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【6・4「世界池田華陽会の日」記念】〈華陽の乙女へ―池田先生の指針から〉3 2021年6月4日

  • 第3回「何があっても負けない青春」

 6月4日は「世界池田華陽会の日」。ここでは、今いる場所で奮闘する女子部の皆さんへ、女子部指導集『華陽の誓い』の中から池田先生の指針をお届けします。今回は2009年6月4日に行われた「創価女子会館 開館3周年記念協議会」でのスピーチから引用しています。
 

 「女子部 永遠の五指針」の第三は、「何があっても負けない青春」である。

 日蓮大聖人は厳然と記しておられる。

 「法華経を持つ女性は、他の一切の女性にすぐれるだけでなく、一切の男性にも超えている」(御書1134ページ、通解)

 皆様が、どれほど尊貴な存在であるか。

 また、大聖人は「法華経の師子王を持つ女性は、一切の地獄・餓鬼・畜生などの百獣に恐れることはない」(同1316ページ、通解)等と、繰り返し、女性の弟子を励まされている。
 

 
 この妙法を持ったということ自体、「何があっても負けない」ということなのである。さらに大聖人は、こうも仰せである。

 「たとえ太陽と月が地に落ち、須弥山が崩れたとしても、(妙法に尽くす)あの女性が仏になられることは疑いない」(同1390ページ、通解)

 「たとえ、どんな煩わしいことがあっても、夢だと思って、ただ法華経のことだけを考えていきなさい」(同1088ページ、通解)

 不確かな現実に一喜一憂したり、翻弄されるのは愚かである。

 「何があっても私は広宣流布に生き抜く」と決め切って、平然と、悠然と、使命の青春を走り抜いていくことだ。

 幸福の花は、忍耐と努力の根がありてこそ、美しく咲くことを、決して忘れてはならない。
 

職場で「なくてはならない存在」に

 戦争が終わった後、私は昭文堂という小さな印刷会社に勤めていた。

 昭文堂の主人は、私の仕事を全面的に信頼してくださっていた。できるだけ長く自分の会社で働いてもらいたいと考えておられたようだが、肺病を患っていた私は会社を辞めざるを得なくなり、自宅から近い蒲田工業会に勤めることになった。
 

 やがて戸田先生の会社で働くことが決まり、蒲田工業会を辞めることになった時も、上司や同僚が「どうしても辞めなければいけないのか」と別れを惜しみ、心のこもった送別会を開いてくれた。

 職場で信頼を勝ち取り、なくてはならない存在になる。それでこそ、学会の青年部だ。“あなたがいると会社がどんどん発展する”――そう言われる存在になっていただきたい。また、真剣に信心をし、誠実に努力を重ねていけば、必ずそうなっていけるのである。
 

何があっても、へこたれず前へ

 皆さんが、友のために懸命に題目を唱え、行動する。学会活動に励む。これほど尊いことはない。日蓮大聖人が御賞讃くださることは、絶対に間違いない。また現実の生活の上にも、厳然たる功徳の実証が現れる。

 他人が見ていようが見ていまいが、そんなことは小さなことである。

 広布に生き抜く人生には、何の悔いも残らない。すべての苦労が生かされていく。勝利の因となる。堂々と、誉れの学会員として、私と一緒に戦っていこう! 

 米ハーバード大学の女性の文化人類学者であるベイトソン博士は述べている。
 「失敗するたびに『そらみろ』といった目で見られるために、『やっぱり』と簡単にあきらめていては、伸びる芽も伸びない」

 失敗を恐れない――女子部は、これでいこう! 何があってもへこたれずに、前へ、前へと進むことだ。そして最後に勝てばいい。
 

常に強き生命力で前進

 戸田先生の弟子として、女子部時代から薫陶を受けた私の妻は、どんな大変な時でも笑顔を絶やさなかった。

 皆様もまた、何があっても、快活に進んでいただきたい。題目をあげ抜き、強き生命力を湧き出して進んでもらいたい。

 女子部に信心の歓喜の笑顔が輝く限り、学会は強くなり、発展していける。私は、そう強く申し上げたい。  
 「一人」の真心が、どれほど偉大か。「一人」の信心の波動が、どれほど大きいものか。日蓮大聖人は、さじき女房という女性門下に宛てた御手紙のなかで、法華経に供養する深い意義について、次のように仰せである。
 

 
 「たとえば、春の野が千里ほどにも広がって草が生い茂っている所に、豆粒ほどの小さな火を一つの草に放てば、それはたちまちに燃え広がって無量無辺の火となります」(御書1231ページ、通解)

 鮮やかな譬えである。そして、一人の供養から生じた功徳は、その父母や祖父母にも、家族にも、さらに多くの衆生の生命にまで広がっていくというのである。

 “一つの行動”から、すべては始まる。“一言の励まし”から、勇気が生まれる――この大原則をわが身に体現し、広宣流布の舞台を広げてきたのが、皆さんの先輩である婦人部の方々だ。
 

「変革できない分野などない」

 世界人権宣言の起草に尽くした、「アメリカの人権の母」エレノア・ルーズベルト大統領夫人は、最晩年の著書に綴っている。

 「私たちが本当に強く願い、その願いに対して確信を持ち、その実現のために誠心誠意、行動するならば、人生において、願いどおりに変革できない分野など、何ひとつないと確信しています」

 創価の女性の決心と通じ合う言葉である。いわんや私たちは、無上の妙法を持ち、広宣流布の大道を歩んでいる。不可能に思える困難が立ちはだかったとしても、すべてをよりよく変えていく力の源は、この信心である。

 また、エレノア・ルーズベルトは訴えた。
 「私が深く確信すること。それは“私たちの歴史は、私たちが創っている”ということです。歴史がどのような方向に進むかは、私たちの選択によって決まります。その選択は、人々の持つ思想、信念、価値観、そして夢から生まれてくるのです」

 戦争から平和へ、対立から共生へ、あきらめから希望へ――新しい歴史を創っているのが、創価の民衆運動である。

 私たちは、広宣流布という壮大な夢に生きましょう! ともどもに!


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