池田華陽会・ヤング白ゆり世代の読者と社会学者・富永京子さんが、さまざまなテーマで語り合う連載「社会学者・とみながさんとイドバタ会議」。3月18日、その“特別編”として、イベントを開催しました。テーマは「恋愛」。パートナーとの関係や結婚など、読者から募集した悩みを、富永さんと、聖教記者2人とで語り合いました。
宗教をやっている人とは結婚したくない?
〈SNSで、インフルエンサーが「結婚前に確認するべきこと」として、「相手が宗教に入っているか」を挙げていました。私の友人は「宗教をやっている人とは結婚したくない」と言っていました。日本では、宗教をタブー視する空気が根強くあり、モヤモヤしています。20代女性〉
【記者A】こういった話はよく聞きますね。
【富永】このインフルエンサーの投稿もそうですが、「無所属でいること」が良いことであるかのような雰囲気に社会全体がなっていると感じます。ただ、実際、私たちは、会社や町内会など、何らかのコミュニティーに所属しています。宗教についても、寺の檀家や墓地の所有も含めたら、多くの人が何かしらの宗派には所属しているはず。
ただ、それが「可視化されているか」の違いだけなのに。明確に何かの集団に属している人に対して偏見が強い。みんな何かしらに所属してるんだから、“所属が違う”くらいの感覚でいいじゃん、と私は思うんですけどね。
【記者B】「ただ所属が違うだけ」っていう意識が広まるのはいいですね。学会員ではない友達のSNSを見ていても、七五三や初詣のときには、お参りに行っている。無宗教と言いつつ、そういう時は行くんだなって思います。たしかに創価学会は定期的に集まりがあるので、活動頻度は違いますが……。
【富永】体育会系の部活に熱心に取り組む人と、冬にしかスキーしない人との違いみたいな感じですよね。
【記者A】日々の活動の中で私たちは朝晩祈ったり、集会に行ったりします。そうした側面だけ見ると、キリスト教やイスラム教とも変わらないじゃないですか。でも、その信仰が創価学会だと分かると、相手の反応が一気に変わるというか。そこをどう払拭していけばいいのかは考えます。
【富永】例えば、日本でデモに参加する人って、全人口の5%くらいなんです。この割合って、ネイルサロンやエステに定期的に通っている人と同じ程度なんですよね。社会運動や宗教にコミットする人はマイノリティーですが、何かの趣味にコミットする人も同様にマイノリティーなんですよね。
ただ、デモに参加していると聞くと身構えてしまうのに、エステに通っている人に対してはそうならないのは、どこか釣り合っていない気もしますが(笑)。なので、「自分たちは普通ですよ」ではなく、「私たちも変だけど、みんな大概変だよ」という認識が広まればいいなと思います。