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〈SDGs×SEIKYO〉 充実した各国の休暇制度 2024年6月25日
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仕事と育児・介護を両立しやすくする働き方として、テレワークも注目を集めている ©10’000Hours/Getty Images
“仕事と生活の調和”を意味する「ワークライフバランス」。フレックスタイム制の導入や育児休業の取得のしやすさなど、近年、働きやすい労働環境づくりに努める日本企業が増えてきました。
諸外国でも、さまざまな形で個々人のワークライフバランスの実現を推進しています。
ドイツでは「労働時間貯蓄制度」が広く普及。労働者が就労時間外で働いた場合、その労働時間を積み立てて、有給休暇等として使うことができます。1日の労働時間は法律で規制されているため、同制度により働き過ぎてしまうことはありません。積み立てた労働時間で、仕事の閑散期に休暇を取るなど、時間を有効活用することができます。
同制度の存在もあり、ドイツの一人当たりの平均年間労働時間数は世界でもトップクラスの低さ。その上、高い生産性を誇っています。
一方、ブラジルでは、1年間勤続すると、まとまった有給休暇を取る権利が与えられます。休暇日数の上限は年間の欠勤日数によって異なりますが、最大30日間連続で休暇を取得することが可能。家族との長期旅行やスキルアップのための短期留学等に使用する人もいるようです。