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【特集】戦後81年 継承――「いくさやならんどー」展

戦争の記憶を平和を築く力に

 戦後81年を迎えるにあたり、「継承」をテーマに特集を組みました。ここでは、東京・新宿区の創価文化センターで開催されている、創価学会主催の「No More War! いくさやならんどー 沖縄からのメッセージ」展を紹介します。沖縄戦を体験した人々による「沖縄戦の絵」の数々。同展の概要とともに、池田先生の沖縄への思い、そして平和への行動に迫ります。

描かれた体験が訴える、未来への願い

 「いくさやならんどー」。それは沖縄の言葉で「戦争は絶対ダメだ!」という意味を表す。太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)3月26日、米軍は慶良間諸島に上陸した。4月1日には沖縄本島中部に上陸し、沖縄戦が始まる。組織的戦闘は6月23日まで、約3カ月におよび、県民約9万4千人を含む20万人以上が犠牲となった。

 1981年、創価学会の沖縄青年部は、沖縄戦を体験した人たちに呼びかけ、「沖縄戦の絵」を描いてもらい、収集する取り組みを始めた。しかし、当初は、ほとんど集まらなかった。戦争で見た惨状。失った家族。逃げ惑った日々。記憶を呼び起こすことは、あまりにも苦しいことだった。

 「思い出させないでほしい」

 率直な思いを受け止めながら、青年たちは体験者のもとへ足を運んだ。 

 二度と同じ悲劇を繰り返さない。その思いを、誠実に語り続けた。少しずつ、青年たちの熱意に応える人が増えていった。つらい経験を思い出し、泣きながら描いた人。絵を描いたことがなく、孫にクレヨンの使い方を聞きながら完成させた人。描いた後、何日も眠れなくなった人もいた。こうして集まった絵は、700枚を超えた。

 同展では、「疎開」「離島上陸」「本島上陸」など、沖縄戦の経過をたどる、七つのテーマに分け、計50点の「沖縄戦の絵」を展示している。それぞれの絵には、作者の言葉が添えられている。展示担当者は、沖縄戦の悲惨さを伝えるだけで終わらせず、「その記憶を、自分自身の平和への誓いへと変えていける展示をと考え、準備してきました」と語る。

 現存する沖縄戦の写真や映像の多くは、米軍によって撮影されたものだ。一方、「沖縄戦の絵」は、住民が、自らの目で見た戦場を描いた記録である。言葉にすることが難しい記憶も、絵だからこそ、残せた。一枚一枚の絵が、戦争の現実を、静かに、切実に語りかけてくる。

 また同展では、池田大作先生が“沖縄を平和の要塞に”と誓い、歩んできた足跡を紹介。展示の最後には、沖縄を象徴するガジュマルの木をモチーフに、来場者が未来への思いを書き込めるようにした「平和の樹」のコーナーがある。

 先人たちが、苦しみながらも絵にとどめた体験を、私たちはどう受け取るか――。会場で一枚一枚と対話しながら、絵に込められた願いに思いを巡らせたい。

沖縄から記した、平和への一筆――小説『人間革命』起筆に託した池田先生の誓い

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