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名字の言 激流を乗り越える若鮎のように 2026年6月4日

 「躍るような元気いっぱいの姿がいいね」。1990年6月、大阪・関西文化会館に設置された水槽を見つめ、池田先生はそう語った。水槽の中で桜鮎が泳いでいた。奈良・吉野の同志が用意したものだった▼「清流の女王」とも形容される鮎。その名は古くから知られ『古事記』には「年魚」と記されている。今の時期、川を遡上し、自らの体長よりもはるかに大きい落差を飛び跳ねながら越えていく。その姿は実にたくましい▼会館の水槽の準備に奔走した女性も、激流を乗り越える人生を歩んできた。結婚後、わずか数日で夫が経営する材木店が倒産。多額の負債を抱えた。食事にも事欠く生活となったが、“必ず宿命転換してみせる”と唱題を重ねた。母、兄、姉、妹が入会し、縁する人に信心の素晴らしさを語り抜いた▼夫は住宅総合メーカーに就職を果たす。少しずつだが生活は安定していった。味わった苦労は全て、友を思う慈愛の深さに変わった。女性は「信心一筋で進めば、最後には必ず『最高の人生』になります」と力強く語った▼試練との戦いのない人生はない。心が負けない限り、苦難はわが境涯を大きく開き、人生を豊かに彩る財産となる。若鮎のごとく、弾む生命で前進したい。(澪)

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