバシー→権限マネージャ、またはアプリの権限→写真、マイクなど各項目→各アプリを変更

 
 ■普段からの心構えと対策
 スマホは便利な半面、リスクも潜んでいます。個人情報の宝庫ですから、使い方はもちろん、スマホ自体を紛失しないよう細心の注意を払いましょう。
 また各種登録は、生体認証などの「パスキー」や「二要素認証」を設定すると、不正利用される可能性が低くなります。スマホが提案する「強力なパスワード」もオススメです。間違ってもパスワードをメモで保存などされませんように。

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