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〈防災――身を守る行動〉 震災に備える自宅のレイアウト 2023年12月27日

 
 
 「防災――身を守る行動」の第5回。地震の揺れから命を守るための自宅のレイアウトについて、危機管理教育研究所代表の国崎信江さんに聞きました。
 

 自宅の地震対策。前回(11月18日付)の家具固定と併せてオススメの備えが、適切な部屋のレイアウトです。具体的には三つ。
 一つ目が「避難経路をふさがないこと」。仮に、揺れで家具が移動・転倒しても、部屋や玄関のドアが開くよう、家具の置き場を見直してください。階段には荷物を置かず、廊下には転倒により避難経路をふさぐ家具は置かないようにします。
 二つ目が「座る・寝る場所の対策」です。長時間の居場所には、背の高い家具を置かないこと。置く場合は転倒しても、居住者が家具の下敷きにならない場所に設置してください。
 そして三つ目が、「室内から、ガラス製や重い素材の生活雑貨を減らすこと」。ガラス製の壁掛け時計や姿見が落下したり、シルバー製の写真額が飛んできたりしたら、頭に当たる、避難時に足を取られて転倒するなど居住者の大けがにつながります。鏡であればアルミやアクリル製、写真額であれば革製など素材を見直して少しずつ買い替えてみてはいかがでしょうか。常に、これが落下したら、飛んできたら……と想像力を働かせ、室内の安全対策を心がけてください。また、居住環境によって部屋のレイアウト変更が難しい場合は、家具をしっかり固定してください。
  

コツコツ防災のススメ

 来年のわが家の防災計画を立ててみませんか。私がオススメしているのが「コツコツ防災」。無理のない範囲で、毎月の防災費用を決めます。例えば3000円とし、1カ月1カ所の家具固定をしてみる。1月は冷蔵庫、2月は食器棚……。すると、1年で12カ所も家具固定ができます。固定だけでなく、自宅の生活雑貨からガラス製をなくそうと決めるのもいいでしょう。毎月、一つずつ、揺れで落下したり、飛んできたりしても安全な素材に買い替えていく。これで、わが家の安全性は格段に高まっていきます。
 いつかではなく、“今”決めるのです。
 
 

避難経路をふさがない――ドアの対策

ドアが開くことは避難経路の確保に必須。仮に家具が転倒・移動しても、ドアをふさがない位置に配置しましょう。

<NG例>
<OK>
 
 
避難経路をふさがない――玄関の対策

玄関にガラス製の鏡や花瓶、水槽を置くのはNG。ガラスの破片や水が下足に入ったら、避難の妨げになります。ゴルフバッグなど大きな荷物も置きがちですが、これも避難の妨げになります。

<NG例>
<OK>
 
 
寝室の対策

就寝中は無防備な状態。家具が転倒しても、下敷きにならないよう、レイアウトを見直してください。就寝時の頭上にエアコンを設置しない、飛んできたら危険な生活雑貨を置かないことも大切な対策です。

<NG例>
<OK>

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