動物も言葉を使って会話している――「動物言語学」という新しい学問を提唱し、注目されているのが、東京大学准教授の鈴木俊貴氏である。従来、動物は「言葉を持たない」とされていた。その通説を覆す発見の要因は、氏の研究方法にあった▼「頭で仮説を立ててから、生き物を観察する」という基本的な研究の手順とは逆に、氏は「まず生き物を観察して、そこから仮説を立てる」ようにした。“自らの目で見る”ことを第一にする姿勢から、固定観念を破る発見が生まれた(「潮」8月号)▼先入観にとらわれず、自分の目で確かめる。それは人間関係においても大切だろう。ある研究によれば、人の第一印象は数秒で決まり、そのイメージは長く続くという。わずかな印象だけで「この人はこう」と決めてしまうということだ▼しかし、相手の心の奥は、語り合わなければ分からない。じっくり話せば、「こんな良いところがあったのか」と新たな“発見”もある▼池田先生は「個人の人間関係も、近隣の交際も、さらにまた、国際的な関係も、会って、対話し、互いを知ることが一切の基本である」と。先入観や思い込みといった“心の壁”を破り、対話を重ねる。そこから新たな友情は生まれていく。(民)
動物も言葉を使って会話している――「動物言語学」という新しい学問を提唱し、注目されているのが、東京大学准教授の鈴木俊貴氏である。従来、動物は「言葉を持たない」とされていた。その通説を覆す発見の要因は、氏の研究方法にあった▼「頭で仮説を立ててから、生き物を観察する」という基本的な研究の手順とは逆に、氏は「まず生き物を観察して、そこから仮説を立てる」ようにした。“自らの目で見る”ことを第一にする姿勢から、固定観念を破る発見が生まれた(「潮」8月号)▼先入観にとらわれず、自分の目で確かめる。それは人間関係においても大切だろう。ある研究によれば、人の第一印象は数秒で決まり、そのイメージは長く続くという。わずかな印象だけで「この人はこう」と決めてしまうということだ▼しかし、相手の心の奥は、語り合わなければ分からない。じっくり話せば、「こんな良いところがあったのか」と新たな“発見”もある▼池田先生は「個人の人間関係も、近隣の交際も、さらにまた、国際的な関係も、会って、対話し、互いを知ることが一切の基本である」と。先入観や思い込みといった“心の壁”を破り、対話を重ねる。そこから新たな友情は生まれていく。(民)