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〈男子部のページ〉 新しい広布のモデルを模索 中部男子部の挑戦 2024年8月22日

  • 新時代の山本伸一を目指して

 “これからの広宣流布のモデルとは何か”――中部男子部が長年、模索してきたテーマである。その中で工夫をこらした取り組みを通して、近年、新たな人材を糾合している。今回の「男子部のページ」では、そうした中部男子部の取り組みを紹介したい。
  

小説『人間革命』の研さんに励み、集い合った中部男子部の友。“新時代の山本伸一”との誇りを胸に決意を新たにした
小説『人間革命』の研さんに励み、集い合った中部男子部の友。“新時代の山本伸一”との誇りを胸に決意を新たにした
「良き市民」として、社会に開かれた学会を目指す

 2021年11月に中部男子部長に就任した有田靖雄さんは、池田先生の指針を学びながら、中部のリーダーたちと議論を重ねた。若者世代の減少や過疎化、前年からのコロナ禍。“これからの学会活動のあり方はどうあるべきか”――模索する中でキーワードに挙がったのが「良き市民」という言葉だった。
  
 創価学会の「社会憲章」には、「各組織はそれぞれの国、または地域の法令を遵守して活動を推進し、良き市民として社会に貢献する」とある。若者の都市部への流出やコロナ禍も相まって“人とのつながりが薄れた”といわれる中、若者が地域に飛び出せば、大きな希望になるのではないか。そして始めたのが、清掃活動「マイタウンCFS(Clean For Smile)」だった。
  
 月1回をベースに、地域ごとに清掃活動を行う。回を重ねるごとに、メンバーが友人や家族と一緒に参加するなど、顔が見えるつながりができた。
  
 池田先生はつづっている。「仏法は、地域、社会での、自身の振る舞いのなかにある。自分が今いる、その場所こそが、仏道修行の場であり、広宣流布の場所なのだ」(小説『新・人間革命』第24巻「灯台」の章)
  
 CFSを始めて3年。地域に根差す「良き市民」との意識が芽生え、地域広布への思いは、着実にメンバーに共有された。
  
 三重宝城県では、他団体と協力しての清掃活動も始めた。昨年1月から地元商店街やスケートボード愛好会と一緒に、近鉄・四日市駅周辺を清掃。これまで約20回実施し、「若い人たちと交流できてうれしい。皆さんに会うのが楽しみ」と地域に喜びが広がり、必要とされている。
  
 「社会に開かれた取り組みを通して、学会に対する信頼が強まったと感じています」と語るのは、三重宝城県の宇野直人県男子部長。
  
 今野幸義さん=ニュー・リーダー=は、地域活動を通して学会活動に励むように。「学会員としての誇りを胸に、今後も地域のために尽くしたい」と語る。
  

三重宝城県のCFSの一幕
三重宝城県のCFSの一幕
「師弟の精神」を深める「人間革命」の読了運動

 池田先生は仏法を社会に開き、広宣流布を進めることを円運動の遠心力に例え、「その遠心力が強くなればなるほど、仏法への強い求心力が必要になる。この求心力の中心こそが、師弟不二の精神だ」(小説『新・人間革命』第17巻「本陣」の章)とつづられている。
  
 中部男子部でも、社会に開かれた地域活動を続ける上で、「師弟の精神」を学ぶことが大切ではないか、と皆で協議を重ねた。その中で、2022年10月に開催された「全国男子部幹部会」。新スローガン「我、新時代の山本伸一なり! 不二の力で 歴史転換の先陣を! 青年連帯の凱歌を!」が発表される。
  
 一人一人が「新時代の山本伸一」へと成長し、地域や社会で活躍するため、中部男子部として、同年12月から開始したのが、小説『人間革命』『新・人間革命』のオンライン講座だ。
  
 講座は月1回、中部3県をオンラインでつないで開催する。参加者は、その日までに1巻ずつ学んで集い、感想や決意を皆で共有した。仕事などで忙しいメンバーでも出先から視聴することができ、反響は想像以上だった。
  
 岐阜総県・瑞浪圏の長江和範さん=副部長=は、研さんを通して、「主体的に信心と向き合えるようになった」と語る。
  
 御本尊に祈り、挑戦する中で昨年春には転職を勝ち取り、メンバーに信心の喜びを伝えてきた。最近は、関わり励まし続けてきたメンバーが会合に顔を出してくれるようになったという。
  
 昨年12月中旬に開催した講座では、戸田先生の逝去、そして山本伸一の会長就任が描かれている小説『人間革命』第12巻を皆で学んだ。「先生の思いを学び、涙するメンバーもいました。皆が弟子の決意に立ち、心一つに出発することができた。私たちの原点です」(有田中部男子部長)
  
 オンライン講座は、本年1月から、小説『新・人間革命』に移行。変わらず月1回のペースで開催している。企画は各総県が持ち回りで担当。それぞれ工夫を凝らし、好評だ。
  
 岐阜総県・長良圏の諸井彰人さん=部長=も、毎月の講座を勝利のリズムとしてきた。毎月、弟子の姿勢を学びながら、仏法対話に挑戦。本年4月、宿命に悩む友人を入会に導くことができた。
  
 諸井さんの夢は、世界を舞台に活躍すること。池田先生が開かれた世界広布の道に続きたいと、仕事、学会活動に加え、語学の習得にも励んでいる。
  

岐阜総県では、ヤング世代のリーダーを中心に、人材育成グループ「新時代岐阜伸一会」を結成。小説『人間革命』の研さんや「信行学」の実践に励む。前列左から2人目が諸井さん
岐阜総県では、ヤング世代のリーダーを中心に、人材育成グループ「新時代岐阜伸一会」を結成。小説『人間革命』の研さんや「信行学」の実践に励む。前列左から2人目が諸井さん
会合のあり方を見直し、一対一の励ましに特化

 小説を研さんし、「目の前の一人を励ます山本伸一の戦いに続こう」と、中部男子部が今、力を入れているのが、「ゴン活」だ。これは、先輩と後輩でペアを組んで一緒に勤行し、共に励まし合う取り組みだ。
  
 発祥となったのは、愛知・名古屋池田総県。都市部ゆえに人の入れ替わりが激しく、昨今はメンバーのライフスタイルも多様化しているため、激励の手が行き届かなくなっていた。
  
 そこで、人材育成のあり方を一新。「人を集める」のではなく、「リーダーが会いに行く」スタイルに変革した。「ゴン活」を徹底し、一対一のペアを決めて、一人が一人を励ます体制づくりに努めた。
  
 全活動者が激励に全力を注げるよう、部長会などの打ち合わせは、オンラインを最大に活用。本部や部の定例の会合も、抜本的に見直した。
  
 片桐直人さん=ニュー・リーダー=は、創価大学を卒業後、地元・愛知に戻り就職。しかし、職場での人間関係になじめず転職活動をすることに。ちょうどその頃、「ゴン活」の取り組みが始まった。
  
 先輩の川北大輔さん=区書記長=は、どんな話でも聞いてくれた。そして、御書や池田先生の指導を通して、励ましてくれた。思い出に残っているのは、昨年6月、志望する企業の最終面接に“落ちた時”のことだ。「とても落ち込みましたが、川北さんが一緒に祈ってくれ、立ち直ることができたんです」
  
 2カ月後、片桐さんは願った以上の企業へ転職を果たす。仕事が多忙な中でも、学会活動に挑戦し、本年、男子部大学校を卒業。今は牙城会として会館運営の任務に就いている。
  
 関わった側の川北さんも、「一緒に成長させてもらえました」と振り返る。当初は、二人の予定の調整などに苦労したが、共に題目を唱える中で、目標に向かう片桐さんの姿に勇気をもらった。「池田先生が実践されてきた“一対一の励まし”がどれほど大切なのかを、改めて学ぶことができました」
  

「ゴン活」を通して二人三脚で信心に励んできた、片桐さん㊧と川北さん
「ゴン活」を通して二人三脚で信心に励んできた、片桐さん㊧と川北さん

  
 地域に開かれた活動、師弟の精神の研さん、一対一の励まし――新しい広布のモデルをつくろうという挑戦によって、中部男子部では、新たに学会活動に参加するメンバーは着実に増えていった。
  
 本年7月の「全国青年部幹部会」の中継行事への結集では、2年前に比べて2倍近くになった。学会活動に率先する友も、大きく増加した。
  
 有田中部男子部長は語る。「池田先生の指導に立ち返る中でしか、広布の新しいモデルは確立されないと感じます。これからも皆と団結して、師弟の道をまっすぐ歩みながら、さまざまな取り組みにチャレンジしたい」
  
 「堅塁・中部」の誇りも高く、中部男子部は、さらなる人材城の構築を目指す。

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