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【6・4「世界池田華陽会の日」記念】〈華陽の乙女へ―池田先生の指針から〉4 2021年6月4日

  • 第4回「語った分、仏縁が広がる 語った分、永遠の福運に」

 6月4日は「世界池田華陽会の日」。ここでは、今いる場所で奮闘する女子部の皆さんへ、女子部指導集『華陽の誓い』の中から池田先生の指針をお届けします。今回は2009年6月4日に行われた「創価女子会館 開館3周年記念協議会」でのスピーチから引用しています。
 

 さて、女子部への新指針の第四は、「正義と友情の華の対話を」である。私たちの世界において、対話の意義はまことに大きい。

 大聖人は「この娑婆世界は耳根得道の国(仏法を耳で聞くことによって成仏する国土)である」(御書415ページ、通解)と明言されている。

 ゆえに、妙法を相手の耳に入れ、仏縁を結ぶことが、どれほど尊い仏の仕事であるか。皆様方の対話こそ、何ものにも勝る幸福と正義の拡大なのである。

 大聖人は「仏になる法華経を耳に触れるならば、これを種として必ず仏になる」「とにもかくにも法華経を強いて説き聞かせるべきである」(同552ページ、通解)等々、明快におっしゃっている。

 最極の正法正義を、多くの友に、声を惜しまず語り切っていくことである。

 語った分だけ、永遠の幸福の仏縁が結ばれる。語った分だけ、わが生命に、永遠の福運の歴史が刻まれる。

 「須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき」(同467ページ)と説かれている通りである。
 

臆せずに真実を語れ

 とくに、正義を語るに当たっては、臆してはならない。遠慮してはならない。大聖人は「少しもへつらわずに振る舞い、語っていきなさい」(御書1164ページ、通解)と励まされている。

 真実をありのままに、毅然と言い切っていく強さが、折伏精神である。学会精神である。広宣流布の精神である。この誇り高き強さがあったから、今日の学会があるのだ。

 戸田先生は対話のポイントを指摘された。
 「相手に真面目に真実を語る。そして心にあるものを訴えていく。これが創価学会の発祥の原理であり、発展の原動力である」

 「心と心の交流、友情の拡大、異なる文化の理解を育む“人間主義の対話”が大事である」
 

 
 そして戸田先生は次のように教えられた。
 ――仏法の難解な法理をいきなり説いても、理解されるものではない。
 時には、文学に話題を広げ、また、音楽を論じ、絵画について語り合いながら、心広々と、心豊かに、この大法を弘めていくのである――

 恩師の教えを胸に、私も、あらゆる壁を乗り越える対話を心がけてきた。

 妻と一緒に、あの国にも、この大陸にも、世界中に対話の道を開き、友情の橋をかけてきた。

 すべて、女子部の皆さんたちに託していく宝である。どうか、創価の哲学者として、思う存分に、楽しく伸び伸びと、対話の華を広げていっていただきたい。
 

誠実の人たれ

 人間性をめぐる世界の箴言を、さらに幾つか紹介しておきたい。

 ドイツの文豪ゲーテは「誠実なのが やはり一番」と記した。
 この言葉は、むしろ男性が心すべきであろう。
 仏法を根本に生きる誠実の人を、諸天が護らないわけがない。
 「偉い人間ほど気取らないものです」――これは、アメリカの作家エレナ・ポーターの言葉である。

 リーダーは、同志に真心をもって尽くすためにいる。断じて偉ぶるためではない。皆さんも、この点を忘れてはならない。

 アメリカの思想家エマソンは論じている。
 「一人対一人のこの法則は、対話にとっては欠くべからざるもので、而かもその対話なるものは、友情の実行であり、成就であるのである」

 一対一の対話を積み重ね、友情を拡大しゆく人生が最も尊い。
 

 
 また、対話を通して最高峰の思想、哲学を語っていけるということは、世界市民としての誉れでもある。

 御書には「常に語り合って生死の迷苦を離れ、同心に霊山浄土においてうなずき合って話しなさい」(900ページ、通解)とある。

 永遠の常楽我浄の境涯を、同志とともに勝ち開いていけるのが妙法である。

 目・耳・口の三重苦を乗り越えて、社会福祉事業家として貢献した、あのヘレン・ケラーは語っている。
 「思想は、炎や剣よりも強いものです。それは、国から国へと、音もなく広がり、人類は、その豊穣なる実りを求め、それを収穫するのです」

 今、皆さんは、来る日も来る日も「一人」の友と誠実な対話を重ねている。こうして草の根の対話を地道に繰り広げていることが、やがて世界広宣流布の大輪の華と咲き薫っていくのだ。

 ゲーテの詩に、通りすがりの小さな花との出あいをうたったものがある。
 これまでにない、かわいい花。折ろうとすると、花が言う。

 「私にゃ根がある/人の知らない/地面にふかく/根ざしているので/それで私の花はきれいだ」

 人知れず、努力を重ね、妙法の大地に深く根を張ってこそ、自分にしかない使命の花を咲かすことができる。

 そしてその花は、世界に、未来に、限りなく希望の種を広げていくのである。


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