仏法の教え

〈「教学部教授補登用講座」のために〉第2回 「生死一大事血脈抄」 2026年7月28日

  
 「教学部教授補登用講座」(全2回)の第2回の講座が配信されます。SOKAチャンネルVODが利用できる会館・個人会場、モバイルSTB、SOKAnet会員サポートで、8月1日(土)から10月12日(月・祝)まで視聴可能です。ここでは、今回学ぶ御文、池田先生の指導を掲載します。受講者は、御書(新版・全集どちらでも可)と、教材(本記事)を用意して配信をご覧ください。
 ※全2回の講座の配信は、ともに10月12日(月・祝)まで延長されています。第1回講座の教材はこちらから。
  

 対象者:日常の会合・活動に参加している壮年・女性部員(池田華陽会を除く)で、助教授補資格を持つ人(助教授、講師を含む。青年部教学試験3級の合格者は、壮年部、女性部ヤング白ゆり世代への移行時に助教授補となっている)
  
  

背景と大意

 本抄は、文永9年(1272年)2月、日蓮大聖人が流罪地・佐渡で著されました。弟子の最蓮房が「生死一大事血脈」について質問したことへの御返事です。
 「生死一大事」とは、生死を繰り返す生命における根本の大事。「血脈」とは、仏から衆生へ法が伝えられることを親から子へ血筋が受け継がれることに譬えたものです。
 大聖人は本抄の冒頭で、「生死一大事血脈」の法とは「妙法蓮華経」であると結論を示されます。
 そして、私たち衆生が、生死一大事血脈を受け継ぐための信心の姿勢について、3点述べられます。第1に、仏と法と衆生の三つに違いがないと信じ、唱題すること。第2に、三世にわたる不退転の信心。第3に、異体同心の団結で題目を唱え抜くことです。
 続いて、師弟の宿縁の深さを教えられた上で、生死一大事の血脈とは「信心の血脈」であることを示し、本抄を結ばれています。
  
  

御文①

 しかれば、久遠実成の釈尊と皆成仏道の法華経と我ら衆生との三つ全く差別無しと解って妙法蓮華経と唱え奉るところを、生死一大事の血脈とはいうなり。このこと、ただ日蓮が弟子檀那等の肝要なり。法華経を持つとは、これなり。(御書新版1774ページ11行目~1775ページ2行目・御書全集1337ページ2行目~4行目)

通解①

 したがって、久遠実成の釈尊と、万人が成仏するための法である法華経と、私たち衆生の三つは全く差別(違い)がないと理解し確信して、妙法蓮華経と唱えていくことを、生死一大事の血脈というのである。
 このことは、日蓮の弟子檀那たちにとっての肝要である。法華経を持つとは、このことをいうのである。

池田先生の指導①

 末法に、法華経の精神を貫いて、大聖人直結で広宣流布へ進んでいる学会員こそ、「久遠実成の釈尊」と「皆成仏道の法華経」と全く差別がない尊い方々です。(中略)
 仏の本源の生き方に直結しているから、学会員は根源の生命力に満ちあふれているのです。
 久遠の慈悲の行業を実践しているから、学会員は、何があっても根本は明るいし、また楽しいのです。
 (『生死一大事血脈抄講義』)
  
  

御文②

 総じて、日蓮が弟子檀那等、自他・彼此の心なく、水魚の思いを成して、異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉るところを、生死一大事の血脈とは云うなり。しかも、今、日蓮が弘通するところの所詮これなり。もししからば、広宣流布の大願も叶うべきものか。あまつさえ、日蓮が弟子の中に異体異心の者これ有らば、例せば、城者として城を破るがごとし。(御書新版1775ページ14行目~17行目・御書全集1337ページ12行目~14行目)

通解②

 総じて日蓮の弟子檀那たちが、自分と他人、彼と此という分け隔ての心をもたず、水と魚のように親密な思いを抱き、異体同心で南無妙法蓮華経と唱えていくことを、生死一大事の血脈というのである。
 しかも今、日蓮が弘通する肝要はこれである。もし、この通りになるなら、広宣流布の大願も成就するであろう。
 それどころか、日蓮の弟子の中に異体異心の者があれば、それは例えば、城の中にいる者が内部から城を破るようなものである。

池田先生の指導②

 学会は、生命尊厳の思想を世界に広げ、人類の平和のため、人々の幸福のために運動を進めています。まさに大聖人が願われた世界広宣流布を間違いなく実現している、仏意仏勅の組織なのです。仏意仏勅とは、仏の願いであり、仏の命令です。仏が生み出した組織とも言えるのです。戸田先生は、「戸田の命より大事な、広宣流布の創価学会の組織」と言われました。そこには地球社会の連帯のモデルを示す使命があるのです。
 (『未来の希望「正義の走者」に贈る』)
  
  

御文③

 しかるに、貴辺、日蓮に随順し、また難に値い給うこと、心中思い遣られて痛ましく候ぞ。金は大火にも焼けず、大水にも漂わず、朽ちず。鉄は水火共に堪えず。賢人は金のごとく、愚人は鉄のごとし。貴辺あに真金にあらずや。法華経の金を持つ故か。(中略)
 過去の宿縁追い来って、今度日蓮が弟子と成り給うか。釈迦・多宝こそ御存知候らめ。「在々諸仏土、常与師俱生(いたるところの諸仏の土に、常に師とともに生ず)」、よも虚事候わじ。(御書新版1776ページ3行目~9行目・御書全集1337ページ15行目~1338ページ2行目)

通解③

 ところが、あなた(最蓮房)は、日蓮の弟子となって付き従い、また難に遭われており、その心中が思いやられて、心を痛めています。金は大火にも焼けず、大水にも流されず、朽ちることがない。鉄は水にも火にも、ともに耐えることができない。賢人は金のようであり、愚人は鉄のようである。あなたが、どうして真金でないことがあろうか。法華経という金を持つゆえであろう。(中略)
 (あなたは)過去世の縁のゆえに、このたび、日蓮の弟子となられたのであろうか。釈迦仏・多宝如来こそご存じであられるでしょう。「いたるところの諸仏の国土に、常に師とともに生まれる」(法華経化城喩品第7)との経文は、よもや噓とは思われない。

池田先生の指導③

 今、各国・各地域の創価学会員も、皆、この「在在諸仏土常与師俱生」(全1338・新1776)の一節を胸に刻んでいます。広宣流布の大使命を果たさんがために、この娑婆世界に、生死、生死と師弟永遠の生命の旅が続くことを、深く熱願しているのです。地球規模での「常与師俱生」の時代となりました。常楽我浄の歓喜の境涯を体得しゆく連帯はさらに、大きく広がっていくことは間違いありません。
 この創価の心を、全日本、全世界の地涌の同志と深く深く分かち合い、異体同心で、人類待望の「平和の世紀」の建設へ、「生死不二」の希望の師弟旅を続けていきましょう! どこまでも私と共に! 永遠に共々に!
 (『人間革命の宗教』)