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韓国の著名な科学機関で新薬開発に従事〈世界の体験プラザ〉 2021年2月22日

  • 「なりたい自分」に必ずなれる
  • 韓国SGI 李 顕範さん  
父の仕事で海外を転々と

 私は、韓国科学技術研究院(KIST)分子認識研究センターの研究員です。

 国の科学技術発展のために設立されたKISTは、現在では人工知能(AI)や脳科学等、多岐にわたる研究室を持ち、最先端の研究を展開しています。その中でも私は、主に新薬に関する分野に従事し、人々の健康と生活の向上のために、日々研究に励んでいます。

 私は1985年にソウルで生まれました。小学校に上がると同時に、父の仕事の都合でインドネシアに移住。さらにシンガポール、マレーシアへ転居しました。新しい環境に慣れて、ようやく友達ができたと思ったら、すぐに別の土地に引っ越すという連続でした。

 子どもの頃から実験めいたことをするのが好きで、学校でも科学や物理の授業が好きになり、医者になりたいと思った時期もあります。でも、薬を開発すればより多くの人の助けになると思い、大学に入学する頃には、科学者になることを志していました。

 わが家では母方の祖母が70年代からSGIの信仰をしていて、その姿を見ていた母もそれに続きました。父はしばらく未入会でしたが、母の信仰には理解を示していました。

 “学会3世”になる私でしたが、小・中学校時代までは母にくっついて座談会や会館での行事に参加する程度。転機となったのは、大学進学で挫折を味わったことでした。

首都ソウルにある韓国科学技術研究院(KIST)
首都ソウルにある韓国科学技術研究院(KIST)
人生は「一念」の強さで決まる

 その頃、父の事業が難航して、わが家は深刻な経済苦に直面していました。食事にも事欠くほどなのに、私と弟はマレーシアでインターナショナルスクールに通っていたのです。学費を滞納し、学校から呼び出されることもしばしばでした。兄弟そろって、高校時代はいろいろなアルバイトをやりました。

 それでも、この苦境で家族の絆が強くなったように思います。父も2004年に入会しました。

 当時、英国式の教育を受けていた私は、英連邦であるオーストラリアへの大学進学を考えていました。

 猛勉強の甲斐あって名門メルボルン大学とシドニー大学の両方に合格。ところが入学金を納めることができず、私は地元マレーシアの大学に進学せざるを得なかったのです。

 失意に沈んでいた時、男子部の先輩が家庭訪問に来てくれました。私の話にじっと耳を傾けていた先輩は、「どうして後ろ向きなことばかり考えているんだ」「人生は全て自分自身の一念で決まるんだよ」と励ましてくれたのです。

 私は自分のかなえたい目標を具体的に掲げ、なりたい自分の姿や環境が思い浮かぶほど、真剣に唱題を重ねました。学生部の活動にも挑戦する中、06年には、目標にしていた米国のイリノイ工科大学の合格を勝ち取り、奨学金を受けて編入学することができたのです。

 新天地でも早速、アメリカSGIの男子部メンバーが温かく迎えてくれ、私は人材グループ・創価班の一員になりました。

左から李顕範さん、長男・李泰潤ちゃん、妻・蔡ダヨンさん
左から李顕範さん、長男・李泰潤ちゃん、妻・蔡ダヨンさん
自らを輝かせ周囲を照らす

 学業とアルバイト、さらに学会活動。この三つをやり切るのは大変でしたが、一歩も退きませんでした。卒業後は名門ノースウエスタン大学の大学院に進学。修士・博士の両課程を、奨学金を受けて修了しました。

 アメリカ留学中の9年間、創価班の着任を一度も休まず、学業を達成できたことは私の誇りです。男子部でも部長として広布の第一線を走り抜きました。

 大学院修了を前に、希望していたKISTの採用試験で一度落ちてしまいましたが、それでも信心で絶対に苦境を乗り越えると決意。14年には晴れて合格を勝ち取り、韓国で研究者としての第一歩を歩み始めました。

 入ってみると、やはり最優秀の頭脳が集まる研究所です。ともすれば人と自分を比べて萎縮しがちになりました。支えとなったのは、池田先生が未来部メンバーに贈った『青春対話』でした。

 「自分は自分らしく生きぬくところに、自分としての価値が光る。仏法では『自体顕照』と説く。自らの体を、本来の自分を顕現させる。顕し、輝かせていく。そして周囲を照らしていく。これが最高の『個性』であり、『独創性』です」

 自分らしく挑戦することを決意して研究に取り組む中、15年には、仕事の姿勢が評価され、“今年の優秀安全管理研究員”に選出されたのです。そして、翌16年には昇格も果たしました。大学院生の指導や独創的な研究など、要求されるハードルも高くなりましたが、世界レベルの最新の研究に携われることに喜びと感謝は尽きません。

 今、新型コロナウイルスが世界を覆っていることで、製薬への関心が一段と高まっているように思います。私が目下、取り組んでいるのは、がんや認知症の薬の開発です。まだまだ時間はかかりますが、人々の生活に役立つ研究に挑戦していきたいと思います。

 現在は、男子部本部長として広布の現場で戦い、過日は友人への弘教が実りました。常に「祈り」を根本に、困難に負けない自分を築き上げ、社会で勝利の実証を示していきます。

韓国「和光新聞」
韓国「和光新聞」

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