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アフリカ・カメルーンの教学運動 2025年12月4日

仏法哲理学ぶ喜び胸に地涌の青年群を輩出 
異体同心の団結で教学実力試験に臨んだカメルーンの友が記念のカメラに(10月)

 アフリカ中部に位置するカメルーン。同国SGIは第1回のアフリカ教学実力試験(2016年)から参加し、着実に教学運動を進めながら広布の人材を育み、希望の連帯を広げてきた。中部アフリカ顧問でカメルーンSGIの理事長でもあるクレール・ディコンゲさんに、模範と輝く同国SGIの教学運動について語ってもらった。

カメルーンSGI理事長 クレール・ディコンゲさん

 カメルーンSGIは、第1回の2016年からアフリカ教学実力試験に参加してきました。今ではこの試験が広布伸展の軸となっていますが、ここまでの道にはさまざまな難題がありました。
 その一つが、受験推進の課題でした。
 同試験への参加を決め、各地で受験の呼びかけを進めていくと、快諾し、熱心に研さんを開始するメンバーがいる一方、かつて学校教育の場で心に刻まれた試験への苦手意識から、受験に消極的な友も多くいたのです。
 そこで、試験に前向きに取り組んでいる同志を核にした学習グループを作り、そのメンバーを中心に教学を学ぶ喜びや、仏法への確信を広げていくことにしました。
 徐々に学ぶ喜びが伝播し、試験の参加者が増加。小単位のグループで学ぶことにより、納得とともに信心が深まり、“広布を担い立つ心”が磨かれていきました。
 私たちにとって、毎年の教学実力試験は、単なる試験ではなく、教学を軸に、わが国の未来を開きゆく広布即平和の運動そのものと言えるでしょう。
 私は、広布の勢いに直結する教学の取り組みを、師匠・池田先生との“共戦の事業”だと捉えて進めています。
 SGI発足50周年の意義深き本年も、常に団結の祈りという最高の「兵法」を忘れず、試験に向けた訪問・激励や研さん会などを活発に実施しました。
 遠方に住むメンバーのところへ足しげく通っては共に学び、講義のたびに、教学試験に挑む意義を繰り返し確認し、励まし合いながら前進。その結果、過去最高となる受験者数を達成することができました。
 あるメンバーは、研さんしたあまりの充実感に、「年に2回開催してほしい」との意欲的な声を寄せてくれました。さらに素晴らしい教学実力試験となるよう、伸びゆく若い世代の声を大切にし、今後に生かしていきます。
 アフリカ大陸の人口の半数以上は青年です。カメルーンも“青年の国”です。まさに、青年の成長がアフリカの未来を決定づけます。
 しかし、その青年たちの中には、物質的な満足だけが幸福であるとの考えや、変えられない運命が人生を決定すると捉える人も少なくありません。
 そうした若者たちが新たな視点で人生を見つめる“きっかけ”となるのが仏法の研さんと対話です。「真実の幸福とは」「運命論は変えられないのか」などを話題に語らうことが仏法理解の導入となり、人生観までもが深まることを実感します。
 実力試験に挑んだ後継の青年たちは“幸福は自身の中にある”との哲理を、自信をもって語っています。教学の研さんを通じて、“人間革命の希望の循環”が起きていると確信します。
 御書に「経の文には『いたるところの諸仏の土に、常に師とともに生ず』とも、あるいは『もし法師に親近せば、速やかに菩薩の道を得、この師に随順して学せば、恒沙の仏を見たてまつることを得ん』とも云えり」(新1780・全1340)とあります。
 池田先生との師弟の絆は、長遠な過去から定められていたのだと確信します。師弟の道を真っすぐに進む時、いかなる困難をも乗り越えていく無敵の力が湧いてきます。
 “21世紀の希望大陸”の実現へ、師弟直結の地涌の菩薩の青年群を、カメルーンの大地から陸続と輩出していく決意です。

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