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【6・4「世界池田華陽会の日」記念】〈華陽の乙女へ―池田先生の指針から〉5 2021年6月4日

  • 第5回=完 「青春の『誓い』を生涯貫け」

 6月4日は「世界池田華陽会の日」。ここでは、今いる場所で奮闘する女子部の皆さんへ、女子部指導集『華陽の誓い』の中から池田先生の指針をお届けします。今回は2009年6月4日に行われた「創価女子会館 開館3周年記念協議会」でのスピーチから引用しています。
 

 女子部の「永遠の五指針」の第五は、「永遠に師弟勝利の門を開く」である。

 有名な御聖訓には、「女子は門をひらく」(御書1566ページ)と仰せである。

 一人の乙女から、どれほど大きな幸福と繁栄の門が開かれていくことか。

 「門を開く」――この短い一言から、女性に寄せられる、日蓮大聖人の甚深の御期待が拝されてならない。

 思えば、法華経に登場する若き竜女は、偏見や差別が渦巻くなか、それまでの価値観を打ち破って、「女人成仏」を身をもって示した。

 自身の成仏を通して、一切衆生が成仏できることを証明したのである。

 その姿に、娑婆世界の衆生は「心大歓喜」――心は大いに歓喜して、竜女に敬礼を捧げたと説かれている。

 私は、「心大歓喜」の経文を認めた和紙を、広宣流布の「希望の門」を開く女子部の皆さんの活躍を祈り、ここ創価女子会館の誕生を記念して贈らせていただいた。
 

「あの人のように!」と輝く模範に

 竜女は、大師匠である釈尊に誓う。

 ――ただ仏のみが自分の成仏を知ってくださっています。私は大乗の教え(法華経)を開いて、苦悩の衆生を救ってまいります――

 竜女には、師匠がすべてを分かってくださっているという深く強い確信があった。

 そして「師と共に」不惜身命で戦い抜くという誓願があった。

 「師と共に、広宣流布に尽くそう!」「師と共に、皆に励ましを贈ろう!」

 そのように“誓う”心の発露には、立場も役職も関係ない。距離も関係ない。

 池田華陽会の歌「華陽の誓い」に込められた「誓い」の二字。

 今の皆さん方が、青春の、わが誓いを果たし抜いていくなかで、いかに壮大な広宣流布の勝利の劇が織り成されていくことか。

 そして、皆さんの「青春のスクラム」が、未来永遠の希望の鑑として仰がれていくことは、絶対に間違いないのである。
 

信仰は無限の希望の源泉

 「伸びやかに生きる秘訣」は何か。

 米ハーバード大学の文化人類学者、ベイトソン博士は、その一つとして「自分が他人と異なることが弱みでなく強みになりうることを認識すること」を挙げている。

 急所を突いた指摘といえよう。何より、私たちは信仰をしている。無限の希望の源泉である、大仏法を持っている。それこそが、最大の「強み」なのである。

 戸田先生は、よく語っておられた。
 「創価の師弟を信じて、いかなることがあろうと、共に戦い進む同志の集まり。それが、学会の最大のあり方である」
 

 
 
 師の心をわが心として、同志と苦楽を共にしていくのが、真実の弟子の道である。

 反対に、偉大なものに嫉妬し、私利私欲に狂い、尊き同志を見下す増上慢の末路が、いかに惨めか。皆様がよくご存じの通りである。

 二十世紀の女性哲学者、ハンナ・アーレントは「嫉妬には傲慢と結びつく特徴がある」と書き残している。

 どうか一人一人が、多くの後輩たちから、「あの人の生きたように!」と慕われる、輝く模範となっていただきたい。
 

白樺の友に感謝! 女性に最敬礼

 生命ほど大切な宝はない。その生命を守る白樺の方々に対して、社会は最高の勲章を贈って讃えるべきである――これが私の持論である。

 生命を軽視する風潮が強い時代にあって、生命尊厳の大哲理を掲げ、「生命の世紀」を建設する白樺の皆さんこそ、まさに「慈愛の博士」であり「慈愛の天使」である。

 「白樺の心よ、全世界に広がれ!」と、私たち夫婦は祈り、叫びたい。大切な白樺の友と一緒に、「生命尊厳の二十一世紀」を築いてまいりたい。
 
 (中略)

 戸田先生は、「広宣流布は女性の力で成し遂げられる。尊きは、女性の力である」と断言された。さらに、先生は次のように宣言された。
 ――女子部員を増やし、女子部を強くすることが、広宣流布の永遠の勝利の門を開き、創価学会の永遠の繁栄の門を開く、と。

 戸田先生も、今の女子部の皆さんの姿をご覧になったら、どれほど喜ばれることか。

 私は、わが人生の総仕上げのこの時、「華陽の誓い」を抱いて躍り出てこられた女子部の皆さんに、不思議な縁を感じてならない。

 宝の中の宝である皆さんに、広宣流布の未来の一切を託していきたい。私と妻は、そうした祈りを込めて、皆さんを見守っている。
 

使命の舞台で「師弟勝利の花」を

アンデルセンは高らかに謳った。
 「世界は若い 若者とともに 若い」
 この言葉を踏まえて
 「創価は若い。華陽の友と共に若い」
 そして――
 「未来は明るい。華陽の友と共に明るい」

 こう、限りない期待を込めて、私は申し上げたい。

 きょうの記念として、シンガポール国立植物園が命名してくださった“香峯子蘭”(デンドロビューム・カネコ・イケダ)の写真を贈りたい。
 とともに、花の池田華陽会の皆様に
  
 「気高くも/優美に薫れる/香峯子蘭/華陽の姫も/喜び続きて」
 と和歌を詠ませていただいた。

 大東京をはじめ、日本全国、全世界の華陽の同志に、「万歳!」と叫びたい。
 

 
 わが使命の舞台で、「師弟勝利の花」を、美しく咲かせていっていただきたい。

 お父さんやお母さんにも、お会いできなかった同志にも、くれぐれも、よろしくお伝えください。

 <ここで、参加者が池田華陽会歌「華陽の誓い」を、誇らかに歌い上げた>

 いい歌だ! ありがとう! この歌とともに、生涯、わが「誓い」を抱きしめながら、心晴れ晴れと進んでいただきたい。

 皆さん、どうか、お体を大切に。仲良く、どこまでも仲良く。悔いのない、素晴らしい勝利の歴史をつくっていただきたい。
 お元気で! また、お会いしよう!


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