32A9F59C20CFA58025CC3D0649C20CE3
創価大学駅伝部が始動。 〈SOKA SPORTS――創価スポーツ〉
創価大学駅伝部が始動。 〈SOKA SPORTS――創価スポーツ〉
2026年4月24日
- “創力戦”で挑む「No Limits」
- “創力戦”で挑む「No Limits」
負けじ魂を胸に、鍛えの日々を送る創価学園・大学のアスリートたち。「SOKA SPORTS」では、野球や駅伝を中心に、勝負の世界で躍動する選手たちの横顔に迫る。
初回は、新チームが始動した創価大学駅伝部を取り上げる。新主将の池邊康太郎選手(4年)を軸に、主力の小池莉希選手(同)、山口翔輝選手(3年)らが健在。さらに、破格の実績を持つ新戦力が加わり、選手層に厚みが増した。
負けじ魂を胸に、鍛えの日々を送る創価学園・大学のアスリートたち。「SOKA SPORTS」では、野球や駅伝を中心に、勝負の世界で躍動する選手たちの横顔に迫る。
初回は、新チームが始動した創価大学駅伝部を取り上げる。新主将の池邊康太郎選手(4年)を軸に、主力の小池莉希選手(同)、山口翔輝選手(3年)らが健在。さらに、破格の実績を持つ新戦力が加わり、選手層に厚みが増した。
4月14日午前6時、東京・八王子市の創価大学ビクトリーグラウンドを訪れた。晴天だったが、気温は11度とわずかに肌寒い。
集まった選手たちは軽く体を動かすと、やがて大学構内に向けて走り出した。足音が小気味よく、静かなキャンパスに広がる。
今年1月の箱根駅伝で、創大は7年連続のシード権を獲得した。だが、皆の中に一つの危機感がある。
4月14日午前6時、東京・八王子市の創価大学ビクトリーグラウンドを訪れた。晴天だったが、気温は11度とわずかに肌寒い。
集まった選手たちは軽く体を動かすと、やがて大学構内に向けて走り出した。足音が小気味よく、静かなキャンパスに広がる。
今年1月の箱根駅伝で、創大は7年連続のシード権を獲得した。だが、皆の中に一つの危機感がある。
8位の現実
変えた目標
8位の現実
変えた目標
創大は2021年に準優勝して以来、箱根駅伝ではシード権を維持するものの、下位入賞が続いている。
今年の箱根では「総合3位」を目標に掲げたが、結果は8位。往路で攻め、復路で耐える――レース前に描いていたプランは狙い通りにはいかなかった。榎木和貴監督は「1年間、取り組んできたことが全く機能しなかった」と厳しい表情で振り返る。
山下りの6区で小池選手が快走したものの、全体では区間2桁が並び、優勝争いの土俵には立てなかった。区間順位を平均すれば11、12位程度。その事実に主将の池邊選手は「シード落ちと同じ」と、危機感を募らせる。
「危機感」は昨年来、榎木監督がことあるごとに口にしている言葉だ。もう一つ上のレベルまでチームを引き上げるために、現状に甘んじてはいけない。その意識を共有する選手たちは今季、チーム目標への考え方を変えた。
「10時間42分02秒」
これは、箱根駅伝の各区間の創大最高記録を積み上げたタイムである。出雲や全日本大学駅伝の目標は決めず、箱根のタイムだけを目標に設定した。
「まずは箱根。そこを目指していけば、他の駅伝でも必ず結果がついてきます」(池邊主将)。織橋巧選手(4年)は「順位は相手次第。でも、タイムは自分たちの走りで決められる」と語る。曖昧さを排し、到達点を具体化。乗り越えるべきは過去の先輩たちであり、今日の自分だ。
ただ、目標に届いたとしても、それで満足するわけではない。「そのタイムでも箱根では勝てない」と、さらに上を見据えるのは山口選手。優勝争いのためには「個の実力の向上が必要になる」と表情を引き締める。今月5日には関東インカレのハーフマラソン(男子2部)を制するなど、他校のエース級に肩を並べる走力を付けている。
「エース不在」「選手層が薄い」――そういった創大への評価を覆すためには、一人一人が壁を破り、実力を押し上げていく挑戦が必要になる。
創大は2021年に準優勝して以来、箱根駅伝ではシード権を維持するものの、下位入賞が続いている。
今年の箱根では「総合3位」を目標に掲げたが、結果は8位。往路で攻め、復路で耐える――レース前に描いていたプランは狙い通りにはいかなかった。榎木和貴監督は「1年間、取り組んできたことが全く機能しなかった」と厳しい表情で振り返る。
山下りの6区で小池選手が快走したものの、全体では区間2桁が並び、優勝争いの土俵には立てなかった。区間順位を平均すれば11、12位程度。その事実に主将の池邊選手は「シード落ちと同じ」と、危機感を募らせる。
「危機感」は昨年来、榎木監督がことあるごとに口にしている言葉だ。もう一つ上のレベルまでチームを引き上げるために、現状に甘んじてはいけない。その意識を共有する選手たちは今季、チーム目標への考え方を変えた。
「10時間42分02秒」
これは、箱根駅伝の各区間の創大最高記録を積み上げたタイムである。出雲や全日本大学駅伝の目標は決めず、箱根のタイムだけを目標に設定した。
「まずは箱根。そこを目指していけば、他の駅伝でも必ず結果がついてきます」(池邊主将)。織橋巧選手(4年)は「順位は相手次第。でも、タイムは自分たちの走りで決められる」と語る。曖昧さを排し、到達点を具体化。乗り越えるべきは過去の先輩たちであり、今日の自分だ。
ただ、目標に届いたとしても、それで満足するわけではない。「そのタイムでも箱根では勝てない」と、さらに上を見据えるのは山口選手。優勝争いのためには「個の実力の向上が必要になる」と表情を引き締める。今月5日には関東インカレのハーフマラソン(男子2部)を制するなど、他校のエース級に肩を並べる走力を付けている。
「エース不在」「選手層が薄い」――そういった創大への評価を覆すためには、一人一人が壁を破り、実力を押し上げていく挑戦が必要になる。
最強世代と
4年の意地
最強世代と
4年の意地
現状打破の意識を加速させたのが、新入生の存在だ。高校生で5000メートル14分を切ることは、全国トップクラスの証明でもある。留学生を除くと、これまで創大に入学した選手は14分前半が最高だった。今年の1年生は6人が13分台の記録を持つ。彼らは練習でも遠慮なく前に出る。そんな“最強世代”の姿が上級生の心を揺さぶる。
その状況を正面から受け止め「必要な刺激」と捉えるのは、副主将の小池選手。箱根では区間賞を取り「今年のエースは自分」と言い切る。芽生えたのは“もっと上へ”という責任感だ。
織橋選手は別の角度からチームを見る。副主将として強調するのは「自律」だ。仲が良いチームカラーだからこそ、練習や生活に高い意識を求める。土台を固め、さらなる高みを目指す。
池邊主将は、これまで三大駅伝の経験はない。今年の箱根は、直前のけがで涙をのんだ。「4年生の姿がチームをつくる」との意識が強く、「チームを最後に勝たせる。そういう勝負の一手を決める存在でありたい」と決意する。
小池選手が意見を出し、織橋選手が視野を広げ、池邊主将がまとめあげる。立場は違うが“創価大学をもっと強くしたい”という思いは同じだ。
3人が異口同音に発していたのが「今年は面白いですよ」という言葉。このチームはもっと強くなれる。その手応えをつかんでいる。
現状打破の意識を加速させたのが、新入生の存在だ。高校生で5000メートル14分を切ることは、全国トップクラスの証明でもある。留学生を除くと、これまで創大に入学した選手は14分前半が最高だった。今年の1年生は6人が13分台の記録を持つ。彼らは練習でも遠慮なく前に出る。そんな“最強世代”の姿が上級生の心を揺さぶる。
その状況を正面から受け止め「必要な刺激」と捉えるのは、副主将の小池選手。箱根では区間賞を取り「今年のエースは自分」と言い切る。芽生えたのは“もっと上へ”という責任感だ。
織橋選手は別の角度からチームを見る。副主将として強調するのは「自律」だ。仲が良いチームカラーだからこそ、練習や生活に高い意識を求める。土台を固め、さらなる高みを目指す。
池邊主将は、これまで三大駅伝の経験はない。今年の箱根は、直前のけがで涙をのんだ。「4年生の姿がチームをつくる」との意識が強く、「チームを最後に勝たせる。そういう勝負の一手を決める存在でありたい」と決意する。
小池選手が意見を出し、織橋選手が視野を広げ、池邊主将がまとめあげる。立場は違うが“創価大学をもっと強くしたい”という思いは同じだ。
3人が異口同音に発していたのが「今年は面白いですよ」という言葉。このチームはもっと強くなれる。その手応えをつかんでいる。
勝利への力を
“創り出す”
勝利への力を
“創り出す”
新チームのスローガンは「創力戦~No Limits Challenge~」。主力だけでなく、走らない選手やマネジャー、スタッフも含めた全員で駅伝を戦いたい。そして、一人一人が限界に挑み、勝つための力を“創り出す”という意思を込めた。いずれも、これまでのチームを超えていくとの思いから生まれた言葉だ。
榎木監督はチームの現状について「新しい力が全体に良い流れを与えている」と語る。一方で、上級生には箱根経験者が9人いる。「夏までに1年生の『勢い』と上級生の『経験値』が合わされば、面白くなりますよ」と静かに笑みを浮かべた。
今季は「トラック」「ロード」「山強化・育成」と、個々の特性に合わせたグループ分けを行う。学年間の競争だけでなく、箱根の区間を想定した競り合いをチーム内に生み出し、個々の力の引き上げを狙う。
「創力戦」は理想ではない。むしろ、勝利への条件になる。競い合う中で生まれる互いへの尊敬や感謝が、チームをさらに強くする。箱根の頂を目指すチームにおいて、誰一人として不必要な人はいない。
今季のチームは、大きな可能性を秘めている。これから幾多のアップダウンを乗り越え、一人一人が自らの限界に挑んでいく。
今年の創大が始動した。1月2日の箱根往路まで、あと253日。
新チームのスローガンは「創力戦~No Limits Challenge~」。主力だけでなく、走らない選手やマネジャー、スタッフも含めた全員で駅伝を戦いたい。そして、一人一人が限界に挑み、勝つための力を“創り出す”という意思を込めた。いずれも、これまでのチームを超えていくとの思いから生まれた言葉だ。
榎木監督はチームの現状について「新しい力が全体に良い流れを与えている」と語る。一方で、上級生には箱根経験者が9人いる。「夏までに1年生の『勢い』と上級生の『経験値』が合わされば、面白くなりますよ」と静かに笑みを浮かべた。
今季は「トラック」「ロード」「山強化・育成」と、個々の特性に合わせたグループ分けを行う。学年間の競争だけでなく、箱根の区間を想定した競り合いをチーム内に生み出し、個々の力の引き上げを狙う。
「創力戦」は理想ではない。むしろ、勝利への条件になる。競い合う中で生まれる互いへの尊敬や感謝が、チームをさらに強くする。箱根の頂を目指すチームにおいて、誰一人として不必要な人はいない。
今季のチームは、大きな可能性を秘めている。これから幾多のアップダウンを乗り越え、一人一人が自らの限界に挑んでいく。
今年の創大が始動した。1月2日の箱根往路まで、あと253日。