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〈華陽*GOSHO TIME〉 ~池田華陽会 御書30編を学ぶ~ 2023年2月28日

  • 今回の研さん御書「異体同心事」
華陽カレッジを活発に(先月22日、岐阜・長良文化会館で)
華陽カレッジを活発に(先月22日、岐阜・長良文化会館で)

 「華陽*GOSHO TIME」では、「池田華陽会 御書30編」から御書の一節と池田先生の指導を学んでいきます。今回は「異体同心事」の御文を拝して、勝利への要となる「団結」について学びます。華陽カレッジや日々の研さんなどでご活用ください。(隔月程度で掲載予定)

本抄について

 第2代会長・戸田城聖先生から、池田先生をはじめとする後継の青年たちに、広宣流布の魂のバトンが託された1958年(昭和33年)の「3・16」から本年で65周年を迎えます。65年前のこの日、式典を終えた戸田先生は、青年たちに語りました。
 「たえず、前へ進むことだ」「学会は幾百千年を生きぬいていきなさい」――そして「学会は、本当に信頼できる人間の“絆”で、どこまでも仲良く進んでいってほしい」と。
 一人一人を尊重し、共に人生の幸福と勝利を目指して、励まし合い、支え合っていくのが創価の世界です。
 そして、師の心をわが心とする弟子たちが、広宣流布を目指して、共に祈り、心一つに力を合わせていく「異体同心」の前進には、いかなる苦難も打ち破ることのできる師子王の勇気と大生命力がみなぎります。
 日蓮大聖人が、権力による迫害が始まっていた熱原地域(静岡県富士市厚原)の門下に対して、大難を乗り越えるための鍵として、まさに“信心で団結するように”と教えられたのが、「異体同心事」です。

御文

 異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶うことなし(中略)日蓮が一類は、異体同心なれば、人々すくなく候えども、大事を成じて一定法華経ひろまりなんと覚え候。悪は多けれども、一善にかつことなし。(新2054・全1463)

現代語訳

 異体同心であれば万事を成し遂げることができるであろうが、同体異心であれば諸事全般にわたって叶うことはないであろう。(中略)日蓮の門下は異体同心であるので、人々は少ないけれども、大事を成し遂げて、必ず法華経が広まるであろうと考えるのである。悪は多けれども一善に勝つことはない。

解説

 「異体同心」の「異体」とは、人々の個性や特質、立場が異なることをいいます。
 また「同心」とは、心が同じであること、つまり、目的や志が一致していることです。
 どの人もかけがえのない存在として認め合い、それぞれの個性や特質を尊重しながら、共通の目的に向かって団結し、行動していく姿が「異体同心」です。反対に「同体異心」とは、外見上は団結しているようでも、心はバラバラであるということです。
 大聖人は御文で“「異体同心」ならば、万事を成し遂げることができる。「同体異心」ならば、何事も叶えていくことはできない”と仰せです。志を同じくして共に前進する仲間がいれば、たとえ途中で苦難に遭っても、励まし合い、助け合って、乗り越えていくことができます。そうした友の存在は、心を温め、明るく照らす希望であり、支えとなります。真心の励ましや、仲間の挑戦の姿に触れることで、自分も困難を恐れず挑んでいく勇気を湧き出すことができます。
 「異体同心」という、「人間」と「人間」の絆が輝くスクラムの中で、一人一人が成長し、自分らしい輝きを発揮していけるからこそ、その団結が生み出す力は、万事を成し遂げるほどの偉大な力となっていくのです。
 御文では続いて、大聖人の一門は「万人成仏」「立正安国」という理想を掲げ、皆が心一つに弘教に励んでいることが述べられます。ここで大聖人が強調されているのは、広宣流布の勝利を決するものは、決して人数の多さではないということです。たとえ少ない人数でも、異体同心の団結によって、広宣流布の大事を必ず成し遂げていけると教えられているのです。
 そして「悪は多けれども、一善にかつことなし」と仰せです。
 「悪」とは、人々を引き裂き、遠ざけ、不幸にする“分断”の働きであるといえます。「一善」とは、すべての人々の幸福のため、障魔との戦いを恐れず、妙法を広め抜いている大聖人の一門のことです。
 師弟不二の信心を根幹に、勇気凜々と題目を唱え、異体同心の団結で広宣流布に前進する「一善」のスクラムには、いかなる悪も絶対にかなわない――この大確信をもって、大聖人は大難と戦う門下に心からの励ましを送られました。
 私たちが日々、華陽姉妹と励まし合いながら、一歩また一歩と「信行学」に挑戦することは、どんな悩みにも負けない心を磨き、生命に福運の土台を築く最高の実践です。
 池田先生はつづっています。
 「創価の異体同心の『調和』の世界には、信心という『心』で結ばれた、最も強く最も深く最も美しい『人間の絆』があります」「自分らしく、自分の持つ個性や特質を、妙法の力で最大限に発揮していけばよいのです。誰にも、自分にしか果たせない使命があります。皆が、わが誓願の劇の主人公であり、広宣流布の名優であると胸を張って勇んで進んでもらいたい」
 “師弟の絆”“華陽姉妹の絆”をますます強め、輝かせながら、異体同心の創価家族と、明るくにぎやかに「勝利の春」へ前進していきましょう!

池田先生の指導から

 団結が強調されると、ともすれば、「個人」や「個性」は押しつぶされて埋没してしまうと思うかもしれません。しかし、大聖人が教える「異体同心」は全く違います。
 仏法は万人に仏性があると説き、どこまでも一人一人の可能性を信じ、その開花を促します。「桜梅桃李」です。一人一人の個性を重視し、互いに磨き合い、生かしあっていく不断の努力があってこそ、大聖人の示された「異体同心」が実現していくのです。
 反対に言えば、各人が麗しい「異体同心」の集いの中でこそ、個人も個性も輝きを増すといえます。「同心」を目指しての信仰の錬磨があってこそ、「異体」の価値がいやまして光るのです。(『調和と希望の仏法 「人間の宗教」の時代へ』)
 ◆ ◆ ◆ 
 創価の乙女が語った分だけ、時代は大きく動き、未来が開ける。(中略)
 組織の異体同心といっても、人類の結合といっても、原理は同じです。友のもとへ、何度も何度も足を運ぶ。立場や肩書ではなく、一人の人間として語り合い、心を結んでいく。その堅実な繰り返しから、真実の和合が生まれるのです。(『御書と青年』)

池田華陽会 励ましカード

 池田華陽会の友の疑問や悩みに答える「励ましカード」がこちらからダウンロードできます。メンバーや友人に渡すなど、“つながるプロジェクト”の推進等にご活用ください。

Q.人間関係で悩んでいます。苦手な人と、どう関わっていったらよいのでしょうか?

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