くらし・教育

〈Seikyo Gift〉 防災のページ 命を守る本気の行動を 2025年9月27日

 大規模地震や豪雨水害などの自然災害が頻発化・激甚化する中、命を守るためには事前の備えが欠かせません。本紙の連載「防災――身を守る行動」から、“これだけは対策しておきたい”という情報を紹介します。
 

事前の備えが未来を変える
東日本大震災からの学び

 備えの必要性を感じながらも、なかなか進まない人も少なくないでしょう。そんな方に読んでいただきたいのが、「大川伝承の会」共同代表の佐藤敏郎さんの手記です。
 佐藤さんは東日本大震災の大津波によって、宮城県石巻市立大川小学校に通っていた次女を亡くしました。同校では児童74人と教職員10人が犠牲になりました。
 同校の危機管理マニュアルには、具体的な避難場所が明記されておらず、教員の判断で児童は校庭にとどまり、大惨事となったのです。
 佐藤さんは、あの日を振り返り、「問われているのはあの日の校庭の出来事ではなく、その日までにどんな準備をしていたのかということ」と強調します。そして、「完璧でなくていいから、平時から本気で防災に取り組む。これが未来につながる本質的な学び」と力説します。
 自然災害は時と場所を選ばず襲ってくるため、対策は多岐にわたります。備えに完璧さを求めて肝心の行動が先延ばしになっては本末転倒です。一方、本気になれば、肝心の行動が生まれます。
 “完璧でなく本気で備える”――これが自然災害から命を守る大切な姿勢と感じてなりません。

 「大川伝承の会」共同代表 佐藤敏郎さん手記はこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/45C0CD9BF20A1A8D520690A1BFD24F02
 
 

役立つスマホアプリ・サイト
LINEでの安否確認

 災害時の命綱の一つが「正確な情報」です。大規模災害では停電が起こり、通信回線が途絶えてしまうことが想定されます。しかし、インターネットはつながる可能性が高いといわれています。スマホには防災アプリをインストールしておくといいでしょう。LINEでの安否確認も有用です。
 紙面では、おすすめのアプリ・サイト、LINEでの安否確認の方法を掲載しています。
 

 LINEでの安否確認の方法はこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/E6AB2E66419189EE7E214D888E0F444C
 
 おすすめのアプリ・サイトはこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/F5480E001AA1CF267E07204833C51A30
 
 

地震対策
家具固定・自宅レイアウト

 地震の揺れから身を守るために欠かせないのが自宅の安全対策。しかし、家具・家電などを固定している人は約35%といいます(内閣府、2022年)。紙面では、体力的にも、経済的にも比較的負担がかからない家具固定の方法を紹介。また安全な自宅レイアウトについても掲載しています。
 

 家具固定の方法はこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/DC022FB89A81D8F4A4AD2EAF39E2BA05
 
 自宅のレイアウト方法はこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/08F062B60FAB5B0A6DE544E0476C2464
 
 

水害対策
タイムラインを作ろう

 近年は地球温暖化の影響もあり、気象災害が増えています。
 事前防災行動計画「タイムライン」は、「いつ・誰が・何をする」を定めるもので、早期の避難を実現できるツールとして広く活用されています。紙面では、タイムラインをアメリカから日本に取り入れた東京大学大学院客員教授の松尾一郎さんにインタビュー。家族や個人での作成方法などを紹介しています。
 

 タイムラインの作成方法はこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/41443A517CC09A239BA9442F54BA14E7
 
 

在宅避難のための準備

 南海トラフ地震や首都直下地震が発生すれば、避難所に入りきれないほどの被災者が生じる可能性があります。運よく避難所に入れたとしても、生活環境が異なるために、健康を害してしまうこともあります。
 自宅に住める状況があれば、「在宅避難」をしたいと思っている方は少なくありません。紙面では、在宅避難をするための備蓄について紹介しています。
 

 在宅避難の準備はこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/EF68705F3CCFF5F0ABDEDF83A0E65348
 
 

やってみよう
おうちキャンプ

 電気・水道・ガスを使わずに、自宅で半日から1日過ごしてみる「おうちキャンプ」。楽しみながら、多くの気付きを得ることができ、防災力を向上させることができます。
 3児の母親で防災士のわたなべえりかさんに、わたなべ家で5年前から毎年行っているおうちキャンプについて取材しました。紙面では、その流れを時系列で紹介。子どもの意識が変わったエピソードも掲載しています。できることから実践してみてください。
 

 おうちキャンプはこちらから
https://www.seikyoonline.com/article/27DCE502C1CD8868D886B38367EDD56C