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本屋大賞について語ってみた――学生記者のちゃぶ台 2023年9月23日

 フォトニュース番外編「学生記者のちゃぶ台」では、学生同士が、あるニュースについて語り合います。

登場人物

 むう 私立大に通う大学3年生。東京都在住。家でゆっくりするのが好きなインドア派。本を読むのが大好き。

 ゆうたぬ 別の私立大に通う大学3年生。東京都在住。体を動かすことが好きなアウトドア派。本に興味がある。

2023年本屋大賞=4月12日、東京都港区
2023年本屋大賞=4月12日、東京都港区

 むう 暦の上では秋になったけど、まだまだ暑い日が続いているね。

 ゆうたぬ 「〇〇の秋」って言葉もあるし、この秋は何かに挑戦したいなぁ。

 むう いいね! 私は最近、「読書の秋」を満喫してるよ。大学生活も残り半分を切ったし、せっかくだから、いろんな本を読みたいなって思ってるんだ。

 ゆうたぬ 私も読書に挑戦してみたい気持ちはあるんだけど、いつもどんな本を読めばいいのか分からないんだよね。

 むう それなら、本屋大賞の作品から選ぶといいかも! 全国の書店員さんの投票によって決まる賞なんだけど、過去一年の間、自分で読んで「面白かった」「お客さまにも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選ぶんだ。

 ゆうたぬ 知らなかった! 本に詳しい書店員さんがオススメするなら、間違いないよね。

 むう どれも面白いよ! それに、本屋大賞に選ばれた作品は、いろんな形でドラマや映画化もされているんだ。

 ゆうたぬ それなら、私も知ってる作品があるかな?

 むう 有名なところだと、ドラマ化された、『謎解きはディナーのあとで』とかかな。

 ゆうたぬ 懐かしい! 小学生の頃、見てたなぁ。

 むう 私も! あとは、惜しくも大賞は逃したけれど、映画化された『君の膵臓をたべたい』や『図書館戦争』も、これまでノミネートされた作品だよ。

 ゆうたぬ 映画やドラマ化されたものから読んでみようかな。

 むう 本屋大賞には、他にも翻訳部門や発掘部門もあってね。前年に刊行された作品のみが対象になっているんだけど、発掘部門ではそれ以前に刊行された作品から選ばれるんだ。

 ゆうたぬ 名前の通り、かつての名作が“発掘”されるんだ。本屋大賞には、いろいろな工夫があるんだね。

 むう そうなの! 本屋大賞のキャッチコピーは、「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」だからね。出版不況が続く中で書店数も減少しているから、本を売り出すきっかけになる本屋大賞は大きな役割を担っているんだ。

 ゆうたぬ 本屋さんを存続させるための“作戦”でもあるんだね。ちなみに、今年の本屋大賞は何だったの?

 むう 凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』だよ。実は凪良さんは、2021年にも『流浪の月』で本屋大賞を受賞しているんだ。

 ゆうたぬ 大賞に選ばれたのは2回目ってこと? すごいね!

 むう 今回大賞を受賞した『汝、星のごとく』もとってもすてきな話だから、ゆうたぬに読んでほしいな。

 ゆうたぬ どんな話なの? あらすじを少しだけ教えて!

 むう 家庭環境に悩みを持つ暁海と、自由奔放なシングルマザーの母に振り回されて育った櫂は、互いの悩みが似ていることから、引かれ合って付き合うようになるんだけど、環境が変化していく中で2人はすれ違い始めて……っていう内容!

 ゆうたぬ あらすじを聞くと、切なそうだね。

 むう 切ないけど、決してそれだけでは終わらないし、最後はもう一度タイトルと物語の冒頭を読み返したくなると思う。これ以上はネタバレになるため、黙秘します(笑)。

 ゆうたぬ そこで黙秘はずるい! もう気になってきちゃったし、読もうかな。

 むう うれしい! 実は、この本について語りたくて仲間を探してたんだよね(笑)。

 ゆうたぬ これは本を読ませるための、むうの“作戦”だったか!



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