池田華陽会・ヤング白ゆり世代の読者と共につくりあげる連載「社会学者・とみながさんとイドバタ会議」。今回のテーマは「世代間ギャップ」。懐かしい写真を見ながら「エモい」と盛り上がる若者の横で、「それ、どういう意味?」と首をかしげるその時代を生きた世代。言葉の違いや価値観の違いなど、お互いにズレを感じてしまった経験は少なくないだろう。
今回は、本連載のアンケートを通じて、「世代間ギャップ」に関する声を寄せてくださった20代・30代の女性読者の中から3人に協力してもらい、社会学者で立命館大学准教授の富永京子さんとイドバタ会議を行いました(3回にわたって配信します)。
「会合で"タコパ"はだめですか?」
A:「世代間ギャップ」がテーマですが、普段から仕事で接しているのは、70代・80代の方がほとんどです。孫世代に当たる私が、今後の人生の過ごし方について相談を受けることもありますが、ただギャップを感じているだけでは前に進まないので、とにかく仕事に向き合う中で、私にできるサポートをしていこうと心がけています。
B:創価学会にも幅広い世代の方がいますよね。特に婦人部と女子部が一体の体制になってからは、世代を超えて関わる機会が増えました。そこで感じるギャップはありますか?
A:正直、あります。例えば、座談会などで、80歳、90歳くらいの方が、友人に対話をするために、県をまたいで遠方に行かれたり、私より何十歳も年上の方が、100人の友人に仏法対話したという話を聞いたりすると、"なんでそこまで頑張れるんだろう"とギャップを感じます。私の場合は、友人から「宗教ばっかりの人」として見られないか不安で、どうしてもそこまでは無理だと思ってしまいます。
B:分かります。あと、これは話すかどうか迷ったんですが、思いきって話します(笑)。一緒に活動していたあるメンバーは、彼氏と手をつないだ影を映した写真をLINEのアイコンにしたんです。そうしたら、当時、未来部の担当者をしていたこともあって、上の世代の方から、やんわり注意を受けたそうです。その後、静かに自分がピースしてる写真に変えたと言っていました......。
A:私の地域では、上の世代の方に彼氏の相談もオープンにしていますが、そういうこともあるんですね......。あ、でも別の地域に住むある池田華陽会世代のメンバーが、会合でタコパ(たこやきパーティー)を提案した時は、さすがに「研さんとかした方がいいんじゃない?」と言われて、結局、タコパはできずじまいだったようです(笑)。
C:信仰をする意義を何によって感じるかという点が違うように思います。上の世代では多くの方が、経済苦や病苦を乗り越えた体験を持っている印象ですが、私たち世代はそこまでの体験を持っていない印象です。それよりも「学会というコミュニティーが好き」「何でも話せる人がいる安心感」といった声を聞きます。
富永:非常に興味深いです。皆さんのお話を聞いて思い出したのは、野党のある議員が語っていた自民党との違いについてです。自民党は世襲議員が多いためまとまりやすい。なぜ世襲だとまとまりやすいかというと、自身の政策へのこだわりが必ずしも強くないからだと。一方で、家族の中で初めて議員になったという、いわゆる1代目の議員が多い党は、自分自身の方針や政策にこだわりのある人がたくさんいるので、まとまりづらく、分派化しやすい側面もある。
つまり、2世・3世が多く、継承の側面が強い中間集団では、こだわりを持っていないことを卑下してしまう傾向がありますが、むしろ、コミュニティーとしてまとまりやすく、個人主義にならずに済んでいるという見方もできると思います。「それぞれが思う信仰をしてます」だと、それこそ分派化しかねませんよね。なので、若い世代は"上の世代とは違うモチベーションだけれども信仰してます"でもいいのではないかと思います。