広島、長崎への原爆投下、そして国連の創設から、本年で80年を迎えます。世界で核兵器使用のリスクが高まっている今、いかにして国際社会の平和と安全を守るかは喫緊の課題です。ショーナ-ケイ・M・リチャーズ駐日ジャマイカ大使は、これまで外交官として核兵器廃絶などの問題に取り組み、現在は国連事務総長の諮問機関である軍縮諮問委員会の議長も務めています。SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」をテーマに、軍縮への思いや、青年への期待について聞きました。(取材=玉川直美、樹下智)
広島、長崎への原爆投下、そして国連の創設から、本年で80年を迎えます。世界で核兵器使用のリスクが高まっている今、いかにして国際社会の平和と安全を守るかは喫緊の課題です。ショーナ-ケイ・M・リチャーズ駐日ジャマイカ大使は、これまで外交官として核兵器廃絶などの問題に取り組み、現在は国連事務総長の諮問機関である軍縮諮問委員会の議長も務めています。SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」をテーマに、軍縮への思いや、青年への期待について聞きました。(取材=玉川直美、樹下智)
――2020年10月から駐日大使を務められています。読者のために、ジャマイカについて教えていただけますか。
ジャマイカは、カリブ地域の小さな島国です。高級コーヒー豆の「ブルーマウンテン」や、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「レゲエ音楽」を生んだ国として知られています。
ジャマイカには、「私たちは小さいけれど、強い意志を持っている(Likkle but wi tallawah)」という言葉があります。1962年に独立したジャマイカは、小さな島国ながら、人権や正義などの理念を掲げ、世界に大きな影響を与えてきました。
例えば、ジャマイカの有名なレゲエ・ミュージシャンであるボブ・マーリーやピーター・トッシュは、冷戦時代、音楽に反戦・平和への思いを乗せ、世界を席巻しました。
また、ジャマイカは、キューバの南側に位置しています。62年10月、ソ連のキューバへの核ミサイル運搬を巡り、米ソが一触即発の事態となった「キューバ危機」は、独立間もないジャマイカの目の前で起きました。
そうした背景もあり、ジャマイカには、核戦争の脅威に警鐘を鳴らしてきた歴史があるのです。
――リチャーズ大使が軍縮問題、とりわけ核軍縮に取り組むようになったきっかけは何でしょうか。
私が軍縮のために働くようになった原点は、20年前のことです。2005年に、私は、国連軍縮部が各国の若手外交官を対象に実施している「国連軍縮フェローシップ・プログラム」に、30人のうちの1人として選ばれました。そのプログラムの一環で、広島・長崎を訪問する機会を頂き、初めて、被爆者の方々とお会いしました。この経験が、私のその後の道を決定付けたのです。
資料館では、原爆がもたらした惨劇をこの目に焼き付けました。被爆者の方々からは、胸が締め付けられるような壮絶な体験を聞きました。
同時に、被爆者の方々が、そうした悲惨な苦しみの中から、“座していては何も変わらない”と立ち上がり、「二度と、同じような苦しみをこの地球上に生み出してはならない」と声を上げ続けている姿に、心を打たれました。
そして、“いつか国連で働ける時が来たら、被爆者の方々の思いを胸に、核兵器廃絶のために尽力していこう”と誓ったのです。
現在、私は国連軍縮諮問委員会の議長も務めています。この委員会は、軍縮問題について国連事務総長に直接、助言を行う機関です。世界の各地域から15人の委員が集まり、「国際社会の平和と安全を守る」という国連の活動を支えています。
――2020年10月から駐日大使を務められています。読者のために、ジャマイカについて教えていただけますか。
ジャマイカは、カリブ地域の小さな島国です。高級コーヒー豆の「ブルーマウンテン」や、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「レゲエ音楽」を生んだ国として知られています。
ジャマイカには、「私たちは小さいけれど、強い意志を持っている(Likkle but wi tallawah)」という言葉があります。1962年に独立したジャマイカは、小さな島国ながら、人権や正義などの理念を掲げ、世界に大きな影響を与えてきました。
例えば、ジャマイカの有名なレゲエ・ミュージシャンであるボブ・マーリーやピーター・トッシュは、冷戦時代、音楽に反戦・平和への思いを乗せ、世界を席巻しました。
また、ジャマイカは、キューバの南側に位置しています。62年10月、ソ連のキューバへの核ミサイル運搬を巡り、米ソが一触即発の事態となった「キューバ危機」は、独立間もないジャマイカの目の前で起きました。
そうした背景もあり、ジャマイカには、核戦争の脅威に警鐘を鳴らしてきた歴史があるのです。
――リチャーズ大使が軍縮問題、とりわけ核軍縮に取り組むようになったきっかけは何でしょうか。
私が軍縮のために働くようになった原点は、20年前のことです。2005年に、私は、国連軍縮部が各国の若手外交官を対象に実施している「国連軍縮フェローシップ・プログラム」に、30人のうちの1人として選ばれました。そのプログラムの一環で、広島・長崎を訪問する機会を頂き、初めて、被爆者の方々とお会いしました。この経験が、私のその後の道を決定付けたのです。
資料館では、原爆がもたらした惨劇をこの目に焼き付けました。被爆者の方々からは、胸が締め付けられるような壮絶な体験を聞きました。
同時に、被爆者の方々が、そうした悲惨な苦しみの中から、“座していては何も変わらない”と立ち上がり、「二度と、同じような苦しみをこの地球上に生み出してはならない」と声を上げ続けている姿に、心を打たれました。
そして、“いつか国連で働ける時が来たら、被爆者の方々の思いを胸に、核兵器廃絶のために尽力していこう”と誓ったのです。
現在、私は国連軍縮諮問委員会の議長も務めています。この委員会は、軍縮問題について国連事務総長に直接、助言を行う機関です。世界の各地域から15人の委員が集まり、「国際社会の平和と安全を守る」という国連の活動を支えています。
約束を果たす
約束を果たす
――リチャーズ大使は2012年から16年まで国連ジャマイカ政府代表部の副代表を務め、「核兵器禁止条約」の制定に向けた交渉に大きく関わってこられました。
通常であれば、副代表が担当するのは予算などを審議する「国連総会第5委員会」ですが、私は“被爆者と結んだ約束を果たす”との思いで、軍縮と国際安全保障問題を扱う「国連総会第1委員会」の仕事を担当しました。その中で、17年に採択された「核兵器禁止条約」の制定に向けた交渉に関わっていくことになりました。
きっかけは、13年に、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のラテンアメリカ・カリブ海地域チームから声をかけられ、「核兵器の非人道性」というキーワードを聞いたことでした。これは、“核兵器が及ぼす被害は、人間が受けたり行ったりする行為として、許容できないほどひどい状況を生み出すため、禁止されるべき兵器である”という考え方です。大いに共感し、私はこの新たな取り組みに積極的に関わるようになりました。
――16年には、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で「多国間核軍縮交渉の前進に関する公開作業部会」が開催されました。この会議での最終報告書は、後に、国連総会に提出され、「核兵器禁止条約」の制定を目指す交渉へとつながりました。
16年当時、私は、武器貿易条約を推進する仕事のため、カンボジアに滞在していました。しかし、ジュネーブでの公開作業部会の議長から「ぜひ、あなたにも会議に来てほしい」と呼ばれ、参加しました。
会議では、カリブ海の小さな島国を代表するただ一人の女性外交官として、声明を発表しました。
私は議長から承諾を得て、最後に自身の核軍縮への思いを語りました。05年に、国連軍縮フェローとして広島、長崎を訪問し、被爆者の方々と交わした約束が、今こうして軍縮に携わる大きな原動力になっていること。こうした経験からも、被爆の実相に触れる「軍縮教育」が大事であること。そして軍縮の議論の場に、女性をはじめ多様な人々の視点を取り入れることが重要なこと――。議場には大きな拍手が鳴り響きました。
ジャマイカを含むカリブ海の島国は小さな国々です。専門家も多くありません。だからこそ、志を同じくする国々や市民社会との協力が大きな力となりました。たとえ小さくても、皆で力を合わせれば、現状を変えていくことができる――そう確信します。
軍縮とは、ただ兵器の削減を目指すものではありません。人間の安全保障を実現してこそ、軍縮はその最終的な目的を達成したといえます。
核軍縮においても、核弾頭数の増減のみを議論するのではなく、核兵器が人間にどのような影響を及ぼすのかといった、人間を中心とした新しいアプローチによって、核兵器禁止条約への道が開けました。「そもそも安全保障とは何なのか? 誰のためのものなのか?」という点を、私たちは常に問い続けなければなりません。
国家のための安全保障、軍事面の安全保障という考えだけでは不十分です。気候変動や感染症から人々の生活を守ることなど、多角的な側面から、安全保障が推進されるべきなのです。
――リチャーズ大使は2012年から16年まで国連ジャマイカ政府代表部の副代表を務め、「核兵器禁止条約」の制定に向けた交渉に大きく関わってこられました。
通常であれば、副代表が担当するのは予算などを審議する「国連総会第5委員会」ですが、私は“被爆者と結んだ約束を果たす”との思いで、軍縮と国際安全保障問題を扱う「国連総会第1委員会」の仕事を担当しました。その中で、17年に採択された「核兵器禁止条約」の制定に向けた交渉に関わっていくことになりました。
きっかけは、13年に、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のラテンアメリカ・カリブ海地域チームから声をかけられ、「核兵器の非人道性」というキーワードを聞いたことでした。これは、“核兵器が及ぼす被害は、人間が受けたり行ったりする行為として、許容できないほどひどい状況を生み出すため、禁止されるべき兵器である”という考え方です。大いに共感し、私はこの新たな取り組みに積極的に関わるようになりました。
――16年には、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で「多国間核軍縮交渉の前進に関する公開作業部会」が開催されました。この会議での最終報告書は、後に、国連総会に提出され、「核兵器禁止条約」の制定を目指す交渉へとつながりました。
16年当時、私は、武器貿易条約を推進する仕事のため、カンボジアに滞在していました。しかし、ジュネーブでの公開作業部会の議長から「ぜひ、あなたにも会議に来てほしい」と呼ばれ、参加しました。
会議では、カリブ海の小さな島国を代表するただ一人の女性外交官として、声明を発表しました。
私は議長から承諾を得て、最後に自身の核軍縮への思いを語りました。05年に、国連軍縮フェローとして広島、長崎を訪問し、被爆者の方々と交わした約束が、今こうして軍縮に携わる大きな原動力になっていること。こうした経験からも、被爆の実相に触れる「軍縮教育」が大事であること。そして軍縮の議論の場に、女性をはじめ多様な人々の視点を取り入れることが重要なこと――。議場には大きな拍手が鳴り響きました。
ジャマイカを含むカリブ海の島国は小さな国々です。専門家も多くありません。だからこそ、志を同じくする国々や市民社会との協力が大きな力となりました。たとえ小さくても、皆で力を合わせれば、現状を変えていくことができる――そう確信します。
軍縮とは、ただ兵器の削減を目指すものではありません。人間の安全保障を実現してこそ、軍縮はその最終的な目的を達成したといえます。
核軍縮においても、核弾頭数の増減のみを議論するのではなく、核兵器が人間にどのような影響を及ぼすのかといった、人間を中心とした新しいアプローチによって、核兵器禁止条約への道が開けました。「そもそも安全保障とは何なのか? 誰のためのものなのか?」という点を、私たちは常に問い続けなければなりません。
国家のための安全保障、軍事面の安全保障という考えだけでは不十分です。気候変動や感染症から人々の生活を守ることなど、多角的な側面から、安全保障が推進されるべきなのです。
平和のために
平和のために
――リチャーズ大使は本年3月、創価学会の沖縄研修道場を訪問されました。
沖縄研修道場を訪問した3月26日は、80年前に沖縄での地上戦が始まった、まさにその日でした。世界の多くの人が広島、長崎のことは知っていますが、沖縄戦を知っている人は少ないように感じます。今回、沖縄を訪問し、戦争体験者が描いた「沖縄戦の絵」、平和展示などを見学し、あらためて戦争の残酷さを胸に刻みました。
核ミサイル発射台の跡地にある「世界平和の碑」を訪れた時、池田先生が“愚かな過ちを決して忘れてはならない”という思いで、“戦争の地”を“平和の地”に転換されたことに深い感銘を受けました。
今年は、第2次世界大戦の終結から80年という重要な節目の年です。私自身、沖縄を訪問し、軍縮や平和教育など、平和の文化創出への道を、さらに力強く進もうと決意しました。
また、沖縄創価学会の青年世代、未来部の皆さんとも素晴らしい交流の時間を持つことができました。私たちは、青年を大切にしなければなりません。青年は、“未来のリーダー”であると同時に、“現在のリーダー”でもあるのです。
今の世界には「希望」が必要です。青年たちこそ、その「希望」なのです。青年の熱と力で、社会をリードし、変革していってほしいと念願しています。
――リチャーズ大使は本年3月、創価学会の沖縄研修道場を訪問されました。
沖縄研修道場を訪問した3月26日は、80年前に沖縄での地上戦が始まった、まさにその日でした。世界の多くの人が広島、長崎のことは知っていますが、沖縄戦を知っている人は少ないように感じます。今回、沖縄を訪問し、戦争体験者が描いた「沖縄戦の絵」、平和展示などを見学し、あらためて戦争の残酷さを胸に刻みました。
核ミサイル発射台の跡地にある「世界平和の碑」を訪れた時、池田先生が“愚かな過ちを決して忘れてはならない”という思いで、“戦争の地”を“平和の地”に転換されたことに深い感銘を受けました。
今年は、第2次世界大戦の終結から80年という重要な節目の年です。私自身、沖縄を訪問し、軍縮や平和教育など、平和の文化創出への道を、さらに力強く進もうと決意しました。
また、沖縄創価学会の青年世代、未来部の皆さんとも素晴らしい交流の時間を持つことができました。私たちは、青年を大切にしなければなりません。青年は、“未来のリーダー”であると同時に、“現在のリーダー”でもあるのです。
今の世界には「希望」が必要です。青年たちこそ、その「希望」なのです。青年の熱と力で、社会をリードし、変革していってほしいと念願しています。
――SGIは本年1月、池田先生がこれまで平和提言で訴えてきた「核兵器の先制不使用」の誓約や、「核戦争防止センター」の設置の提案を踏まえ、核兵器のない世界の建設を呼びかける声明を発表しました。
SGIは、今年の1月で発足から50周年を迎えましたね。おめでとうございます!
ここ数年、私たちが予想もしなかったような事態が、世界で起きています。「終末時計」が示すように、今日の核兵器使用のリスクは冷戦以降、かつてないほど高まっており、世界は深刻な脅威にさらされています。
核兵器が使用されてしまう事態は、技術的なミスや事故によって起きることもあれば、一国のリーダーによる決定で起きてしまう場合もあります。
こうした状況を鑑みても、長年のテーマである「核兵器の先制不使用」を前進させるためのSGIの提案は、これまで以上に緊急性が高いと思います。
核兵器保有国の中には、「先制不使用」の誓約に賛成している国もあります。しかし、核使用のリスクを下げるためには、すべての核保有国による誓約が重要だと考えます。
また、核兵器国の専門家が常駐し、情報などを共有し合う「核戦争防止センター」についても、緊張を緩和していく上で、大変重要な提案です。キューバ危機などの際には、公式な外交ルートとは別の交渉ルートも、危機の回避に重要な役割を果たしました。現在は、そのようなルートが失われつつあります。
こうした場を持つことは、誤情報に基づく発射を未然に防ぐことのみならず、信頼を醸成し、あらゆる形態の核戦争を防止することにつながります。
長期的には核兵器の廃絶こそが、核兵器の脅威を取り除く最善の道だと考えます。しかし、このような提案は、核軍縮の代わりとは言えずとも、差し迫った脅威に対しては即時性があり、大変に価値のあるものです。
――SGIは本年1月、池田先生がこれまで平和提言で訴えてきた「核兵器の先制不使用」の誓約や、「核戦争防止センター」の設置の提案を踏まえ、核兵器のない世界の建設を呼びかける声明を発表しました。
SGIは、今年の1月で発足から50周年を迎えましたね。おめでとうございます!
ここ数年、私たちが予想もしなかったような事態が、世界で起きています。「終末時計」が示すように、今日の核兵器使用のリスクは冷戦以降、かつてないほど高まっており、世界は深刻な脅威にさらされています。
核兵器が使用されてしまう事態は、技術的なミスや事故によって起きることもあれば、一国のリーダーによる決定で起きてしまう場合もあります。
こうした状況を鑑みても、長年のテーマである「核兵器の先制不使用」を前進させるためのSGIの提案は、これまで以上に緊急性が高いと思います。
核兵器保有国の中には、「先制不使用」の誓約に賛成している国もあります。しかし、核使用のリスクを下げるためには、すべての核保有国による誓約が重要だと考えます。
また、核兵器国の専門家が常駐し、情報などを共有し合う「核戦争防止センター」についても、緊張を緩和していく上で、大変重要な提案です。キューバ危機などの際には、公式な外交ルートとは別の交渉ルートも、危機の回避に重要な役割を果たしました。現在は、そのようなルートが失われつつあります。
こうした場を持つことは、誤情報に基づく発射を未然に防ぐことのみならず、信頼を醸成し、あらゆる形態の核戦争を防止することにつながります。
長期的には核兵器の廃絶こそが、核兵器の脅威を取り除く最善の道だと考えます。しかし、このような提案は、核軍縮の代わりとは言えずとも、差し迫った脅威に対しては即時性があり、大変に価値のあるものです。
――国際社会の平和実現への努力において、信仰を基盤とした団体(FBO)が果たす役割について、どう考えますか。
これまでも、国際社会の平和と安全を巡る諸問題において、SGIをはじめとするFBOは、重要な役割を果たしてきました。
FBOは、私たちに倫理的な視点を与えてくれます。とりわけSGIの信念の中心には、「生命の尊厳」を重んじる哲学があります。SGIが長年にわたって、核兵器なき世界の実現のために取り組みを続けていることは、大変に素晴らしいことです。
またSGIは、文化や教育、対話を通じて、共感の心、寛容さ、多様性、相互理解などの価値観を持つ世界市民を育成していますね。これらは今の国際社会において、非常に重要なものです。私自身、これまで関西創価学園、創価大学を訪れて、学園生、創大生と交流をし、創価教育の素晴らしさを肌で感じました。
これからも、SGIの皆さんが、日本中そして世界中で、平和のために貢献し続けていかれることを念願しています。
――国際社会の平和実現への努力において、信仰を基盤とした団体(FBO)が果たす役割について、どう考えますか。
これまでも、国際社会の平和と安全を巡る諸問題において、SGIをはじめとするFBOは、重要な役割を果たしてきました。
FBOは、私たちに倫理的な視点を与えてくれます。とりわけSGIの信念の中心には、「生命の尊厳」を重んじる哲学があります。SGIが長年にわたって、核兵器なき世界の実現のために取り組みを続けていることは、大変に素晴らしいことです。
またSGIは、文化や教育、対話を通じて、共感の心、寛容さ、多様性、相互理解などの価値観を持つ世界市民を育成していますね。これらは今の国際社会において、非常に重要なものです。私自身、これまで関西創価学園、創価大学を訪れて、学園生、創大生と交流をし、創価教育の素晴らしさを肌で感じました。
これからも、SGIの皆さんが、日本中そして世界中で、平和のために貢献し続けていかれることを念願しています。
Shorna-Kay M. Richards 駐日ジャマイカ大使。国連軍縮諮問委員会議長。1994年にジャマイカ外務・貿易省に入省。2005年、国連軍縮フェローに選出。12年から16年まで国連ジャマイカ政府代表部の副代表。16年9月から20年9月まで外務・貿易省二国間関係局長。
Shorna-Kay M. Richards 駐日ジャマイカ大使。国連軍縮諮問委員会議長。1994年にジャマイカ外務・貿易省に入省。2005年、国連軍縮フェローに選出。12年から16年まで国連ジャマイカ政府代表部の副代表。16年9月から20年9月まで外務・貿易省二国間関係局長。
●ご感想をお寄せください。
sdgs@seikyo-np.jp
●聖教電子版の「SDGs」特集ページが、以下のリンクから閲覧できます。
https://www.seikyoonline.com/summarize/sdgs_seikyo.html
●海外識者のインタビューの英語版が「創価学会グローバルサイト」に掲載されています。
https://www.sokaglobal.org/resources/expert-perspectives.html
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https://www.seikyoonline.com/summarize/sdgs_seikyo.html
●海外識者のインタビューの英語版が「創価学会グローバルサイト」に掲載されています。
https://www.sokaglobal.org/resources/expert-perspectives.html
書籍「ちーちゃんと学ぼう! みんなのSDGs」が好評発売中
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『ちーちゃんと学ぼう! みんなのSDGs』(写真)が好評発売中である。
同書は本紙の企画「ちーちゃんと考える 未来のカタチ」を書籍化したもの。連載中の4こま漫画「ちーちゃん家」のキャラクターたちが、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標や、世界が直面する諸課題について解説し、地球の未来のカタチを楽しく学ぶことができる。
SDGsに関するクイズやコラム、4こま漫画も収録。親子での学習や、座談会での企画に活用できる一書である。
潮出版社刊。1650円(税込み)。全国の書店で購入・注文可能。聖教ブックストアのウェブサイトでも受け付け中。電話=(0120)983563(午前9時~午後5時、土・日・祝日を除く)。※電話の場合、支払いは代金引換のみ。FAXでの注文はできません。コンビニ通販サイト「セブンネットショッピング」「HMV&BOOKS online」での注文、受け取りも可能です。
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