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〈ブラボーわが人生 信仰体験〉第172回 91歳 もりかどツインズ

「何があっても止まったらあかん」

 大阪府の守口市と門真市。合わせて「もりかど」。この省エネなネーミングの地域に、91歳の双子姉妹がいる。守口市に住む姉・江平典子さん=女性部副本部長=と、門真市に住む妹・新納喜久子さん=支部副女性部長。「どっちがどっちや?」と聞かれれば、「さあ、どっちやろう」ととぼけてみせる。街の境も、姉妹の見分けもイマイチあいまい。まあ、はっきり言えるのは、どちらも笑いで片付くところ。

外で写真撮りましょ

 江平 外で写真撮りはるんやって。

 新納 しんどいわあ。

 江平 あんた、しんどい言うんが癖になってへん? あかんでそれ。もっと体動かしっ。

 新納 血圧高いし、写真写り、よーないねん。

 江平 (カメラを見て)高そうなん持ってきたやん。

 新納 あんた、ヒゲ写るんちゃう?

 江平 誰がヒゲ生えてんのよ!

 新納 ちょっと頭直すわ。べっぴんさんに撮ってな。

 江平 そうやで。信心70年の集大成やし、美人に写してよー。

 新納 (撮った写真を確認しながら)いやっ、見てみっ。きれいに撮ってはるわ。

 江平 いやっ、これどこのモデルさんやの?(と自画自賛のまま家の中に入っていく)

ビビッと来るもんがある

 新納 東京から来たんですか。

 江平 私な、東京の人は誰見ても、外国人に見えんのよ。

 新納 怒られるで。

 江平 まあ、おかげさまで楽しくやってます。え、一番楽しい時?

 二人 仏法対話してる時。(ハモる)

 新納 「みんなー、南無妙法蓮華経、言うてー!」って叫びたい。

 江平 考えること一緒やね。

 新納 何か知らんけど、双子ってビビッとくるもんがあんねん。

 江平 しんどい時も通じ合うわな。なんで言うたら、この子(新納さん)が妊娠した時、すぐ分かったからね。不思議なことにね、私がつわりみたいになったのよ。

 新納 私はつわり感じひんかったから、妊娠したの分からへんかった。

悲しみは半分に 福運は2倍に

 江平 せやけど、今思うたら、こんな幸せが来るとは夢にも思わなかったねえ。

 新納 そやね、みんなにおんぶに抱っこやわ。

 江平 去年の春に息子を亡くして、子どもがおらんようになったけどね、妹の子どもが4人いるんですよ。みんなが言わんでも世話してくれるからね、こんなえーことないです。今じゃあ子どもをもろーたくらいに、使い倒してますけどね。

 新納 あの子ら「どっちが親か分かれへん」言うてますで。(笑い声が重なった)

 江平 まあ双子いうのは、福運は2倍になるし悲しみは半分になるっちゅーこっちゃ。(そしてまた笑い出す)

貧乏人のシンデレラ

 新納 題目すごいですよ。自慢できます。

 江平 題目と共に生きてきた人生やしな。

 新納 あのね、主人が印刷屋してたんですけどね、商売失敗するわ、保証人にもなるわで、会社を3回つぶしたんですよ。子どもおるのに、給料が入ってけえへんでしょ。ほんで私も慌てて働きに行って、それで食べたもんですわ。

 江平 でも、どない言うの? 貧乏は貧乏なんですよ。せやけど題目あげてるからやろね。貧乏をつらい思うたことがない。家の中が暗くならへんのよ。明るいのよ。

 新納 昼でも蛍光灯つけてたもんなあ。

 江平 いやっ、あんた今日調子ええやないの。

 新納 (まんざらでもない顔をする)

 江平 絶対に確信を持つということ。確信が確信を生むということ。題目はそれやな。

 新納 私ら心丈夫やからね、「貧乏人のシンデレラ」言うてますねん。

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