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〈寄稿〉 キルギスの作家・アイトマートフ氏と池田先生の哲理を巡る学術会議に参加して 学会本部渉外局 水嶋肇次長
〈寄稿〉 キルギスの作家・アイトマートフ氏と池田先生の哲理を巡る学術会議に参加して 学会本部渉外局 水嶋肇次長
2026年6月14日
中央アジア・キルギス共和国の作家チンギス・アイトマートフ氏と池田先生の哲理を巡る学術会議が、5月20日から22日にかけて(現地時間)、同国の3会場で開催され、学会本部渉外局の水嶋肇次長ら学会のキルギス派遣団が参加した。同次長の手記を紹介する。
中央アジア・キルギス共和国の作家チンギス・アイトマートフ氏と池田先生の哲理を巡る学術会議が、5月20日から22日にかけて(現地時間)、同国の3会場で開催され、学会本部渉外局の水嶋肇次長ら学会のキルギス派遣団が参加した。同次長の手記を紹介する。
文豪と先生が結んだ友情は時を超えてキルギス全土に
文豪と先生が結んだ友情は時を超えてキルギス全土に
チンギス・アイトマートフ氏は、ソ連末期を中心に『白い汽船』『処刑台』といった多くの小説を発表した文豪で、1988年に池田先生と初めて会見されました。その場で約し合った対談集の発刊は『大いなる魂の詩』として結実し、日本語のほかロシア語、キルギス語、ドイツ語でも出版されています。
初日の会議は、同国最高の学術機関である「国立科学アカデミー」で開催。首相の代理として、ママトカノフ副首相が出席しており、アイトマートフ氏が同国において、いかに重要な存在であるかを物語っていました。
さらにこの日は、池田先生と親交を結んだ3人の学識者の姿がありました。ムルズブライモフ博士は、2004年にオシ国立大学の総長として池田先生に「名誉教授」称号を授与。また、ベクボエフ教授は、08年にキルギス国立大学総長として名誉博士号を授与しました。アクマタリエフ教授は、01年に国立マナス文芸文化研究所の所長として「栄光の哲学者賞」を授与しています。
3人は当時の写真などを紹介しながら池田先生との思い出を述懐し、アイトマートフ氏と先生に共鳴する「詩心」の大切さを、会議参加者に訴えかけました。
2日目はキルギスを代表する学府であるキルギス民族大学で開かれ、3日目はアイトマートフ氏の故郷であるシェケル村に近いタラス市に会場を移し、3会場で合わせて約500人の参加者が集いました。
チンギス・アイトマートフ氏は、ソ連末期を中心に『白い汽船』『処刑台』といった多くの小説を発表した文豪で、1988年に池田先生と初めて会見されました。その場で約し合った対談集の発刊は『大いなる魂の詩』として結実し、日本語のほかロシア語、キルギス語、ドイツ語でも出版されています。
初日の会議は、同国最高の学術機関である「国立科学アカデミー」で開催。首相の代理として、ママトカノフ副首相が出席しており、アイトマートフ氏が同国において、いかに重要な存在であるかを物語っていました。
さらにこの日は、池田先生と親交を結んだ3人の学識者の姿がありました。ムルズブライモフ博士は、2004年にオシ国立大学の総長として池田先生に「名誉教授」称号を授与。また、ベクボエフ教授は、08年にキルギス国立大学総長として名誉博士号を授与しました。アクマタリエフ教授は、01年に国立マナス文芸文化研究所の所長として「栄光の哲学者賞」を授与しています。
3人は当時の写真などを紹介しながら池田先生との思い出を述懐し、アイトマートフ氏と先生に共鳴する「詩心」の大切さを、会議参加者に訴えかけました。
2日目はキルギスを代表する学府であるキルギス民族大学で開かれ、3日目はアイトマートフ氏の故郷であるシェケル村に近いタラス市に会場を移し、3会場で合わせて約500人の参加者が集いました。
ビシュケク市のアイトマートフの家博物館で、アイトマートフ氏の妹であるローザさん(右から4人目)、キルギスのイサマートワ教育科学相(同3人目)らと学会の派遣団が記念のカメラに。博物館には世界中で出版された氏の著作が飾られている(5月18日)
ビシュケク市のアイトマートフの家博物館で、アイトマートフ氏の妹であるローザさん(右から4人目)、キルギスのイサマートワ教育科学相(同3人目)らと学会の派遣団が記念のカメラに。博物館には世界中で出版された氏の著作が飾られている(5月18日)
会議に先立つ18日には、派遣団で首都ビシュケク市内にある「アイトマートフの家博物館」を訪問。氏の妹であるローザさんが温かく出迎えてくださいました。
89歳のローザさんは普段、療養施設で過ごされていますが、“創価学会からのお客さまは自分で出迎えたい”と、自ら博物館に来てくださいました。かつて先生と書簡を交わされたこともあり、先生から送られた言葉の数々から温かい心を強く感じた思い出などを語られていました。
また、博物館には、池田先生をはじめ創価大学などがアイトマートフ氏に贈った書籍、記念品などが数多く展示されており、氏が先生との交流をどれほど大切にしていたかが伝わってきました。
さらに、この場には同国のイサマートワ教育科学相が駆けつけました。同国を代表する女性文化人であるローザさんが博物館を訪問することは、近年ではまれであり、イサマートワ大臣は、大臣としてどうしてもその場に居合わせたかったそうです。大臣はアイトマートフ氏と池田先生との親交や、対談集について深い関心を寄せました。
夕刻には、ビシュケク人文大学元総長のムサエフ氏ともお会いしました。ムサエフ氏は2012年に同大学から先生に名誉博士号を授与し、対談集『大いなる魂の詩』や、モスクワ大学のサドーヴニチィ総長と先生の対談集のキルギス語訳を務めた方です。キルギスの教育科学相などを歴任しており、同国の教育事情などについて、話題に花が咲きました。
翌19日には同国第2の都市・オシ市を訪問。オシ国立大学のムルズブライモフ博士の尽力で、同市内の諸大学でも池田先生とアイトマートフ氏の交友は広く知られています。
市内のオシ工科大学を表敬訪問し、対談集『大いなる魂の詩』の英語版、ロシア語版等を寄贈しました。
今回のキルギス滞在に同行してくださった池田思想研究者の一人が、キルギス民族大学哲学研究センターのアブドラスロフ所長です。「私は1994年に池田先生がモスクワ大学で行った講演を、哲学専攻の大学院生として聴講していたのです」との所長の言葉に本当に驚きました。
「池田先生が語る仏法哲学は、私たちにとって、とても新鮮な内容でした。それ以来、先生の著作を入手し、研究するようになりました」と語る所長の柔和な笑顔がとても印象的でした。
今回の一連の会議は、創価大学の卒業生で、ビシュケク人文大学などで教壇に立った伊藤広宣さんと、現代教育情報技術大学のカニメトフ副学長らの熱意によって実現したものです。
池田先生がアイトマートフ氏と結んだ友情、そして二人の人間主義の思想が、30年以上の時を超えてキルギス全土に大きく広がっていることを実感する訪問となりました。
会議に先立つ18日には、派遣団で首都ビシュケク市内にある「アイトマートフの家博物館」を訪問。氏の妹であるローザさんが温かく出迎えてくださいました。
89歳のローザさんは普段、療養施設で過ごされていますが、“創価学会からのお客さまは自分で出迎えたい”と、自ら博物館に来てくださいました。かつて先生と書簡を交わされたこともあり、先生から送られた言葉の数々から温かい心を強く感じた思い出などを語られていました。
また、博物館には、池田先生をはじめ創価大学などがアイトマートフ氏に贈った書籍、記念品などが数多く展示されており、氏が先生との交流をどれほど大切にしていたかが伝わってきました。
さらに、この場には同国のイサマートワ教育科学相が駆けつけました。同国を代表する女性文化人であるローザさんが博物館を訪問することは、近年ではまれであり、イサマートワ大臣は、大臣としてどうしてもその場に居合わせたかったそうです。大臣はアイトマートフ氏と池田先生との親交や、対談集について深い関心を寄せました。
夕刻には、ビシュケク人文大学元総長のムサエフ氏ともお会いしました。ムサエフ氏は2012年に同大学から先生に名誉博士号を授与し、対談集『大いなる魂の詩』や、モスクワ大学のサドーヴニチィ総長と先生の対談集のキルギス語訳を務めた方です。キルギスの教育科学相などを歴任しており、同国の教育事情などについて、話題に花が咲きました。
翌19日には同国第2の都市・オシ市を訪問。オシ国立大学のムルズブライモフ博士の尽力で、同市内の諸大学でも池田先生とアイトマートフ氏の交友は広く知られています。
市内のオシ工科大学を表敬訪問し、対談集『大いなる魂の詩』の英語版、ロシア語版等を寄贈しました。
今回のキルギス滞在に同行してくださった池田思想研究者の一人が、キルギス民族大学哲学研究センターのアブドラスロフ所長です。「私は1994年に池田先生がモスクワ大学で行った講演を、哲学専攻の大学院生として聴講していたのです」との所長の言葉に本当に驚きました。
「池田先生が語る仏法哲学は、私たちにとって、とても新鮮な内容でした。それ以来、先生の著作を入手し、研究するようになりました」と語る所長の柔和な笑顔がとても印象的でした。
今回の一連の会議は、創価大学の卒業生で、ビシュケク人文大学などで教壇に立った伊藤広宣さんと、現代教育情報技術大学のカニメトフ副学長らの熱意によって実現したものです。
池田先生がアイトマートフ氏と結んだ友情、そして二人の人間主義の思想が、30年以上の時を超えてキルギス全土に大きく広がっていることを実感する訪問となりました。