〈世界の体験〉 あなたに合う色を提案 韓国のカラーコンサルタント
〈世界の体験〉 あなたに合う色を提案 韓国のカラーコンサルタント
2023年10月27日
- TOMORROW 明日へ向かって
- TOMORROW 明日へ向かって
韓国SGI 金民静さん
韓国SGI 金民静さん
髪の色や形、顔立ちや背丈は皆、違う。同じ人なんていない。似合う色や服装も人それぞれ。
「あなたには、春らしい明るい装いがぴったり!」
「あなたには、爽やかな色合いのメークが合いますよ」
金民静は、一人一人に合ったメークや、コーディネートの配色をアドバイスする“カラーコンサルタント”として活躍している。
昨年、個人経営のサロン「DEAR INUP」をオープン。“DEAR(親愛なる)”は大切なお客さまに向けて、INとUPには“内面の美しさを引き出したい”との民静の思いが込められている。
客層は、就職活動を控えた学生や、社会人、主婦などさまざま。
「美容のアドバイスにとどまりません。私の一言が、その人の生き方や価値観に影響を与えることもあります。“励まし”を送る思いで、仕事に臨んでいます」
髪の色や形、顔立ちや背丈は皆、違う。同じ人なんていない。似合う色や服装も人それぞれ。
「あなたには、春らしい明るい装いがぴったり!」
「あなたには、爽やかな色合いのメークが合いますよ」
金民静は、一人一人に合ったメークや、コーディネートの配色をアドバイスする“カラーコンサルタント”として活躍している。
昨年、個人経営のサロン「DEAR INUP」をオープン。“DEAR(親愛なる)”は大切なお客さまに向けて、INとUPには“内面の美しさを引き出したい”との民静の思いが込められている。
客層は、就職活動を控えた学生や、社会人、主婦などさまざま。
「美容のアドバイスにとどまりません。私の一言が、その人の生き方や価値観に影響を与えることもあります。“励まし”を送る思いで、仕事に臨んでいます」
カウンセリングの際に活用しているカラーチャート(色見本)
カウンセリングの際に活用しているカラーチャート(色見本)
一人の50代の女性が来店した時のこと。彼女は、長年、家事や育児に追われ、おしゃれとはすっかり無縁になったという。“自分に似合う口紅の色も分からなくて……”と肩を落とす。「大丈夫ですよ! 誰にでも自分だけに似合う色が必ずありますから」
カウンセリングを重ねる中、女性は徐々に明るさを取り戻した。
“おしゃれが楽しみになりそう!”と、軽やかな足取りで店を後にする姿を見ると、民静の心に熱いものが込み上げた。
「“容姿を人と比べてしまう”“自分の外見が好きになれない”という声をよく聞きます。でも仏法で“桜梅桃李”と説かれているように、“ありのままの姿”が一番美しいんです。各自の魅力を引き出し、“その人だけの長所”を輝かせる仕事をしたいと思います」
一人の50代の女性が来店した時のこと。彼女は、長年、家事や育児に追われ、おしゃれとはすっかり無縁になったという。“自分に似合う口紅の色も分からなくて……”と肩を落とす。「大丈夫ですよ! 誰にでも自分だけに似合う色が必ずありますから」
カウンセリングを重ねる中、女性は徐々に明るさを取り戻した。
“おしゃれが楽しみになりそう!”と、軽やかな足取りで店を後にする姿を見ると、民静の心に熱いものが込み上げた。
「“容姿を人と比べてしまう”“自分の外見が好きになれない”という声をよく聞きます。でも仏法で“桜梅桃李”と説かれているように、“ありのままの姿”が一番美しいんです。各自の魅力を引き出し、“その人だけの長所”を輝かせる仕事をしたいと思います」
「こんな色がお似合いですよ!」――メークのやり方をアドバイスする金民静さん㊧
「こんな色がお似合いですよ!」――メークのやり方をアドバイスする金民静さん㊧
唱題で自信がついた
唱題で自信がついた
幼い頃の民静は他人と自分を比べて、卑屈になることが多かったという。その上、感情の起伏が激しく、自分に自信が持てないことが悩みだった。
母は家族の中で唯一のSGIメンバー。何があっても揺らぐことのない母の姿を見て、民静も信仰を実践したいと思うように。
「でも、宗教というのはどうしても、何かに“すがる”ような先入観があって……」
そんな民静が、信心の確信をつかむきっかけを得たのは、大学に進学してからだ。第1志望の学校に合格できず、やむなく進んだ大学。周囲の友人たちと自分を比べて落ち込んだ。
「一緒に題目を唱えてみない?」
ある時、家を訪問した女子部のメンバーが声をかけてくれた。試しに題目を唱えると、徐々に気持ちの変化を感じる。
「題目を唱えると自信がついてくるんです。思い切って、元々志望していた大学にもう一度願書を出し、翌年、受験したところ、合格することができました!」
“この信仰は決して、おすがりじゃないんだ”――自分の持つ可能性を最大限に引き出してくれるのが、信心の力だと実感した。
納得の末、19歳で入会した。
幼い頃の民静は他人と自分を比べて、卑屈になることが多かったという。その上、感情の起伏が激しく、自分に自信が持てないことが悩みだった。
母は家族の中で唯一のSGIメンバー。何があっても揺らぐことのない母の姿を見て、民静も信仰を実践したいと思うように。
「でも、宗教というのはどうしても、何かに“すがる”ような先入観があって……」
そんな民静が、信心の確信をつかむきっかけを得たのは、大学に進学してからだ。第1志望の学校に合格できず、やむなく進んだ大学。周囲の友人たちと自分を比べて落ち込んだ。
「一緒に題目を唱えてみない?」
ある時、家を訪問した女子部のメンバーが声をかけてくれた。試しに題目を唱えると、徐々に気持ちの変化を感じる。
「題目を唱えると自信がついてくるんです。思い切って、元々志望していた大学にもう一度願書を出し、翌年、受験したところ、合格することができました!」
“この信仰は決して、おすがりじゃないんだ”――自分の持つ可能性を最大限に引き出してくれるのが、信心の力だと実感した。
納得の末、19歳で入会した。
大切な家族と一緒に。左から妹・金珉志さん、父・金柱和さん、祖母・権淑姫さん(故人)、母・李淑子さん、金民静さん。後に父と妹も入会し、今では一家で信心に励んでいる
大切な家族と一緒に。左から妹・金珉志さん、父・金柱和さん、祖母・権淑姫さん(故人)、母・李淑子さん、金民静さん。後に父と妹も入会し、今では一家で信心に励んでいる
襲ったコロナ禍
襲ったコロナ禍
大学では自分のやりたいことに思う存分、挑戦した。学生部の活動にも励み、たくさんの友人に創価の哲学を伝えた。
そんな中、ある教授の紹介で“カラーコンサルタント”という職業を知った。
仕事の内容に興味を引かれたが、当時はまだ韓国では、なじみが薄い職業だった。
民静は、ひとまず別の業種に就くことに。インターネットやスマホ用の旅行宿泊サイトを運営する会社に入った。
「職場で悩みに直面するたびに、女子部のメンバーと励まし合いながら乗り越えました。ところが入社から1年半ほどたった頃、コロナ禍が襲ったんです」
会社は大打撃を受け、民静は休職を迫られた。政府からの支援金を受けながら生活をしたが、将来の見通しは全く立たない。
「でも、不思議と悲観的な気持ちには、なりませんでした。ある時、唱題をしていたら“カラーコンサルタント”の仕事が頭に浮かんできて……。“今こそ、本当にやりたいことができるチャンス”と思えたんです」
大学では自分のやりたいことに思う存分、挑戦した。学生部の活動にも励み、たくさんの友人に創価の哲学を伝えた。
そんな中、ある教授の紹介で“カラーコンサルタント”という職業を知った。
仕事の内容に興味を引かれたが、当時はまだ韓国では、なじみが薄い職業だった。
民静は、ひとまず別の業種に就くことに。インターネットやスマホ用の旅行宿泊サイトを運営する会社に入った。
「職場で悩みに直面するたびに、女子部のメンバーと励まし合いながら乗り越えました。ところが入社から1年半ほどたった頃、コロナ禍が襲ったんです」
会社は大打撃を受け、民静は休職を迫られた。政府からの支援金を受けながら生活をしたが、将来の見通しは全く立たない。
「でも、不思議と悲観的な気持ちには、なりませんでした。ある時、唱題をしていたら“カラーコンサルタント”の仕事が頭に浮かんできて……。“今こそ、本当にやりたいことができるチャンス”と思えたんです」
和光新聞(韓国SGIの機関紙)を手に、女子部のメンバーと語らう金民静さん㊥
和光新聞(韓国SGIの機関紙)を手に、女子部のメンバーと語らう金民静さん㊥
生活費をやりくりしながら、カラーコンサルタントなどの資格の勉強に挑戦。取得後も、講座やセミナーを通じて懸命に学んだ。美容の世界で身を立てていくことを誓い、会社を辞職。コンサルタントとしての活動を本格的に始めた。
「安定した収入を得られるまでは苦労の連続でした。銀行の残高に5000ウォン(日本円で約550円)しかなかったことも。学会の庭で圏女子部長として活動に励む中、必ず実証を示したいと、常に最善を尽くしました」
キャリアを着実に積み、2022年10月に個人サロンを開店。丁寧な接客が評価され、売り上げは毎月、アップしてきた。
「信心を通じて、私は自信をつけることができました。仕事では、さらに実力を磨き、たくさんの人に“ありのままの美しさ”を伝えていきたいと思います!」
生活費をやりくりしながら、カラーコンサルタントなどの資格の勉強に挑戦。取得後も、講座やセミナーを通じて懸命に学んだ。美容の世界で身を立てていくことを誓い、会社を辞職。コンサルタントとしての活動を本格的に始めた。
「安定した収入を得られるまでは苦労の連続でした。銀行の残高に5000ウォン(日本円で約550円)しかなかったことも。学会の庭で圏女子部長として活動に励む中、必ず実証を示したいと、常に最善を尽くしました」
キャリアを着実に積み、2022年10月に個人サロンを開店。丁寧な接客が評価され、売り上げは毎月、アップしてきた。
「信心を通じて、私は自信をつけることができました。仕事では、さらに実力を磨き、たくさんの人に“ありのままの美しさ”を伝えていきたいと思います!」
取材協力/韓国 「法蓮」誌
取材協力/韓国 「法蓮」誌
ご感想をお寄せください
world@seikyo-np.jp
ご感想をお寄せください
world@seikyo-np.jp
※連載のバックナンバーは電子版で読めます(有料会員)
https://www.seikyoonline.com/rensaimatome/tomorrow.html
※連載のバックナンバーは電子版で読めます(有料会員)
https://www.seikyoonline.com/rensaimatome/tomorrow.html