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イタリア青年部総会 ミラノ池田平和文化会館と全土を結んで 2025年8月8日

イタリア青年部総会の参加者が、歓喜と決意に満ちて記念のカメラに(ミラノ池田平和文化会館で)
イタリア青年部総会の参加者が、歓喜と決意に満ちて記念のカメラに(ミラノ池田平和文化会館で)

 【ミラノ】イタリア創価学会の青年部総会が3日(現地時間)、ミラノ池田平和文化会館で開催された。これには、梁島SGI(創価学会インタナショナル)男子部長、大串同女子部長ら欧州青年訪問団が参加。本会場に約650人のメンバーや友人が集い、会合の模様は全国に同時中継された。

“広布の責任者”と一人立ち、人類の新しき平和の潮流を

 1981年5月、イタリア広布20周年を祝う友好文化総会の席上、池田先生は語った。
 
 「遠くアルプス山中に湧いた一滴一滴の水が、イタリアの地を流れ、ポー川の大河となって、やがて、アドリア海へと至る。
 生命のルネサンスをめざす私どもの運動は、今は山中を下り始めたばかりかもしれないが、やがて三十年後、五十年後には、滔々たる大河の流れとなり、人類の新しき平和の潮流になるであろうことを宣言しておきます。
 そのためには、人を頼むのではなく、自分こそが広布の責任者であると決めて、一人立つことです」

まばゆい陽光を浴びて、金色に輝くミラノ池田平和文化会館。新時代を創る若人たちの歩みを照らすかのように
まばゆい陽光を浴びて、金色に輝くミラノ池田平和文化会館。新時代を創る若人たちの歩みを照らすかのように

 以来、四十余年――師が描いた未来図は現実となり、イタリア創価学会は今や10万人を超える地涌の連帯へと発展。イタリア全土で人間主義の希望の哲理を生き生きと広げ、15万人の達成を目指して勢いよく前進する。
 
 その原動力となっているのが、師が示した「一人立つ精神」を胸に走る後継の友だ。昨年来、青年部は自ら企画・立案し、座談会運動を力強く推進。参加者数は飛躍的に増え、昨年11月には、青年を中心に2200人を超える新来者が座談会に参加した。
 
 フィレンツェ北方面のフランチェスカ・スパートラさん(女子部部長)も拡大の先頭を走る一人だ。地域のグループ座談会の参加者の中で、長らく唯一の青年だったが、“自らが変革の主体者に”と決意し、毎回のように友人と参加した。
 
 その挑戦から波動が起こり、昨年11月のグループ座談会には10人の青年が集い、全体でも日頃の約3倍となる18人が結集した。さらに、新入会者や女子部のグループリーダーも誕生し、フランチェスカさんの友人も入会を決意。現在、共に会合に参加し、唱題に励んでいる。
 
 ラツィオ第1州のロレンツォ・アセナートさん(男子部本部長)は、仕事の多忙さから心身ともに追い込まれる中、“今こそ宿命転換の時”と奮起。座談会の大結集に向けて、メンバーの元へ足しげく通い、激励を重ねた。
 
 その結果、参加者は普段の3倍を超え、ある支部では男子部の活動者が3倍に増加した。また、本部では、男女青年部が壮年・婦人部への家庭訪問にも携わるなど、各部一体となった工夫も光る。

欧州屈指の人材山脈!――新たな勝利の峰へ、勇躍前進を約し合ったイタリア青年部の総会(同)
欧州屈指の人材山脈!――新たな勝利の峰へ、勇躍前進を約し合ったイタリア青年部の総会(同)

 人材拡大の上げ潮の中、広布の熱誠と歓喜に満ちた総会では、代表2人が体験発表した。欧州青年訪問団の安部副男子部長は、信心への確信を深めた折伏の体験を語った。
 
 ――ある日の深夜、友人から連絡が届いた。駆け付けると友人は、過去に家庭内暴力を受け、失業も繰り返し、家族との関係も断たれ、極限の状況にあった。
 
 寄り添い、励ます中で、友人は御本尊を受持。心の病と向き合いながら題目根本に地道な治療を続け、やがて社会復帰を果たした。借金を完済し、今では安定した職に就き、自立した生活を築いている。
 
 創価家族の励ましに救われたという友との歩みを通して、安部さん自身も、かけがえのない友情と仏法への確信を深めたと述べた。
 
 続いて登壇したイタリアのアレッシア・トラマさんは、信心する両親のもとで育ち、16歳で兄と共に入会。学生時代は他者と自分を比較し、劣等感に苦しんだが、“他者を尊敬し、模範とする大切さ”を教える池田先生の指導に出合い、人生が前向きに変わった。
 
 その後、最愛の父を亡くし深い悲しみを経験するが、“父の分まで生き抜こう”と決意。核軍縮をテーマに修士論文を書き、大学院修了後は「センツァトミカ(核兵器はいらない)」の事務局員に。
 
 2023年に国連本部で行われた、核兵器禁止条約の第2回締約国会議において、「センツァトミカ」を代表して声明を読み上げた。また、真心の対話を重ねる中で、弟も晴れて創価家族の一員になった喜びを語った。

核兵器廃絶運動「センツァトミカ」の展示も(同)
核兵器廃絶運動「センツァトミカ」の展示も(同)
環境展示「生の継承」に真剣なまなざしを向ける青年たち(同)
環境展示「生の継承」に真剣なまなざしを向ける青年たち(同)

 トークセッションでは、訪問団の梁島SGI男子部長、大串同女子部長、イタリアのチプリアーニ青年部長、ルッリ男子部長、フェラーリオ女子部長が登壇。「無力感をどう乗り越えるか」「現代の社会課題を仏法はどう捉え、いかに解決へ導くか」など、平和構築に向けた多岐にわたるテーマについて、活発に意見を交わした。
 
 大串SGI女子部長は、SGIユースが参画した「未来アクションフェス」などの取り組みを紹介。梁島同男子部長は、仏法の生命尊厳の哲学と創価三代会長の平和行動に言及し、危機を乗り越え、新たな価値を創造していく信念の青年が今、求められていると力強く語った。各登壇者が発言を終えるたび、会場は共感の拍手に包まれた。
 
 イタリアのアプレア会長が、友の前進をたたえた。
 
 またこの日、核兵器廃絶をテーマにした展示や、SDGs(持続可能な開発目標)に関するワークショップも実施された。

総会後の会館敷地内にはSDGsをテーマにしたブースが点在し、友情の語らいの輪が広がった(同)
総会後の会館敷地内にはSDGsをテーマにしたブースが点在し、友情の語らいの輪が広がった(同)

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