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オンライン家庭教育懇談会 子育てアドバイザーの高祖常子さんを招いて 2020年5月28日

  • STAYHOME――イライラをニコニコに㊦
高祖常子さん NPO法人ファザーリング・ジャパン理事も務める。子ども虐待防止や家族の笑顔を増やすための執筆・活動を行ってきた
高祖常子さん NPO法人ファザーリング・ジャパン理事も務める。子ども虐待防止や家族の笑顔を増やすための執筆・活動を行ってきた
高梨教育本部長
高梨教育本部長
川原教育本部女性部長
川原教育本部女性部長
きいさん 婦人部本部長。小学3年の長女と同1年の次女を育てている専業ママ
きいさん 婦人部本部長。小学3年の長女と同1年の次女を育てている専業ママ
ふみさん 白ゆり長。小学4年の長男と保育園に通う2歳の次男を子育て中。夫婦共働き
ふみさん 白ゆり長。小学4年の長男と保育園に通う2歳の次男を子育て中。夫婦共働き
まささん 分区男子部長。小学2年の長男と5歳の長女、生後半年の次男がいる
まささん 分区男子部長。小学2年の長男と5歳の長女、生後半年の次男がいる
みやさん 男子部部長。テレワークをしながら小学4年の長女、5歳の長男を見ている
みやさん 男子部部長。テレワークをしながら小学4年の長女、5歳の長男を見ている

 子育てアドバイザーの高祖常子さん(認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事)と教育本部のリーダーが、パパ・ママたちを迎えて行ったオンライン家庭教育懇談会。最終回となる㊦では、パパたちの相談に応じます。(㊤は14日付、㊥は21日付に掲載)
  
  

ママに睡眠を

 まさ 半年前にわが家に3人目の子どもが生まれたんですけれど、自分の仕事は在宅勤務ができない職種なんです。3人の子どもと四六時中、一緒にいる妻の負担を少しでも軽くしなきゃとは思っているんですが、自分も忙しくて……。
  

 高祖 乳幼児の子育てって、本当に大変なんですよね。この時期、パパに求められることといっても、ご家庭の状況によって、形はそれぞれ。もしも一点だけ挙げるとしたら、「ママの『睡眠時間』を確保すること」でしょうか。

 きい それなんです! 乳児を育てているママたちって、基本、“睡眠不足”なんですよ。授乳は約3時間おき。なかなか母乳が出なくて悩むママもいます。ミルク作りは手間がかかるし、オムツも替えなきゃいけない。ウンチが漏れたら総着替え(笑い)。
  

 ふみ そうこうしているうちに、次の授乳タイムがやってきちゃう。赤ちゃんの寝つきが悪かったりすると「私はいったい、いつ寝られるの⁉」と、なってしまって……。
  

 川原 つい、イライラが爆発しちゃう(苦笑い)。
  

 高祖 なのでパパたちには、平日のうち何日かは早く帰宅してママの休憩時間をつくったり、夜泣き対応をパパとママで交互にしたりと、できることから“一緒に子育て”をしてほしいんです。パパからしたら、「自分も仕事で疲れているのに」「明日の朝も早いんだから寝させてよ」と言いたいときも、あるかもしれませんが(苦笑い)。ママにとっては「今日を乗り越えれば休める」という見通しが立つだけでも、「そこまでは頑張ろう」と思えるものなんです。
  

 高梨 振り返ると、私も反省だらけです(苦笑い)。今の子育て世代のパパ・ママたちは、私たちの時代に比べて、親族の手を借りるに借りられない方々も少なくありません。
  

 高祖 ええ。「母親が子どもを虐待した」といった事件もたびたび報じられていますが、多くは“真面目に頑張っていたママ”ばかり。でも、心身の疲れが限界に達してしまうと……。だからパパたちが子育てに関わる意味は、決して小さくなんかありません。子どもの命を守ることにもつながるんです。産後のママをパパが支えられるよう、職場の方々にも配慮をお願いしたいですね。
  

 みや うちは妻が休業できない職種のため、僕が在宅勤務をしながら子ども2人を見ています。「ママは普段、こんなに大変だったのか……」と、グッタリしながら尊敬と感謝の念を強くする毎日です(苦笑い)。
  

 高祖 ぜひ、その思いを言葉にして伝えてあげてください。「いつもありがとう!」って。ご飯も自分で作るようになると、家族から「おいしいね!」と言ってもらえるうれしさが分かるようになりますよね。
  

たたかない!

 みや 確かに(笑い)。実は悩んでいることもありまして。5歳の長男が言うことを聞かなかったり、お行儀が悪かったりすると、自分がつい大声を出して、キツく当たってしまうんです。長女に対しては、こんなことなかったのに……。
  

 高祖 そんなパパの声、よく耳にします。日本社会には「男の子は、たたかれながら成長するもの」「男の子は強く育てなくてはならない」というジェンダー(性差)による思い込みが、根強く残っていますよね。これは、パパたちに顕著かもしれません。けれど最近の研究では、怒鳴ったり、たたいたりすることによって、子どもの脳の発達に悪影響をもたらすことが分かっているんです。
  

 まさ そうなんですか⁉ 「頭をたたくのは良くないけれど、お尻ならいいんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが……。
  

 高祖 実は、それもダメなんです。3歳半の時にお尻などをたたかれていた子が、5歳半の時に「落ち着いて話を聞けない」「約束を守れない」などの行動を起こすリスクが高いとも、いわれているんですよ(藤原武男・東京医科歯科大学教授らによる研究結果)。
  
 とにかく「怒鳴らない。たたかない」と決めることからスタートしましょう。「そんなの無理!」と葛藤されるパパもいるかもしれませんが、子どもだって「これをやりたいけど、できない。でもやりたい!」っていう葛藤と“戦って”いるんですよね。上から力で押さえ付けた方が早いと感じるかもしれませんが、それだと子どもの自己肯定感が育まれません。
  
 子どもと同じ目線に立って、時間をかけながら、適切な言葉を探しながら、一緒に解決方法を見つけていく――その中で、お子さん自身も「自ら解決する力」を身に付けていくんです。とはいっても、これが簡単なことだったら、皆さんも悩まないですよね(苦笑い)。男の子との向き合い方の視点や工夫については、新著『男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません!』に、まとめてみました。
  

高祖常子さんの新著(KADOKAWA)。かわいいイラストと、気持ちが軽くなるアドバイスがいっぱい。きょう28日から発売
高祖常子さんの新著(KADOKAWA)。かわいいイラストと、気持ちが軽くなるアドバイスがいっぱい。きょう28日から発売

 みや 読んでみます!
  

 川原 子育て中には、どうしても叱らなければならない場面も、ありますよね。叱り方について悩む親御さんたちに、池田先生は「『叱り方』といっても、根本は親の生き方が問われる。親が、自分の人生に対する信念、生き方を確立することが第一です」と語られていました。「怒鳴らない。たたかない」とパパ・ママたちが決めることは、“一つの信念”を確立することだとも、いえるのではないでしょうか。
  

 高梨 ええ。その姿はきっと、子どもたちの心の中に「自分も暴力を使う大人には絶対にならないぞ!」という信念を育むことにも通じていくでしょう。まさに「教育」は「共育」、「子育て」は「親育て」です。
  

 高祖 今回、こうして皆さんとお話ができて良かったです。大変な状況は続きますが、みんなで支え合いながら、子どもがニコニコしていられる社会を一緒に築いていきましょう。それが大人の元気にも、つながっていきますから。
  

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