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〈教育〉 パパ・ママ必見! 「赤ちゃんって、どうやってできるの?」と聞かれたら 2022年6月23日

医師夫婦ユニットのアクロストンさん

 わが子が自分のおまたや、おちんちんをいじっていると、ドキッとします。「性教育」の文字が頭をかすめても、「何を伝えればいいのか分からない」「どう話せばいいの?」と戸惑い、そのままになってしまうことも。幼児期から始める性教育の重要性と、子どもに聞かれたときにどう答えればよいかについて、性教育に関するワークショップを行う医師夫婦ユニットのアクロストンさんに聞きました。

子どもにとって性の話は○○

 「性教育」と聞くと、生理や射精の仕組み、妊娠・避妊の方法など、生殖に関わることだけを学ぶと考えられがちです。
 今は「包括的性教育」と言って、そういったことに加えて、家族や友人、恋人など、人との関係性の築き方や、ジェンダーや性的同意、人権なども学びます。
 
 思春期になってからでいいのでは?と考える方もいるでしょう。性に関する知識は、何歳からでも習得できますが、小さい頃から行うことによって、「自分の体は自分のもの、大事なもの」ということを、“感覚”として養うことができます。
 
 先入観がない年齢の子どもにとって、性に関する話は特別なことではありません。「虫の足は6本だ」「花びらが5枚ある」と同じように、自然科学の話として捉えることができます。
 
 最初は、親の方が気恥ずかしさを感じるかもしれません。体の仕組みに関する事実を話している、という自覚を持つことが大切です。家庭でそうしたことが話せると、思春期以降も性のことで困ったとき、親に相談をしやすくなると思います。

オランダでは0歳から性教育!?

 最近では、日本でも性教育に対する関心が高まっています。世界的には、ヨーロッパや韓国、タイなどで積極的に行われています。
 
 最も進んでいるといわれているのが、オランダです。実際に、0歳から家庭で性教育を始めることが推奨されていて、学校では4歳から性教育が始まります。
 
 0歳と聞いて驚かれるかもしれませんが、赤ちゃんに何か知識を教え込むわけではありません。おむつ替えなど、肌に触れるときに「おむつを替えるね」「お尻を拭くね」と、声を掛けることを大切にしているのです。
 
 そうしたやりとりを通して、人の体は声を掛けずに勝手に触ってはいけないもの、自分の体は尊重されるもの、ということを子どもの心に育んでいます。親にとっても、子どもは自分の所有物でないという意識を高められます。
 
 オランダでは、こうした幼い頃からの性教育が功を奏し、性交渉の開始年齢が遅くなり、若年層の望まない妊娠が減少しています。

豊かな性、正しい知識を伝えたい

 私たち夫婦はそれぞれ、産業医と病理医の仕事をしながら、性教育に関するワークショップを開催したり、SNSで知識を発信したりするなどの活動を行っています。活動のきっかけは、スマホで性とは関係ないことを調べていた時に、アダルトコンテンツの広告が出てきたことでした。
 
 子どもがスマホを触っている時、フィルター機能を設定していても、たまたま目にしてしまうことがあるでしょう。「最初に出合う性を暴力的でいびつなものにしたくない。豊かな性のこと、正しい知識を先に伝えたい」と思いました。
 
 性教育に関する絵本を探しましたが、13年前はわずかしかありませんでした。片や、海外には、おしゃれでかわいい、かっこいい教材がたくさんありました。日本にないのなら、自分たちで教材を作ろうと思い立ち、活動を始めました。
 
 性に関する正しい知識があれば、望まない妊娠や性被害などから、自分を守れる可能性が増えます。性暴力の加害者にならないことにもつながります。
 
 お子さんが質問してきた時に答える、親が伝えたいと思った時に話すというところから、始めてみてほしいと思います。

★プライベートゾーンってなに?

 一般的には水着で隠れる体の部分のことです。他人の体は、プライベートゾーンに限らず、勝手に触ってはいけないことを子どもに伝えましょう。親であっても、子どもの体を触るときは同意を取ることが大切です。

○●教えてほしい! Q&A●○

 子どもに突然聞かれて、すぐに答えられないときは「調べるから、(明日、明後日など)〇〇まで待ってね」と期限を伝えるようにしましょう。ここで紹介している内容は、絶対にこうすべき、伝えるべき、というものではありません。子どもの理解度によってアレンジしたり、ご家庭で考える際の参考にしてください。

Q.「赤ちゃんって、どうやってできるの?」と聞かれたら

 こんなふうに答えてみてはどうでしょう。
 「女の人の体の中にある赤ちゃんのもとと、男の人の体の中にある赤ちゃんのもとがくっつくと、赤ちゃんになるんだよ」

Q.「赤ちゃんって、どこから生まれてくるの?」という質問には

 次のような感じで伝えてみましょう。
 「おまたの穴から生まれるよ。おまたには、三つの穴があるんだよ。おしっこの穴とうんちの穴の間に赤ちゃんが出てくる穴があって、そこから出てくるんだよ。ただ、うまくそこから出てこられないときは、お医者さんがお手伝いして、おなかを切る手術をして生まれるよ」

Q.異性の親とのお風呂っていつまで?

 文化や家庭によって違うので一概には言えませんが、思春期となり、体が変化してきたらやめましょう。
 
 それ以前でも、親であっても子どもであっても、どちらかが一緒に入ることに違和感を覚えたり恥ずかしさを感じたりしたら、一緒に入るのはやめた方がよいと考えています。
 
 子どもの希望を聞いてみるのも、いいかもしれません。

Q.性器いじりはやめさせるべき?

 赤ちゃんの頃から性別を問わず、性器をいじることはよくあります。
 
 気持ちいいから触っている場合もあれば、なんとなくの場合も。無理にやめさせようとすると、子ども自身が罪悪感を強く持つことがあります。「注意されても気持ちいいからやってしまう。そんな自分はダメなんだ」と考えてしまうのです。
 
 性器をいじるデメリットは特にありません。人前ではやらない、きれいな手で触ることは伝えましょう。
 
 男の子が床や机など固い物におちんちんを激しくこすりつけている場合は、将来的にセックスで射精できなくなってしまう原因になる可能性があるので、優しく触るように声を掛けてあげましょう。

 アクロストン著『赤ちゃんってどうやってできるの? いま、子どもに伝えたい性のQ&A』(主婦の友社)

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