〈Seikyo　Gift〉　夏野菜を使い切るコツ〈暮らし〉 〈Seikyo　Gift〉　夏野菜を使い切るコツ〈暮らし〉 2024年7月27日

　食品価格が高い今、せっかく旬の野菜を買ったのに気付けば傷んで廃棄――なんて、あまりにもったいない！　料理研究家で食品ロス削減アドバイザーの島本美由紀さんに、使い切るための保存法と、電気代を抑える冷蔵庫の使い方について聞きました。（6月9日付）

　食品価格が高い今、せっかく旬（しゅん）の野菜を買ったのに気付けば傷（いた）んで廃（はい）棄（き）――なんて、あまりにもったいない！　料理研究家で食品ロス削（さく）減（げん）アドバイザーの島本美由紀さんに、使い切るための保（ほ）存（ぞん）法と、電気代を抑（おさ）える冷（れい）蔵（ぞう）庫（こ）の使い方について聞きました。（6月9日付）

■買ったままにしない

　旬の野菜をお得にまとめ買いした時は、一手間かけて“長持ち”させましょう。

　野菜の多くは1週間以内に食べる分は冷蔵室に、残りはすぐに冷凍保存がベスト。旬ならではの高い栄養価をキープでき、大雨や台風などで買い物に行けない日も便利です。見切り品はすでに栄養価が落ち始めているので、保存せず、すぐに食べましょう。


■おいしく長持ち

　冷蔵保存……トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、インゲンなどの実野菜は、キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。

　小松菜やホウレンソウなどの葉野菜は、畑で育った状態に近い形の方が長持ちするので、ポリ袋に入れて野菜室で立てて保存します。普通のポリ袋でOKですが、先日実験したところ、無印良品など市販の「野菜が長持ちする専用袋」の方がおいしく、長持ちしました。

　冷凍保存……実野菜は、実は冷凍向き。切らずに丸ごと冷凍すると、1カ月は保存可能です。

　葉野菜を冷凍して自然解凍すると、基本的にゆでたのと同じ状態に。そのままおひたしとして食べられ、災害時にも役立ちますよ。トウモロコシと枝豆は急速に栄養価と甘みが落ちるので、冷凍保存しましょう。


■冷蔵庫の使い方

　温度は低い順に、冷凍室→チルド室→冷蔵室→野菜室。何でも“野菜室に”というわけではなく、もやしやブロッコリーなど、冷蔵室で保存した方がいい野菜もあります。

　入れる量は、冷蔵室は冷気が回るよう7～8割に、冷凍室は9割近くまでパンパンに詰める方が、節電になります。冷凍室はブックスタンドなどで立てて収納すると、見やすく、使いやすいです。

　食材をムダにせず、コスパもタイパも良い“冷凍貯金（冷凍ストック）”を活用しましょう。

　※冷蔵庫の中は乾燥するためポリ袋を使いますが、最新の冷蔵庫だと野菜室は袋いらずの場合も。マニュアルをご確認ください。

■買ったままにしない

　旬（しゅん）の野菜をお得にまとめ買いした時は、一手間かけて“長持ち”させましょう。

　野菜の多くは1週間以内に食べる分は冷（れい）蔵（ぞう）室に、残りはすぐに冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）がベスト。旬（しゅん）ならではの高い栄養価をキープでき、大雨や台風などで買い物に行けない日も便利です。見切り品はすでに栄養価が落ち始めているので、保（ほ）存（ぞん）せず、すぐに食べましょう。


■おいしく長持ち

　冷（れい）蔵（ぞう）保（ほ）存（ぞん）……トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、インゲンなどの実野菜は、キッチンペーパーで包み、ポリ袋（ぶくろ）に入れて野菜室へ。

　小松菜やホウレンソウなどの葉野菜は、畑で育った状態に近い形の方が長持ちするので、ポリ袋（ぶくろ）に入れて野菜室で立てて保（ほ）存（ぞん）します。普（ふ）通（つう）のポリ袋（ぶくろ）でOKですが、先日実験したところ、無印良品など市（し）販（はん）の「野菜が長持ちする専（せん）用（よう）袋（ぶくろ）」の方がおいしく、長持ちしました。

　冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）……実野菜は、実（じつ）は冷（れい）凍（とう）向き。切らずに丸ごと冷（れい）凍（とう）すると、1カ月は保（ほ）存（ぞん）可能です。

　葉野菜を冷（れい）凍（とう）して自然解（かい）凍（とう）すると、基本的にゆでたのと同じ状態に。そのままおひたしとして食べられ、災害時にも役立ちますよ。トウモロコシと枝豆は急速に栄養価と甘（あま）みが落ちるので、冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）しましょう。


■冷（れい）蔵（ぞう）庫（こ）の使い方

　温度は低い順に、冷（れい）凍（とう）室→チルド室→冷（れい）蔵（ぞう）室→野菜室。何でも“野菜室に”というわけではなく、もやしやブロッコリーなど、冷（れい）蔵（ぞう）室で保（ほ）存（ぞん）した方がいい野菜もあります。

　入れる量は、冷（れい）蔵（ぞう）室は冷気が回るよう7～8割（わり）に、冷（れい）凍（とう）室は9割（わり）近くまでパンパンに詰（つ）める方が、節電になります。冷（れい）凍（とう）室はブックスタンドなどで立てて収（しゅう）納（のう）すると、見やすく、使いやすいです。

　食材をムダにせず、コスパもタイパも良い“冷（れい）凍（とう）貯金（冷（れい）凍（とう）ストック）”を活用しましょう。

　※冷蔵庫の中は乾燥するためポリ袋を使いますが、最新の冷蔵庫だと野菜室は袋いらずの場合も。マニュアルをご確認ください。

Ⓐ1個ずつキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて野菜室へ

Ⓑ冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ

Ⓐ1個ずつキッチンペーパーに包み、ポリ袋（ぶくろ）に入れて野菜室へ

Ⓑ冷（れい）凍（とう）用保（ほ）存（ぞん）袋（ぶくろ）に入れて冷（れい）凍（とう）室へ

【冷蔵保存（7～10日）】

・夏は常温保存は避け、Ⓐで保存。

・ヘタの方が実が硬いので、ヘタを下にすると長持ち。

【冷（れい）蔵（ぞう）保（ほ）存（ぞん）（7～10日）】

・夏は常温保（ほ）存（ぞん）は避（さ）け、Ⓐで保（ほ）存（ぞん）。

・ヘタの方が実が硬（かた）いので、ヘタを下にすると長持ち。

【冷凍保存（1カ月）】

・丸ごとⒷで。1個ずつラップに包めば、酸化をより防げる。

・解凍は常温で5分置くと包丁を入れられるので、煮物やスープに。水にさらすと皮がむける。

　※ナスやピーマンも丸ごとⒷでOK。

【冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）（1カ月）】

・丸ごとⒷで。1個ずつラップに包めば、酸化をより防げる。

・解（かい）凍（とう）は常温で5分置くと包丁を入れられるので、煮（に）物（もの）やスープに。水にさらすと皮がむける。

　※ナスやピーマンも丸ごとⒷでOK。

【冷蔵保存（10～14日）】

・水気を取りⒶで保存。ペーパーがぬれたら取り換える。

・ヘタを上に立てて保存すると長持ち。

【冷（れい）蔵（ぞう）保（ほ）存（ぞん）（10～14日）】

・水気を取りⒶで保（ほ）存（ぞん）。ペーパーがぬれたら取（と）り換（か）える。

・ヘタを上に立てて保（ほ）存（ぞん）すると長持ち。

【冷凍保存（1カ月）】

・薄い輪切りにし、1本分ずつラップで包みⒷで保存。

・軽く塩を振っておくと解凍時にうま味となり、絞ってポテトサラダやちらしずし、酢の物などにそのまま使える。

【冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）（1カ月）】

・薄（うす）い輪切りにし、1本分ずつラップで包みⒷで保（ほ）存（ぞん）。

・軽く塩を振（ふ）っておくと解（かい）凍（とう）時にうま味となり、絞（しぼ）ってポテトサラダやちらしずし、酢（す）の物（もの）などにそのまま使える。

【冷蔵保存（2～3週間）】

・成長点である芯に3本ほどつまようじを刺すと長持ち（100均に類似グッズあり）。

・芯を下にしてポリ袋に入れ野菜室へ。

【冷（れい）蔵（ぞう）保（ほ）存（ぞん）（2～3週間）】

・成長点である芯（しん）に3本ほどつまようじを刺（さ）すと長持ち（100均に類似グッズあり）。

・芯（しん）を下にしてポリ袋（ぶくろ）に入れ野菜室へ。

【冷凍保存（1カ月）】

・一口大にちぎりⒷで保存。

・一度凍らせるとサラダには不向き。凍ったままスープやチャーハンに。

【冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）（1カ月）】

・一口大にちぎりⒷで保（ほ）存（ぞん）。

・一度凍（こお）らせるとサラダには不向き。凍（こお）ったままスープやチャーハンに。

【冷蔵保存（3日）】

・野菜室ではなく、チルド室か冷蔵室の下段で保存。

・1カ所つまようじで穴を開け、空気の通り道を作ると長持ち。

【冷（れい）蔵（ぞう）保（ほ）存（ぞん）（3日）】

・野菜室ではなく、チルド室か冷（れい）蔵（ぞう）室の下（げ）段（だん）で保（ほ）存（ぞん）。

・1カ所つまようじで穴（あな）を開け、空気の通り道を作ると長持ち。

【冷凍保存（1カ月）】

・開封前は袋ごとⒷで、開封後はもやしだけⒷで保存。

・シャキシャキ感は落ちるので煮物やスープ、みそ汁などに。

【冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）（1カ月）】

・開（かい）封（ふう）前は袋（ふくろ）ごとⒷで、開（かい）封（ふう）後はもやしだけⒷで保（ほ）存（ぞん）。

・シャキシャキ感は落ちるので煮（に）物（もの）やスープ、みそ汁（しる）などに。

【冷凍保存（1カ月）】

　オムレツ用、ラタトゥイユ用、焼きそば用など、用途ごとにまとめて冷凍すると便利！

【冷（れい）凍（とう）保（ほ）存（ぞん）（1カ月）】

　オムレツ用、ラタトゥイユ用、焼きそば用など、用（よう）途（と）ごとにまとめて冷（れい）凍（とう）すると便利！

●ご感想や取り上げてほしいテーマをお寄せください。

life@seikyo-np.jp

●ご感想や取り上げてほしいテーマをお寄せください。

life@seikyo-np.jp