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おいしくて、ためになる「給食」とは?――取材ルポ 関西創価小学校 2026年7月31日

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6月30日のメニュー
6月30日のメニュー

 この一食に、優しさと知恵が詰まっています。人気の「オーロラチキン」に、彩り豊かなボイル野菜と具だくさんの五目煮。デザートには、残り半年の無病息災を願う「夏越の祓」にちなんだ手づくり和菓子「水無月」も並びました。6月30日、関西創価小学校(大阪・枚方市)の給食です。おいしくて、楽しくて、ためになる。喜ぶ児童の声は毎日、家庭にも届いています。子どもの幸福を第一に据えた創価教育の父・牧口常三郎先生も小学校長時代、児童の食と健康に心を砕きました。また日々のあらゆる事象を通し、「学びたい!」という興味を引き出すことこそ、教育の目的だと考えたのです。関西小の実践を訪ねて、みんなと一緒に「いただきます!」。
 (記事=大宮将之、写真=種村伸広)

■世界一!?

 4時間目の授業が終わると、児童たちがスキップでやって来ました。
  
 ランチルームは低学年用が1階、高学年用が2階にあります。ある児童が記者をつかまえて、勢いよく言いました。「ここの給食、世界一うまいから!」
  
 一口で実感。ジューシーな鶏肉に、甘酸っぱいソースがよく絡みます。ボイル野菜は、かつお節の風味がとっても豊か。7種類の野菜をじっくりと煮込んだ五目煮は、だしが染みて、ごぼうも驚くほどやわらかい。ごはんが進む、進む。

 食べ始めは、友達との会話を楽しむ時間です。担任も同じテーブルにつき、食事を見守りながら給食指導を行います。やがて、会話を止めて味わう「もぐもぐタイム」に入ります。
  
 その静かな時間に始まるのが、毎日の「給食トーク」です。栄養教諭がマイクを握り、献立の特色や食にまつわる知識を紹介します。この日の話題は京都発祥の伝統的な和菓子「水無月」。続く「給食クイズ」に、子どもたちも耳を傾けます。
  
「水無月は、お米でつくった白い『ういろう』の上に小豆が乗った三角形の和菓子です。この形は、何を表しているでしょう? ①水②氷③海④帽子⑤傘――」
  
 もぐもぐしながら、心の中で答えます。正解は②。暑気を払う氷のかけらをイメージしています。

■献立を入り口に

 献立は児童の関心を広げます。関西小では月1回、アメリカやインド、ブラジル、スペインなど「世界の料理」が登場。さらに沖縄のサーターアンダギー、北海道の鮭のチャンチャン焼きなど「日本の郷土料理」も月1回、味わえます。
  
 一食の向こうには、その土地の自然や暮らし、文化がある。給食を入り口に、まだ知らない世界へ興味を広げてほしい――そんな願いが込められているのです。

 食後は、みんなで後片付け。給食委員が、マイクを持ちました。「きれいに片付けができていたクラスは……全クラスです!」
  
 「イエーイ!」。ランチルームに、歓声が広がります。続いて「今日のMVP」の発表です。「3年3組の○○さんが、1年生の食器運びを手伝ってあげていました!」。全員で拍手! 給食の時間は、友達の「良いところ」を見つけ、たたえ合う場でもあります。
  
 最後に教員がマイクを取りました。「みんなが元気に過ごせるように、おいしい給食をつくってくださったスタッフの方々に、感謝を込めて――」
 「ごちそうさまでした!」

児童「学校に毎日行くのが楽しみ!」
保護者「わが子の興味も世界も広がった」

 関西創価小学校が目指すのは「明日も行きたくなる学校づくり」。全ての児童に「学ぶ喜び」と「成長する喜び」を感じてもらいたい。その思いを、給食業務を担う委託会社・エームサービスの管理栄養士や調理師の方々も分かち合っています。

 「食べる喜び」を届けるために何ができるか。例えば、子どもたちが大好きなラーメンの日には、麺が伸びないよう、提供時刻から逆算して調理を始めます。一番おいしい状態で届けるため、分単位で段取りを組むのです。
  
 学校と給食スタッフの近さも強みです。栄養教諭は校舎内にある調理室の事務所へ日常的に入り、スタッフと話し合います。前年の献立を土台にして「今年は何を加えましょう」。児童の反応も伝え合い、「ワンチーム」で給食づくりを進めています。
  
 公立小学校で広がる「給食無償化」の流れ。私立の関西小は対象外です。それでも給食費を最大限に抑えながら、食の豊かさは最大限に――関西小だからこそ味わえる、おいしさと学びを届けています。

■教科との結び

 給食の役割はランチルームにとどまりません。給食と「教科」を結びつけ、日々の食事を生きた教材にする。そこにも「価値創造」の実践が表れています。
  
 1・2年生は、生活科で「野菜と仲良くなろう」「牛乳のひみつ」と題した企画を実施。「お箸の使い方名人になろう」と掲げた給食指導も行います。3~6年生では「理科」や「国語」「社会」などの授業と給食を関連させ、6年生は家庭科で実際に献立を考えることも。校内で採れた野菜やタケノコも、給食の食材になります。授業で得た知識を目で見て、香りを感じ、舌で確かめるのです。

■入学のきっかけは

 7月1日。1年生の授業公開日に合わせ、保護者と一緒に給食を囲む「親子給食会」が行われました。子どもたちは待ちきれない様子で、パパやママに給食を勧めます。「めっちゃおいしい!」と笑顔を見せる保護者に、児童も誇らしげ。

保護者からは喜びの声が次々と――「子どもは毎日、家で給食の話をしてくれます」「食べられる品目が増え、食への興味も世界も広がりました」「家でも意識して野菜料理を作るようになりましたね」「うちの子は、半分、給食が楽しみで学校に行っている感じかも(笑)」「給食さまさまでーす」
保護者からは喜びの声が次々と――「子どもは毎日、家で給食の話をしてくれます」「食べられる品目が増え、食への興味も世界も広がりました」「家でも意識して野菜料理を作るようになりましたね」「うちの子は、半分、給食が楽しみで学校に行っている感じかも(笑)」「給食さまさまでーす」

 「実は、うちの子が『この学校に行きたい!』と思ったきっかけが、給食なんです。入学前に参加したオープンスクールで、関西小のお兄ちゃん・お姉ちゃんが『うちの給食は世界一だよ!』って言ってくれたから」と話す保護者も。
 
 おいしそうに、楽しそうに食べる児童の様子を見つめながら、別の保護者がしみじみとつぶやきました。「子どもたちは幸せだなあ」

●記事へのご感想は、こちら<https://www.seikyoonline.com/intro/form/kansou-input-mk.html>からお寄せください
 
●関西創価小学校では、2027年度の入学出願を受付中です(8月23日まで)。詳細は、こちら<https://kansai-elementary.soka.ed.jp/guidance/requirements/>から

【<特別動画>授業に潜入! 「開示悟入」の実践】
 関西小の授業づくりは、牧口常三郎先生が教育原理として応用した「開示悟入」(法華経方便品)を取り入れています。その内容を収めた特別動画(約21分)を、本紙2月16日付で紹介しました。こちら<https://youtu.be/Sk_P9iCH-o8/>からご覧ください。

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