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世界で活躍できるアニメーターを目指して 連載〈Color My Days〉 2022年11月14日

 自分らしく生きる若者を紹介する電子版連載「Color My Days」。第4回は、大手映像制作会社でCGアニメーターとして活躍している、落合舞子さん=荒川総区、区池田華陽会サブキャップ=です。

■CGアニメーションの魅力

 現在、大手映像制作会社に勤め、テレビアニメやゲームなどの映像制作に携わる、舞ちゃん。

 「この仕事って“キャラクターに命を吹き込む作業”といわれているんです」

 日々、人体解剖学やデッサンなどを学び、出かける時は必ずスケッチブックを片手に、人の動きを観察するなど、表現の幅を広げていくための努力は欠かさない。

 今は来年公開されるアニメのチーム責任者(リードアニメーター)として、メインキャラクターを担当。ポーズや表情の、演技などを考え、実際に自分が演じた様子を動画に撮りながら制作している。
 チームのスケジュール管理や、難易度の高いカットでは、他のアニメーターの作業を手伝うことも。日頃からチームの皆と積極的にコミュニケーションを取り、見やすい資料作りなど、細かいところまで気を配る。

 幼い頃から、アメリカのアニメーションスタジオの世界観に憧れ、映像の美しさにドキドキ、ワクワク! 疲れた時には、キャラクターや主題歌を聴いて癒やされた。「まさか自分が作る側になっているなんて。学生時代の私が見たら、びっくりすると思う」と。

■もがき続けた大学生活

 小学校から大学まで創価一貫教育の学びやで過ごした。在学中に創立者・池田先生と何度も出会いを刻み、海外で活躍する卒業生の姿を見て、世界に目を向けるようになった。
 希望を抱きながら、進学した創価大学。しかし、人間関係や、環境の変化に心がついていかず、苦しい日々が続いた。もともと、人見知りな性格で、自分から人の輪に入っていくことが苦手だった。

 「大学で新しい友達をつくるのは大変だけど、何でも語り合える友達をつくりたい。そんな思いはずっとあったんです」

 悩みの渦中、久しぶりに会合へ参加する機会があった。

 「信心で自分の軸をつくることができる!」

 力強く、確信のこもった、先輩の言葉にハッとした。

 「そうだ。もう一度、真剣に学会活動に取り組んで、自分の軸をつくっていこう」

 その後、大田総区で女子部(当時)や女子学生部の活動に参加するようになり、女子部の先輩と池田華陽会御書30編を何度も読んだ。

 2014年7月、東京・両国国技館で行われた、総東京創価青年大会には合唱メンバーとして出演。同世代の友がそれぞれの夢に向かいながら、生き生きと学会活動に励む姿に触発を受けた。

 実は当時、周りから「その夢は非現実的なんじゃない」と言われ、多くの同級生が企業への就職に進む中で夢を追いかけることに自信がなくなっていた。やっぱり諦めた方がいいのか。

 悩みながらも、女子部の輪の中で励ましてもらい、

 「やれるところまでやってみよう!」 

 と勇気を奮い起こすことができた。

 アニメーション映画で使われている“CG(コンピューター・グラフィックス)”だったら、比較的新しい技術だから、今から勉強を始めても間に合うかもしれないと思った。

 母に相談すると「やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいんじゃない!」と笑顔で背中を押してくれた。

■諦めなければ、夢に近づく

 思い切って、大学3年の時には、専門学校とのダブルスクールを開始。夢をかなえるために参考になったらと思い、ディズニーリゾートでアルバイトも始めた。

 同じ頃、女子部の白蓮グループの一員にもなり、「当起遠迎、当如敬仏(当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うがごとくすべし)」(新1086・全781)との御文などを学んだ。相手を尊敬する姿勢は、アルバイトでも生かされた。

 その後、本格的に就職活動に取り組み始めたが、不採用の通知が続いた。次々に内定が決まる友達を見て、焦る日々。

 そんな時、支えになったのが、創価高校卒業の際に創立者・池田先生から贈られた卒業指針。毎朝読み返し、「今日も一歩前へ進もう」と誓い、家を出た。

 (※上記の画像をダウンロードしたい場合はこちら

 
 学会活動にも励み、題目を唱えていく中で、人と比べる必要はないんだと腹が決まった。その時、現在の会社から、あなたと懇談をしたいと連絡があり、内定をもらうことができた。面談では、創価大学の人間教育の素晴らしさを伝えられた。信心根本に進む中に無駄なものは一つもないことを確信した。

 命を吹き込んだキャラクターを通して、一緒に笑ったり、泣いたり、ワクワクしたり、ほっこりしたり、大切な人生の時間を共に過ごしてもらいたい。誰かの背中を押せるような、明日を生きる原動力になれるアニメをつくれるようになりたい。今は、CGの技術を磨き、毎日1時間の唱題と英語で御書拝読に挑戦中だ。

 今後の目標を聞いた。

 「やっぱり、いつかは日本を飛び出して、海外のアニメーション会社で働きたい。憧れていた世界で自分の夢をかなえたい。幼い頃と変わらないけど、それが目標かな!」

 夢を追いかける、舞ちゃんの目は未来を見つめて、キラキラと輝いていた。

 「All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them. (全ての夢はかなう。もし追いかける勇気があるなら)」(ウォルト・ディズニー)

【編集後記】
 実は、記者は学生時代から舞ちゃんを知っていた。取材が終わった後、舞ちゃんから「あなたが担当記者で良かった」と。全国各地の同世代の友へ、舞ちゃんの活躍を紹介できることがうれしい。いつか、夢をかなえた舞ちゃんを再び取材できる日を楽しみにしています。

 
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●最後までお読みいただき、ありがとうございます。ご感想、取り上げてほしいテーマなど、ぜひお寄せください→ youth@seikyo-np.jp

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