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電子版連載〈WITH あなたと〉総集編 Z世代に寄り添う 2024年4月6日

  • “寄り添う”ことから、学びが生まれる

 現代の多様な関心事や悩みを考える連載「WITH」では、Z世代について特集してきました。今回は総集編として、体験談に寄せられた感想を紹介。読者の声や取材の内容を通して、“Z世代から学べること”を考えます。(深山美香子、松岡孝伸)

 【連載まとめはこちら】
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SNSフォロワー数10万人超 俳優の夢を目指して
大橋龍輝さん(千葉県八千代市、学生部グループ長)は若手俳優として奮闘中。学生部の先輩から「夢があるなら、信心頑張ってみれば」と言われた日を境に、徹底的に、この信仰の力を試してみようと思い立った(2023年10月21日付)
大橋龍輝さん(千葉県八千代市、学生部グループ長)は若手俳優として奮闘中。学生部の先輩から「夢があるなら、信心頑張ってみれば」と言われた日を境に、徹底的に、この信仰の力を試してみようと思い立った(2023年10月21日付)

 私もZ世代です。記事の中で「祈りがかなうかどうかの『統計』を取った」という部分に感心しました。今は、何にでも手が届きやすく、悩みもうやむやにでき、なんとなく生きることができる時代。御本尊にすがるような気持ちになることは少ない、そういう時代だとも思います。それを、あえて自分の将来にかけて、実験をした彼はすごい。
 また、「僕たちの世代って、自分で納得したら本気出すんですよね。信心もメリットが分かれば、頑張れる」という大橋さんの言葉が、この記事で最も同感した部分です。その通りだと思います。この言葉を壮年部、女性部に伝えたいです!

海外支援に携わる学生団体の代表
谷川望美さん(兵庫県尼崎市、華陽リーダー)は、海外で貧困に苦しむ人々を支援してきた。池田先生の「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」との指針を胸に世界を見て、“自分の価値観をアップデートできた”と語る(2023年11年11日付)
谷川望美さん(兵庫県尼崎市、華陽リーダー)は、海外で貧困に苦しむ人々を支援してきた。池田先生の「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」との指針を胸に世界を見て、“自分の価値観をアップデートできた”と語る(2023年11年11日付)

 わが家にも谷川さんと同世代の娘がいるので、Z世代の方の考え方を知りたくて、電子版のオリジナルインタビューも読みました。
 「日頃から、“もっと学会の話をフランクにできたらいいのに”って思うんです。学会の人が“内部”とか“外部”とか、そういう壁をつくっちゃったら、社会との間に一線を引くのと同じことになっちゃう」
 本当にそうだと感じました。組織でも家庭でも職場でも地域でも、そして友達の前でも、いつも変わらない自分でありたい。自然体で、生活の中で、信心の功徳や体験を語れる自分に成長したいと思います。

いじめに遭い、今は幼稚園の先生に
大貫亜美さん(東京都江戸川区、華陽リーダー)は、小・中学・高校の間、いじめの被害に遭い、「子どもの心を育みたい」と幼稚園の教諭となった。私らしく生きていい――そう思わせてくれたのは池田先生の指針、そして友との出会いだった(2024年2月3日付)
大貫亜美さん(東京都江戸川区、華陽リーダー)は、小・中学・高校の間、いじめの被害に遭い、「子どもの心を育みたい」と幼稚園の教諭となった。私らしく生きていい――そう思わせてくれたのは池田先生の指針、そして友との出会いだった(2024年2月3日付)

 私らしく生きていい。その通りですね。そうしたいけれど、目の前の現実を前に葛藤する中で、紙面を読みました。青年は、純粋で偉い!と尊敬します。亜美さんの体験は、世代を超えて、さまざまな人間関係に悩む方への励ましのメッセージになっていると思いました。
 ◆ 
 一気に読みました。壮絶すぎて、どんなに、心が苦しくつらかっただろうかと思いました。それでもなお、自分らしく生きる道にしていける、ということを教えてもらいました。4月から娘の学校生活が始まります。いじめは今でも起こり得るのだ、と改めて考えさせられました。記事からいろいろ学んで、現実社会を懸命に生き抜く力にしていきたいと思います。

“自分らしさ”にたどり着く強さ

 この連載の担当となり、Z世代に関する論調を読みました。その一つに、こうありました。

 “多様性を受け入れ、他者の個性を尊重しつつ、自分らしさも大切にする”

 記者もZ世代の一人。ただ、「Z世代」と言っても、1996年から2010年ごろに生まれた若者世代であるため、10年以上の開きがあります。Z世代でも年長に当たる私には、取材を始めた当初は“共感”よりも“発見”の方が大きかったように思います。

 例えば、谷川望美さんは、人の意見を受け止めたり、合わせたりするのが苦手でした。そんな時、国際ボランティアでカンボジアを訪れ、「良い意味で価値観を壊された」と言います。多くの人が日本では考えられない貧困の中で、その悩みを吹き飛ばすくらいに楽しそうに生きている――「その姿に触れて“周りの人の目って、過度に気にする必要はない”と思った」と。

 それを機に、「学生団体の代表を務める自分と、家で力を抜く自分」のバランスも取れるようになり、自分と違う人の意見も認めていけるようになったそうです。

 谷川さんに限らず、取材したZ世代の人たちは、それぞれの生い立ちや環境と向き合い、自分らしさを見いだして、行動に移していました。印象的だったのは、自分らしさを見いだしていく過程で、信心を実践することを自分の意思で選び、しかも、「楽しく」実践していること。

 大橋龍輝さんが“統計”を取った上で、「この信心にはメリットしかない」と笑顔で語っていたことが象徴的だと思いました。また大橋さんは「人を利用することばかり考えていた僕が、誰かのために生きてみようと思い始めた」と、内面の変化についても語りました。「学生部の仲間と出会い“この人たちは信用できる”と確信できたから」とのこと。壮絶ないじめを生き抜いてきた、大貫亜美さんも、学会の仲間のことを語っていました。

 「自分と違うタイプの人や、いわゆる“空気を読めない”人だからといって、いじめてやろうと思う人間は池田華陽会には一人もいなかった。こういう場所が世の中に広がったらいいなあと思った」

 記者が取材に際して読み込んだZ世代の論調には、冒頭に述べた他にも、さまざまな観点がありました。デジタルネーティブとして育ち、情報社会を生きるZ世代は、“自分からは悩みや苦労を話さない”“悩みや疑問があれば、インターネットで検索し、自分の感情を分析し、解決方法を見つける”等。それは、生きていくための切実な模索なのだと思います。

 池田先生は、このようにつづられています。
 「だれもが個性、個性と簡単に言う。『自分らしく生きる』と言う。でも本当は、それは茨の道である。みんなと同じようにしているほうが楽だからだ」(「雪柳 光の王冠」より)

 取材した人たちは、信頼できる創価学会の先輩との出会いをきっかけに、自分自身と向き合い、茨の道を堂々と進んでいます。そこには、創価学会のコミュニティーに心理的安全性を感じ、“納得”して自ら信仰を選び、“自分らしさ”全開で学会活動を楽しむ姿がありました。
 それがZ世代の魅力であり、そうした仲間たちと未来を担っていけることを、私もうれしく思いました。

 ●最後までお読みいただき、ありがとうございます。ご感想をお寄せください。
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 ファクス 03-5360-9470

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