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20代のリアル ボクらのイマ。〈信仰体験〉 大分県を“第二の故郷”に。2人の大学生の友情 2021年2月20日

●感謝の思いが僕に力をくれたんです


 <坂本悠生さん(22)=大分県別府市、学生部部長=に試練が訪れたのは、中学2年の秋のこと>
 
 
 「急性リンパ性白血病」って診断されました。入院生活は想像を絶する日々でした。

 抗がん剤の副作用で、体中が痛くて動けなかったり、髪の毛が抜け落ちたり。母が付きっ切りで題目をあげてくれたけど、不安で仕方なかった。

 長い入院生活の中で、ある男の子と意気投合しました。僕よりも長く入院していて、同い年だけど病院の先輩。外泊の時に行く、おすすめスポットとか、教えてもらいました。その子と遊んでる時は、つらいことも忘れられた。

 でも、半年くらいたったある日、その子が亡くなったって聞かされたんです。

坂本さん
坂本さん

 <失意の底に沈む坂本さんを励ましたのは、家族と、地域の創価学会員だった>
  

 “やっぱり僕も……”って、死の恐怖が迫ってきた気がして。

 でも、母が「あの子の分も、生きなきゃ! みんな祈ってるよ」って。

 病室に飾ってある千羽鶴と寄せ書きが目に入りました。顔の浮かばない名前もあったけど、僕のために地元の学会員さんみんなが贈ってくれたもの。普通はあり得ないことだなって思った。

 恩返ししなきゃって、力が湧いてきたんです。ベッドの上で、懸命に祈り続けました。

坂本さんを勇気づけた寄せ書き
坂本さんを勇気づけた寄せ書き

 <1年間の入院と、その後の通院を経て回復。大学進学を機に、地元を離れ、大分の地へやって来た>
  
  
 大学進学が決まった時、池田先生が小説『新・人間革命』の「勝ち鬨」の章で、ちょうど大分指導の「覚悟の信心」を教えてくださってた。

 すごい縁っていうか、意味を感じたんです。助けてもらった命だから、広宣流布のために使おう。大分を“第二の故郷”にしようって決めたんです。

 大分で、学生部として全力で信心に取り組みました。初めて部員さんに会う時は緊張するし、家庭訪問しても会えない時も多い。でも、祈って勇気を奮い立たせてます。

 行かないで後悔したことはあるけど、行って後悔したことはないから。

「みんな仲良し! 学生部の仲間は僕の誇りです!」と坂本さん(右から2人目。昨年2月撮影。本人提供)
「みんな仲良し! 学生部の仲間は僕の誇りです!」と坂本さん(右から2人目。昨年2月撮影。本人提供)

 <円城寺さんと出会ったのもこの頃。第一印象は「ぶっ飛んでる」だった>
  

 すごい新入生がいるって、大学でうわさになってた。これは会いに行くしかないって思って。

 学帽に学ラン姿で、タイムスリップしてきたのかなって感じ。とにかくキャラが濃い(笑い)。

 でも、直感的に思ったんです。円城寺が創価学会に入ったら、絶対おもしろいって。

●急にスイッチが入って、ビシッて前を向けた


 <円城寺健悠さん(20)=大分県別府市、学生部ビクトリー・リーダー=は、入学早々、有名人になった>
  
  
 「変わってるね」って言われることが、僕のモチベーション。いつも、何か大きなことをやり遂げたいって考えてた。

 でも現実は、奇抜な格好で目立ってはいたけど、見てくれだけ。具体的には、何もできてなかった。

 完全に悪目立ちしてましたね。

円城寺さん
円城寺さん

 <坂本さんと出会ったのは、そんな頃だった>
  
  
 坂本さんとは同郷だったし、面倒見のいい兄貴って感じで、すぐに仲良くなりました。一緒に学ランも着てくれたし(笑い)。

 ある日、坂本さんが創価学会の話を聞かせてくれました。

 すごく、しっくりきた。前から僕も人のために生きたいって思ってたから、一緒じゃんって。

 それに、坂本さんみたいに、僕も本気で何かをやってみたいって思ったんです。

 <すぐに入会を決意。学会活動に積極的に参加し始める>
 
  
 初めて御書を見せてもらった時に、すげえ! 分厚い! かっこいい!って思いました(笑い)。

 坂本さんの御書には、本当に線が引いてあって、人を幸せにする勉強を、ちゃんとしてるんだなって。

 教えてもらいながら、唱題も始めました。“僕は何がしたいんだろう”って考えながら、自分と向き合う時間でした。

 <祈りが深まるにつれ、やりたいことが明確になっていく>
  
  
 小学生の時、祖父が戦争体験を通して、「思いを残すことが大事」って言ってたのを思い出したんです。

 そこから、地域の古い写真や絵はがきなどの歴史的資料の保存活動を始めました。ただ残すだけじゃつまらないから、個展も開きました。

 そしたらこれが大好評。いろんなメディアでも取り上げられました。行政や企業からも、アーカイブ(保存記録)をやってほしいっていう依頼が来るようになったんです。

 持ち主や作った人の思いも、一緒に受け継ぎたいと思っています。歴史は人々の繋がりだから。

 アーカイブに取り組む中で、ますます大分が好きになりました!

700人以上が訪れた個展。「来てくれた人には笑顔になってほしいんです」と円城寺さん(本人提供)
700人以上が訪れた個展。「来てくれた人には笑顔になってほしいんです」と円城寺さん(本人提供)

 <新たな一歩を踏み出した円城寺さん。更なる挑戦へ瞳を輝かせる>
  
  
 「いよいよ道心堅固にして今度・仏になり給へ」(御書1184ページ)。最近教えてもらって、気に入ってる御書です。

 信心を始めてから、やりたいことが、どんどん出てくる。

 急にスイッチが入って、ビシッて前を向けた感じ。

 坂本さんや学会のみんながいなかったら、今の僕はない。心強いチームであり、最高の仲間です!

明礬温泉街から、さらに山道を分け入った奥地にある野湯で語り合う
明礬温泉街から、さらに山道を分け入った奥地にある野湯で語り合う

●取材後記


 円城寺さんは、温泉同好会のメンバー。二人はよく温泉に漬かりながら、いろんなことを語り合うという。

 それは出会った時から変わらない大切な時間。

 「あれから僕、成長しましたよね? 坂本さんが信心を教えてくれたおかげで、信念と行動がなきゃ、リスペクトは得られないって学びました」

 「あの頃の奇抜な円城寺も、面白くて好きだけどね。今は円城寺のいいところが、どんどん伸びてるって感じるよ。信心って、やっぱすごいよな」

 照れてるのか、湯が熱いせいなのか、頰を赤らめつつ語らいは続いた。

 坂本さんは、円城寺さんにとって常に“頼れる強い人”。

 円城寺さんは、坂本さんにとって“成長を喜び、悩みに同苦”できる存在。

 互いに競い合うように、信心を学び合ってきた。「信頼の絆」が、二人の原動力になっている。

 池田先生は、「『学ぼう』『向上しよう』という人の周りに『良き友』は集う。その『良き友』の中で人間は磨かれる。高みを目指す真実の友情は、その努力の実りを何倍にもしてくれる」と語っている。

 「さ、体も温まったし、部員さん家に手紙を入れに行こうぜ」

 「そうですね。コロナ禍で会えない分、今日の僕の手紙は長文ですよ」

 「おっ! 熱いねー」

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