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〈Seikyo Gift〉 幸齢社会 記憶力、想像力を高める漢字コグトレ 2021年3月7日

  • 認知機能を強化して、いつまでも生き生き

 年を重ねると、どうしても注意力や記憶力といった認知機能は落ちてしまいます。漢字を使って認知機能を鍛えるトレーニング(コグトレ)を日常に取り入れ、充実した生活を長く送るための一助にするのはいかがでしょうか。今回は『1日5分で認知機能を鍛える! 大人の漢字コグトレ』の著者、立命館大学教授で精神科医・医学博士の宮口幸治さんに聞きました。(2021年1月20日付)
 

立命館大学教授 宮口幸治さん

 私は10年以上、少年院で働き、多くの子どもに関わってきました。子どもたちの中には、認知機能が弱いために、社会に順応できず、日常生活に苦労を強いられ、それが非行の一因になっているケースがありました。
 認知機能とは、「五感を通して得た情報をもとに、計画を立て、実行する」ために必要な能力のことです。①注意②言語理解③知覚④記憶⑤推論・判断といった要素を複合的に使います。
 認知機能は、勉強に限らず普段の日常生活を送るための、全ての基礎になります。人に興味を向ける、人の気持ちを考える、人と会話するなどの「コミュニケーション力」や、さまざまな問題に対処する「問題解決力」といった、社会生活を送るためにも欠かせない力です。
 コグトレは、認知機能が弱く、勉強や生活に困難を来す子どもたちのために、紙と鉛筆を使ったトレーニングとして考え出されました。
 そもそも認知機能は、経験や知識とは違い、概して年を重ねるとどうしても落ちてしまいます。例えば、耳が聞こえにくくなるだけでも機能に影響がでます。集中力が続かなくなったり、記憶力が弱くなったりすることは仕方のないことです。
 認知症の治療も、現在は、病気の進行を遅らせることが主となっていると思います。加齢に伴う変化を止めることはできませんが、コグトレによって認知機能を少しでも維持させたり、低下を遅らせたりすることに役立つと思います。
 本来のコグトレは子どもが行いやすいように工夫されています。ただ、その内容では簡単なものも多く、大人がそのまま取り組んでも物足りないと思い、今回は、大人でも興味を持って楽しく取り組んでいただけるよう、漢字を題材として本にまとめました。
 コグトレは学習の基礎体力といった位置付けですが、国語や算数、理科などといった学問と違い、知識を付けたりするものではないので、気張らずに、楽な気持ちで取り組んでください。
 認知機能の強化は、一度に、長時間やったからといって、急に変化が表れるものではありません。
 私が子どもと関わるときも、4、5カ月トレーニングを続けて、やっと少しずつ学習面や日常の中で変化が表れるといった感じです。時間はかかりますが、何らかの変化が表れると思います。1日5分程度から無理ない範囲で、毎日、取り組むことが大切です。
 別掲に一例を載せますので、試しにやってみてください。
 

漢字算
くるくる漢字
スタンプ漢字
順位決定戦

【解答】
 《漢字算》
 20(孫)(畳)、35(油)(暑)、48(芯)(鐘)
 《くるくる漢字》
 解答はありません
 《スタンプ漢字》
 (4)(5)(6)
 《順位決定戦》
 1位(砂漠)、2位(大吉)、3位(還暦)、4位(粘土)、5位(障子)

宮口幸治著『1日5分で認知機能を鍛える! 大人の漢字コグトレ』(東洋館出版社) 

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