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先が見えない時代の目標の立て方・かなえ方 2023年12月7日

  • 電子版連載【駒崎弘樹の「半径5メートルから社会を変える」】〈62〉

 連載「駒崎弘樹の『半径5メートルから社会を変える』」では、認定NPO法人フローレンス会長の駒崎弘樹さんに、さまざまな社会課題について聞きます。

 新年を迎えるにあたり、心新たに目標を掲げる人も多いと思います。そこで今回は目標の立て方や達成の秘訣について聞きました。

 ※今後、取り上げてほしいテーマを募集します。記事の最後に記載したメールアドレス宛てにお送りください。

■「ダンスを始めたい」と宣言したら……

 ――新年を迎えて、「今年こそは!」と決意をして目標を立ててはみたものの、途中であきらめてしまうことが多いという声をよく聞きます。

 駒崎 目標を達成する秘訣は、ズバリ“言っちゃう”です。つまり、目標を自分の胸のうちにとどめておくのではなく、外に出すんです。

 誰かに話すことで、意図的に退路を断つことができますし、周囲から思わぬ指摘や評価を得られることもあるんです。自分の場合、“ダンスを始めたい”と宣言したところ、周囲から、「応援するよ」「今度一緒にダンス教室に行こうよ」と声をかけてもらえたんです。一緒に取り組む仲間ができたことで、持続力もアップしました。

 ちなみに、僕の今年最後の目標は、「こどもたちの体験格差」をなくすためのプラットホームづくりです。これは企業の方々から、アウトドアや職業体験、旅行、外食など、さまざまな体験を提供していただき、それを所得格差などによって体験が不足している子どもたちに届けるという仕組みです。子どもたちの自尊心や自己肯定感につながる大事な話です。ぜひ実現させていきたいと思っています。
 (#こどもの体験格差をなくそう https://florence.or.jp/donate/furusato-shibuya/

 ――目標を誰かに話すことで、可能性が開かれていきますね。

 駒崎 ただ、周囲に目標を話すと、“ドリーム・キラー”に出会うことがあるので注意が必要です。
 ドリーム・キラーは、否定的な言葉で相手の夢や目標を壊そうとします。自分たちが達成したことも挑戦したこともないのに、さももっともらしい話をしてくるので、上手にスルーしましょう。

■目標を「静的」でなく、「動的」なものとして捉える

 ――ちなみに、途中で目標を変えるのはだめなことですか。

 駒崎 ビジネスの分野、特にスタートアップや起業家の世界では、“ピボット”という言葉がよく使われます。ピボットとは軸足を定めた上で、方向転換することをいいます。企業経営においては、アイデアの特定の部分を軸足に、それ以外の部分を変更することを指します。
 スタートアップではよくあり、むしろ、仮説を検証して、そこから迅速にピボットできることはいいことだと見られています。

 ――個人の目標設定においても、方向転換することは決して悪いことではないということでしょうか。

 駒崎 よく「岩にかじりついてでも」とか「石の上にも三年」などといわれ、日本では、そういった“途中であきらめない姿勢”が美徳のように捉えられている風潮があります。
 たしかに成功するためには一貫性があったほうがいい側面もあるでしょう。しかし、今のように、ものすごく変化のスピードが速く、先が見えない時代にあっては、柔軟に方向転換することで成功確率が高まることもあります。目標を静的なものとして捉えるのではなく、動的なものとして考えることも、また必要です。

 難しく考え過ぎると手が止まってしまいますので、まずは思いつくままに目標を立ててみてください。その際、質にこだわり過ぎないことをおすすめします。こだわり過ぎると、目標って立てられなくなってしまいますから。進む中で見えてくることもありますので、その都度、達成ラインを変更することも全然あっていいと思います。皆さんの一年がより良くなるように願っています。


 ●最後までお読みいただき、ありがとうございます。ご感想、取り上げてほしいテーマなど、ぜひお寄せください。
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