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名字の言 長崎原爆資料館を見学した青年の衝撃 2025年8月9日

 きょうは長崎の80回目の原爆忌。被爆者の高齢化が進み、じかに体験を聞ける機会は少なくなったが、先日、2人の方から貴重な証言を伺った▼92歳の壮年は、あの日、両親と兄弟を失った。今も、火を見ると動悸が激しくなり、汗が噴き出してくるという。「家族を奪った残酷な炎を思い出すから」と。後遺症との壮絶な闘いに耐え抜いた95歳の女性は、野菜や果物の皮をむくことができない。「焼けただれた皮膚を垂らして、苦しんでいた人の姿がよみがえってくるんです」と語っていた▼原爆によって、どれほど多くの人生が無残に傷付けられたか。今なお癒えぬ被爆者の胸の痛みを、決して忘れてはならない▼核保有国から来た青年が長崎原爆資料館を見学し、衝撃を受けていた。「ここを訪れるまで、核兵器を持つことが国の誇りだと信じて疑いませんでした。でも目が覚めました。それは誇りなんかじゃない。人間性を踏みにじる罪であり、恥です」▼真実に触れた時、人の心は変わる。逆に戦争の実態を知らずして、いかに議論を重ねても、空虚なものでしかない。被爆80年の節目に当たり、一人一人が広島、長崎と真剣に向き合いたい。核兵器なき未来への確かな歩みを、今ここから始めよう。(誠)

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