〈信仰体験〉 誓いの空に舞うチーフパーサー(客室乗務員の責任者)
〈信仰体験〉 誓いの空に舞うチーフパーサー(客室乗務員の責任者)
2025年4月13日
- 自分らしい翼でテイクオフ!
- 自分らしい翼でテイクオフ!
昨年、チーフパーサーに昇進した渡辺さん。さらなる飛翔を誓う(羽田空港周辺で)
昨年、チーフパーサーに昇進した渡辺さん。さらなる飛翔を誓う(羽田空港周辺で)
【川崎市麻生区】「ハロー、エブリワン! 当機は間もなく離陸いたします――」。渡辺秀子さん(55)=支部副女性部長=は、大手航空会社のチーフパーサー(客室乗務員〈CA〉の責任者)。“人間力の翼”で飛び回っている。ここに至るまでの、夢への挑戦の数々――。それでは読者の皆さまも快適な“信仰体験の旅”をお楽しみください♪
【川崎市麻生区】「ハロー、エブリワン! 当機は間もなく離陸いたします――」。渡辺秀子さん(55)=支部副女性部長=は、大手航空会社のチーフパーサー(客室乗務員〈CA〉の責任者)。“人間力の翼”で飛び回っている。ここに至るまでの、夢への挑戦の数々――。それでは読者の皆さまも快適な“信仰体験の旅”をお楽しみください♪
香港が拠点の航空会社に勤務。だから、いつも出勤は「香港まで」。羽田や成田から一っ飛び。一流のおもてなしが光る。空の旅の満足度は「お客さまの期待値の、はるか上空を目指します」。
乗客約300人のジェット機。快適なフライトには、CAたちのチームワークが欠かせない。団結の鍵は「自分からオープンになることです」。
心を開いた笑顔は「もちろん、お客さまに最高の時間を過ごしてもらうため」。一方で、笑顔のチーフパーサーにはCAも相談しやすく、「緊急時の対応に差が出る」という。
リーダーの責任感。一期一会の空の旅で、世界有数の評価と安全性を保っている。
香港が拠点の航空会社に勤務。だから、いつも出勤は「香港まで」。羽田や成田から一っ飛び。一流のおもてなしが光る。空の旅の満足度は「お客さまの期待値の、はるか上空を目指します」。
乗客約300人のジェット機。快適なフライトには、CAたちのチームワークが欠かせない。団結の鍵は「自分からオープンになることです」。
心を開いた笑顔は「もちろん、お客さまに最高の時間を過ごしてもらうため」。一方で、笑顔のチーフパーサーにはCAも相談しやすく、「緊急時の対応に差が出る」という。
リーダーの責任感。一期一会の空の旅で、世界有数の評価と安全性を保っている。
生まれは東京の葛飾区柴又。映画「男はつらいよ」の寅さんのように陽気な母・松浦けい子さん(76)=女性部副本部長=に似て、渡辺さんも天真らんまんな少女だった。
1983年(昭和58年)5月5日。中学2年で迎えた「後継者の日」記念の集い。池田先生と初めて出会う。
「強く、正しく、朗らかに!」
師の言葉が、心の幹に刻まれた。
自宅には、父・明さん(82)=副本部長=の思いがこもった個人会場があった。生き生きとした同志の姿を見て「人が好きになったんです」。
生まれは東京の葛飾区柴又。映画「男はつらいよ」の寅さんのように陽気な母・松浦けい子さん(76)=女性部副本部長=に似て、渡辺さんも天真らんまんな少女だった。
1983年(昭和58年)5月5日。中学2年で迎えた「後継者の日」記念の集い。池田先生と初めて出会う。
「強く、正しく、朗らかに!」
師の言葉が、心の幹に刻まれた。
自宅には、父・明さん(82)=副本部長=の思いがこもった個人会場があった。生き生きとした同志の姿を見て「人が好きになったんです」。
“将来は接客業に”との思いで、創価女子短期大学の4期生に。建学の指針の一節に、立ち止まった。「社会性と国際性に富む女性」
どうすればいいかと思案を巡らせ、短大の図書館へ。そこで「運命の一冊に出合ったんです」。CAを紹介する本だった。
これだ!と思ったものの、航空会社への就活は、どこも「撃沈(笑)」。大手百貨店に勤めた。社会人として充実はしていた。それでも唱題に励むと、「諦め切れない夢がむくむくと膨らみ」、ついに挑戦の祈りに。
思い立ったら即行動の渡辺さん。百貨店を退職して渡米し、苦手な英語を克服した。そして今の航空会社から採用の通知を受け取る。26歳だった。
“将来は接客業に”との思いで、創価女子短期大学の4期生に。建学の指針の一節に、立ち止まった。「社会性と国際性に富む女性」
どうすればいいかと思案を巡らせ、短大の図書館へ。そこで「運命の一冊に出合ったんです」。CAを紹介する本だった。
これだ!と思ったものの、航空会社への就活は、どこも「撃沈(笑)」。大手百貨店に勤めた。社会人として充実はしていた。それでも唱題に励むと、「諦め切れない夢がむくむくと膨らみ」、ついに挑戦の祈りに。
思い立ったら即行動の渡辺さん。百貨店を退職して渡米し、苦手な英語を克服した。そして今の航空会社から採用の通知を受け取る。26歳だった。
憧れの制服に袖を通すも、スタートは苦いものだった。乗客から会社に届いた手紙に“病で最後の旅だったので、もっと笑顔が欲しかった”と。誰のことか定かではないが、「心に余裕がなかった」自身のことに思え、猛省した。
そんな中、香港を訪れた池田先生ご夫妻と文豪・金庸氏との語らいを、間近で見る機会に恵まれた。先生の一言一言に、氏がだんだん前のめりになり、引き込まれていく様子をまぶたに焼き付けた。
以来、最高の笑顔で接するように。「お手本は池田先生と奥さまです」
憧れの制服に袖を通すも、スタートは苦いものだった。乗客から会社に届いた手紙に“病で最後の旅だったので、もっと笑顔が欲しかった”と。誰のことか定かではないが、「心に余裕がなかった」自身のことに思え、猛省した。
そんな中、香港を訪れた池田先生ご夫妻と文豪・金庸氏との語らいを、間近で見る機会に恵まれた。先生の一言一言に、氏がだんだん前のめりになり、引き込まれていく様子をまぶたに焼き付けた。
以来、最高の笑顔で接するように。「お手本は池田先生と奥さまです」
フライトで留守中は夫・功さん㊧が料理を。渡辺さんは「サポートが上手で助かります」と
フライトで留守中は夫・功さん㊧が料理を。渡辺さんは「サポートが上手で助かります」と
30歳で小学校教員の夫・功さん(54)=本部長=と結婚。「もう子どもは無理かと思った10年目」に第1子(広太さん)を授かった。しかし「短大時代の誓いを果たしたくて」、産後3カ月で香港へ。支えてくれる家族や地域の同志たちに、感謝の思いは尽きない。
コロナ禍で航空業界が打撃を受け、自身が無給になった時は、高齢者の配食サービスや幼稚園の保育士のサポートなどを経験。老老介護の現場といった、普段は目にしない「お客さまのご苦労が少しでも分かり、寄り添う気持ちが増しました」と前向きに語る。
30歳で小学校教員の夫・功さん(54)=本部長=と結婚。「もう子どもは無理かと思った10年目」に第1子(広太さん)を授かった。しかし「短大時代の誓いを果たしたくて」、産後3カ月で香港へ。支えてくれる家族や地域の同志たちに、感謝の思いは尽きない。
コロナ禍で航空業界が打撃を受け、自身が無給になった時は、高齢者の配食サービスや幼稚園の保育士のサポートなどを経験。老老介護の現場といった、普段は目にしない「お客さまのご苦労が少しでも分かり、寄り添う気持ちが増しました」と前向きに語る。
一家団らんのひととき。限られた時間でも長男・広太さん㊨と心を通わせている
一家団らんのひととき。限られた時間でも長男・広太さん㊨と心を通わせている
3年前に乳がんになった時も、真っすぐに御本尊の前へ。「湿れる木より火を出だし、乾ける土より水を儲けんがごとく、強盛に申すなり」(新1539・全1132)。幸い、早期発見で手術後の復職を勝ち取った。
昨年、55歳でチーフパーサーに。病からの復活劇と昇進を、多くの仲間から祝福された。
「諦めなければ、可能性は無限です。自分らしい翼で、使命の大空へテイクオフ!」
3年前に乳がんになった時も、真っすぐに御本尊の前へ。「湿れる木より火を出だし、乾ける土より水を儲けんがごとく、強盛に申すなり」(新1539・全1132)。幸い、早期発見で手術後の復職を勝ち取った。
昨年、55歳でチーフパーサーに。病からの復活劇と昇進を、多くの仲間から祝福された。
「諦めなければ、可能性は無限です。自分らしい翼で、使命の大空へテイクオフ!」
強い絆で支え合う渡辺さんの家族(右から母・松浦けい子さん、渡辺さん、長男・広太さん、夫・功さん)
強い絆で支え合う渡辺さんの家族(右から母・松浦けい子さん、渡辺さん、長男・広太さん、夫・功さん)